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「Tシャツ以外は作らないんですか?」とよく聞かれます。

東大阪繊維研究所」はTシャツのブランドです。

今のところメンズの半袖Tシャツだけを作っています。

次にレディースの半袖を作る予定をしており、こちらは今日までに2型デザインが確定しました。

この後、各サイズのサンプルを作って、着用+洗濯の試験を何回か繰り返したあと本生産に進む段取りです。

生地は出来上がっているので、サイズ展開が確定したら2ヶ月以内には完成するとして、出来上がるのは真冬になってしまいますね。(笑)

その次がメンズの長袖。

今回初めて長袖を作ります。

こちらも年内には本生産を始めて来年の春先に発売の予定です。

いずれにしても全部Tシャツです。

ブランドを始めてから約3年。

今までに何度も

「Tシャツ以外は作らないんですか?」

と聞かれました。

そうです、「東大阪繊維研究所」はTシャツだけを作ります。

ブランドの将来的な展開としてアイテムを広げていくべきか絞っていくべきか判断が分かれるところです。

Tシャツに合う羽織りのニットやボトムスも売ればいいのにとか、ポロシャツも作ればいいのにとか色んなご意見をいただくこともあります。

しかし、このブランドについてはTシャツに限って作っていこうと思っています。

理由はシンプル。

生地が高くなってしまう分、その他のコストを出来るだけ抑えたいからです。

現状でも1着あたり税込み¥9,000前後の販売価格で、Tシャツとしては決して安くない値段設定だと思っています。

もちろん原材料と生地のコストがかなりかかっているので、販売している私たちとしては決して高い価格ではないと思っています。

その分めちゃくちゃ良い材料を贅沢に使ってしっかりした生地を作っています。

けれどもやっぱり¥9,000という価格はTシャツとしては安くない。

もしこの生地でポロシャツやジャケットなどを作ったら、縫製工賃までもが上がってしまい、とても高い製品になってしまいます。

「東大阪繊維研究所」のTシャツには、かなり高価な原材料で作ったニットセーター用の糸を使用しています。

正直なところアパレル企業向けに販売するとなると、ニットの販売価格が数万円ほどになる高級ブランドしか使えない素材ばかりです。

そんな上質な素材の良さを出来るだけ多くの人に味わってもらいたいので、アイテムをTシャツだけに絞って縫製コストを抑え、製品の価格帯が上がり過ぎないようにしています。

だから加工賃が上がるポケットTシャツも作っていませんし、相対的に生地コストが上がってしまうビッグシルエットも作らないようにしています。

「シンプルなデザインのTシャツに限定することで、高級素材の着心地を手に届く範囲の価格でご提供したい。」

これが「東大阪繊維研究所」というブランドがシンプルなTシャツしか作らない理由です。

素材のことに詳しいアパレル業界の人やお店のオーナーさんなんかには、

「このクオリティならもっと高い値段を付けてもいいのでは?」

と言っていただけることもあります。

けれども、

「洋服にはわりとお金をかけますよ!」

という人だけでなく、

「本当に良いものなら、ちょっと高くてもやっぱり欲しい!」

という人にも着てもらいたいので、何とかこの

「ちょっと高い」

というレンジには当てはまるように、生産ロットを増やしてコストを下げたり、私たちの利益率を下げたり(笑)しながらなんとか今の価格で販売してます。

当ブランドを運営するエップヤーン有限会社としては別のものも作っていきます。

すでに靴下の企画が始まっており、次に手芸糸の販売も始めようと準備しています。

それらについてはTシャツとは異なるコンセプトがあるので、ブランド名も別にします。

靴下のほうは残糸といわれる残りものの糸を活用したお値打ち靴下の企画になります。

手芸糸については製造直販の強みを生かして高級素材をこれまたお安く販売していこうと思っています。

他の企画のことはまた形になってきたら少しずつ情報発信していくとして、

「東大阪繊維研究所」というブランドがシンプルなTシャツで実現したいことは、

「日々の暮らしに着心地の感動をお届けする!」


ということです。

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