無題

2023年10月13日(金)午前4:30頃
我が家の一員である『コウスケ』が永眠した。
5年と10か月。短い生涯だ。
バーニーズマウンテンドックの平均寿命は8年ぐらい。
平均寿命よりも2年も早く逝ってしまった。

その日の夕方には荼毘にふした。
もう触れることそら叶わなくなった。
撫でてってべったりくっついてきて
全身脱力で膝の上に寝そべってきた
あの重量感ももう感じることもできない。
安らかな眠りを祈るべきなんだろうけど、
僕はそれができなかった。
したくなかった。嫌だった。
もっと一緒にいたかった。
手放したくなかった。

そんなこと言ったら成仏できないよって。
いつまでも現世に縛り付けちゃいけないって
言われてしまうだろう。

でもね、残念ながら僕はわかってるんだ。
キミは僕が引き留めたところで立ち止まる子じゃないって。
だって、人が好きで天真爛漫で嬉しいと周りが見えなくなる子だった。
顔見知りに会うと嬉しくてもう僕の声なんか1ミリも聞こえてない感じで。
あちらには時々散歩に連れて行ってくれてオヤツをいっぱいくれたキミの大好きだった叔父が待ってるわけで。
だからそんな大好きな叔父が迎えに来たら
キミにはうれしさゆえに僕たちの声なんて届きやしない。
きっと全身で喜びを表しながらあの満面の笑顔ですっ飛んで行っただろう。
キミのことだからきっともう今頃あちらで皆に囲まれて楽しくやってる。

だから僕が嘆いたところで
それは無意味で無駄なあがきで
でもだからこそ少しでも
ほんの小さな欠片でも
キミの心がこちらに残ってほしいと思ってしまうんだ。

だから僕は
キミと過ごした日々を思い出にしてありがとうだなんて感謝してやらない。
なんでこんな早く逝ってしまったんだって
もっといっぱい遊べただろって
キミを惜しんで文句をたれるんだ。
もう少し...…僕の気持ちの整理がつくまでの間。
そのほんの少しの間だけだから。
それくらいならキミとの別れを受け入れられない狭量な僕を
許してくれるだろう?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?