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息子の笑い声から妖精が産まれた日

「たっくんってデフォルト顔が笑顔だよねー」

昨日の保育園お迎えの時、ママ友に言われた言葉。なんだか嬉しかった。
たしかに、息子はよく笑っていると思う。怒られてしんみりしているときあるし、思い通りにいかなくてイライラしているときもある。痛かったり悲しかったり怖かったりして、泣いているときもある。どの顔も全部、全部全部可愛いけど、わたしが息子が一番息子っぽいと思うのは笑顔。

Disnyの「ティンカーベルと輝く羽の秘密」という映画で、妖精は赤ちゃんのはじめての笑い声から産まれるんだよ。というシーンがある。ティンカーベルには双子の姉妹のペリウィンクルがいるんだけど、2人は双子の赤ちゃんの笑いから産まれた妖精なのだ。

「ティンカーベルと輝く羽の秘密」は2012年夏に公開された映画で、当時3歳の娘は、ティンカーベルシリーズの映画を夢中になって見ていた時期。繰り返し繰り返し見ながら「わたしがはじめて笑ったときもきっと妖精が産まれたよね?」「どんな妖精が産まれたんだろう?」なんて考えながら、2010年に公開されていた「ティンカーベルと妖精の家」に登場するリジーのように妖精の絵を描いていた。(そういえば、娘は「9歳の夏になったらわたしも田舎のおばあちゃんの家へ行った時に妖精に会えるかも!?」なんて期待していたけど、残念ながら2018年の娘9歳の夏に田舎で妖精には会えなかった笑)

娘が4歳だった2013年の夏、息子が産まれた。

訳あって小さく産まれた息子はひと月ほどNICUに入院していた。病院の方針で退院するまでお姉ちゃんとは生対面ができなかった。お姉ちゃんになりたくて、なりたくてやっとお姉ちゃんになれたのに、ガラス越しの面会しかできなかった。娘のお友達には、立会出産している子もいたので「なんでわたしは弟を抱っこできないんだろう・・・」「◯◯◯(弟)がはじめて笑うところ見れないのかな・・・」としょんぼりしていた。

幸いにも息子は1ヶ月ほどで退院できたので、まだはじめて声をあげて笑ってはいなかった。家族4人の生活がはじまったその日から、娘は「妖精が産まれる瞬間の笑い」をとても楽しみにしていた。

そして、息子が産まれて3ヶ月。その日はやってきた。

娘もわたしも毎日のように息子を笑わせようとあの手・この手を繰り出していたけど、あの日 息子は声を上げてケラケラと笑った。もう絶対に妖精が産まれたと思った。娘とふたり、季節の妖精かな?それとも風の妖精かな?光の妖精かな?ティンカーベルみたいな物作りの妖精かな?と話したあの日のことを今でもよく覚えている。

あの日から息子はよく笑う。笑う息子に母さんは毎日胸キュン。

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