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娘の交換日記

小学5年生になって、娘が友達と交換日記をはじめた。

5年生になってクラス替えがあり、4年2組の時の仲良しクラスメイトとは離れ離れに。娘はわたしから見ても交流関係についてはドライなほうで「クラス替え→仲良しと別のクラスになる→まぁ...そういうことは当然あるよね」って感じで受け入れている様子。友達作りは苦手だけれど、少しの運も味方して新しいクラスでも、1週間もしないうちに新しい友達ができていた。

同時進行で娘には、別のクラスになった友達から毎日のように「4年のクラスの方がよかった!前のクラスに戻りたい!今のクラスほんとヤダ!娘ちゃんもそう思うでしょ?」ボヤかれていた。そんなボヤキに娘は、否定も肯定もせず「2組(昨年までのクラス)のほうが仲良かったとは思うけど、4組(今の娘のクラス)も、そんなにイヤじゃないよ〜。まだクラス替えしたばっかりだしね」と、なかなかオトナな返事をしていた。

クラス替えから1ヶ月ほど経過して、友達の発案で「2組の仲良し4人組で交換日記をしようよ!」となって、交換日記がはじまった。

最初のうちはウキウキしてたが、3週目くらいになると娘はややうんざりした様子。わたしが「交換日記回ってきたの?」と声をかけると「悪いことばっかり書いてあるから、読むとぐったりするよ」と言って見せてくれた。

娘以外の友達から書かれてくる内容が「2組に戻りたい!今のクラスほんとヤダ!今のクラスのイヤなところベスト3!みんなも書いて!」「担任の先生の嫌いなところベスト3」「2組に戻りたいパーセンテージは何パーセント?」とか。なるほど、これはぐったりするな・・・と思った。

娘以外の3人がそんな話題でやり取りが進むなか、娘はそれらの話題に「わたしは4組で特に何事もなく過ごしている」とだけ返し、彼女だけが「はじめて1人でタピオカミルクティ買いにいってドキドキした」「塾の帰りに文房具屋さんでかわいい消しゴム買った」「弟にランドセルが届いた」「Youtubeで見たスライム、家でも作ってみた」とかの平和極まりない日常を書いていた。そんな娘の日常に対する返信は「可愛い消しゴム買えてよかったね!それはいいけど、4組の担任の先生ってどう?◯◯ちゃんは、あんまり好きじゃないって言ってたよ?」ときたもんだ。

繰り広げられている場所こそ、交換日記という紙のノートだけど、負の感情を発信し、共感を求めてくる。これ、LINEとかのメッセージアプリで繰り広げられていたらもっとタチ悪い空気になってるのかなー。なんて思いながら見守っていたけど、いつの間にか娘が交換日記を書いている様子はなくなった。

「最近、交換日記書いているの見ないけどやめた?」

と聞いてみたら

「わたしの番がきて、書くことなくて1ヶ月くらい書くの忘れて止めちゃってから回したら、他のみんなも何日も止めるようになって・・・やめてはないけど、ほぼ回ってはいない(笑)」

と言っていた。

天然なんだろうけど、ナイスアクション。と密かに思った。娘の小学校生活が、平和でありますようにと願わずにいれない、母さんです。

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