国際郵便でも電気刺激でもないほうのEMS


4月から、上司のススメもあって、本質行動学が専門の西條剛央さんが創設されたEssential Management school (以下、EMS)という講座に通ってる。5月後半の講義で全10回の折返しをしたところ。
このスクールの詳しいことは、こちら↓ホームページを見てもらえばいいとして、今日は(これはEMS効果〜)という出来事がありましてん。

EMSの講座で繰り返し繰り返し伝えられることに「肯定ファースト」があって、わたしも一応記憶力がちょっとはある大人なので3回目くらいになると(もう肯定ファースト大事って分かったし)ってツッコみたくなってた。なのに実は、肯定ファースト分かったし!ってなっていたのは毎週土曜のEMSの時間だけで、一歩EMSから離れると全然分かってなかったw…ということが判明したのが6回目の翌日。

夫が「今日車の点検行ってきて〜、来年が5年目の車検だけど、いま下取りだして買い替えたほうがお得だっていう話があってね…」と切り出したので、わたしは「もうそれ以上聞かなくてもよい…わたしの答えはNOだ!!」と答えると「いやとりあえず話を聞いてよ。話聞かないで否定すんな」って言われて、

あ……!!!肯定ファースト忘れてた!!

となった訳。反省したワタシは「分かりました。話を聞きましょう」と態度を変え、話を聞き、明日一緒にディーラーへ行って話を聞いて欲しいと頼まれたのでちょっと…いやかなり面倒臭いと思ったけど承諾し、その結果まずは夫婦喧嘩をひとつ回避した。たぶん。

「自家用車を持つ」という行動において、わたしと夫ではそれぞれ価値と感じていることに大きな差があるので、まずは相手にとっての価値(関心ごと)を知っておくこと、そしてそれを(え?それ価値あるの?)って否定しないことを意識しないといかん。

例えば、夫にとって車は「所有を楽しむ」「運転を楽しむ」という価値もある。もうちょっと深堀りすると「好きなメーカーの〜」が頭についてくる。だけど、わたしにとっては「車=災害対策」が最大価値なので、ファッション性どうでもいいし、どの車を運転してても(まぁこんなもんか)くらいにしか思わない。それよりも、年間維持費がどうなるかのほうに関心がある。わたしにとっては家族4人が乗れて、いつでも動かせる車であれば、年間維持費が今以上にならなければ、他は何でもよいのだという気づき。

それなのに、過去のわたしときたら年間維持費は変わらないのに「3年おきに車を買い換えようとする態度が気に入らぬ(ひとつの車に10年乗る人だっているぞ!)」とか「わざわざ外車を選ぶ理由が分からぬ(日本人なら国産車に乗れ!いらない見栄を張るな!)」とか言っては、対立していたのである。あと、見積もり金額700万だと!?そんな高い車に乗る必要などない!!と、合計金額だけを見ては、怒ってもいた。

でも、考えてみれば、我が家はこれまで車のローンを全額払ったことはなく、その前に下取りにだしては乗り換えてる。なので、恐らく今回もそうなる。要するに「ローンを払い切ることをイメージする必要はない」。ローンという名前だけで、住宅ローンと同様にのように全額払わなければ…と思うと、金額の大きさに気が遠くなっていたけど、そもそも不動産と車では資産価値としての変動スピードが全然違うし、同じローンでも「毎月支払ったことによりローンが減る喜び」を自動車ローンに対して微塵も感じてもいないではないか。我が家にとっての自動車ローン、ほぼサブスクやんけ。

となると、わたしのにとってただひとつの譲れぬポイントは「年間維持費」だけ。そこさえ条件クリアできれば、あとはもう主たる運転手である夫の好きなようにしてもらってよいではないか。自分の関心のないところに首をつっこまければ、余計な対立が生まれることも、話し合いで時間ととられることもない。ローンが払えなくなったら手放せばいい、と言える備えもあるし。さらに、元来わたしは、多くのことを「ま、いいか」で済ませられる楽観的な資質をもっている。

というわけで、ここまでのEMSのテーマにあった「肯定ファースト」・「価値の原理」・「目的の原理」・「バランスが崩れたときに思い出せばいい備え」・「問いを立てる」・「資質としての強み」・「幸せなお金の使い方」の、ほぼフルセットを発動してみたら、4年前は、夫婦間で1ヶ月以上におよぶ時にハードなネゴシーエションの末にしぶしぶ車を買い替えたけど、今回はわずか30分の話し合いで解決した。

いと清々し。

こういうテクニック、ホントは職場でこそ使えるようになりたいんだけど〜。


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