緊急入院となった経緯

緊急入院になった経緯と理由について、お話しします。

私は元々都内のとある大学病院にて分娩を予定していました。
出産予定日は11月下旬。
これは今回の緊急入院の原因とは別の理由があったからです。

大学病院での分娩を選択した理由は、「子宮筋腫」を患っているためです。
子宮筋腫があるとわかったのは、今から5年前の婦人科検診にて。
しかも私の場合は「多発性」です。

今のところ分かっているだけでも5つの筋腫があり、
最大のもので11cm、小さいものでも3cmくらい。
全ての筋腫の正確な場所を把握するためにはMRIが必要ですが、
私がMRIを撮った3年前からどんどん数が増えているのも事実であり、
正直言って「手術をする」と決めない限りその検査も無意味に近いのでした。

加えて私には自覚症状があまりなく、
生理中に痛みがあったかと聞かれれば、あったものの耐えられた、というレベル。
貧血に悩まされたこともあったけど、
まさか筋腫が原因だとは思いませんでしたし、
筋腫は良性の腫瘍なので深く考えてはいませんでした。
痛みに強い方だとは分かっていたけれども、
それがいいことがどうかは分からないな、とも思っています。

そして妊娠発覚時に思い知らされたのは、
「正常妊娠できたのは奇跡だ」ということです。
子宮筋腫がいくつもある女性は子宮外妊娠になってしまうケースも多く、
不妊の原因とされることもあります。

また、筋腫の位置によっては出産に多大な影響を与えるため、
大学病院か総合病院での出産しかできないことが分かりました。
さらに私は高齢出産。
今風に言うと、立派なハイリスク妊婦爆誕です。

前置きが長くなりましたが、
このような理由で私は妊娠初期から大学病院にて妊婦健診を受けたり、
その他のケアもしてもらったりしていました。

大学病院での分娩を決めていたことは、
今回の緊急入院においても非常にメリットになりましたし、
然るべき処置をすぐに受けられたことを光栄に思います。

さて本題です。
現在私は妊娠31週、8ヶ月も終わりにさしかかろうとしています。
実は24週の検診の際に「胎児が小さめ」であると初めて指摘され、
そこから毎週、さらには週に2回精密エコーを受けに病院へ通う事態になりました。

20週の検診までは、
胎児の頭の大きさ、背骨、足の長さなど全てが正常範囲で
一切問題は見当たらなかったため、
24週の検診の時に頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けました。

とはいえ、まだ「正常範囲内から外れているけれども、看過できる範囲」でもあり、
通院での経過観察となったわけですが。

28週になった時に先生から「大切なお話があります」と別室に呼ばれ、
できれば今日にでも緊急入院してほしいと告げられました。

理由は上記の通り、胎児の成長が遅いからです。
通常1600gほどは推定体重があってほしいところ、
私の娘は1000gあるかな、程度でした。

もちろんエコーなので推定体重になりますし、
10パーセント前後の誤差もあります。
とはいえ、誤差があったとしても小さすぎるわけです。

入院に際してついた病名(病気ではないけれど)は、
「子宮内発育遅延」。
この文字面の通りです。

子宮内発育遅延の考えられる原因は、幾つもあります。
それと同時に、最後まで原因がわからない場合もあり、
“小さいのは個性だった”と出産後にわかるケースも勿論あります。

とはいえここで問題視されるのは、
「小さい胎児はストレスに弱い」という事実であり、
そのストレス(外的要因)から守るための準備と治療が必要になる、ということでした。

入院すれば様々な検査を短時間で、しかも数日おきに施すことができるため、
原因を探る近道にもなります。

さて産休だ!愛犬との旅行を満喫して、出産に備えよう!
などと意気込んでいた私の夢はここで破れ、
翌日緊急入院することになりました。

早ければ2週間で一時退院、
胎児の成長が遅いままなら出産までずっと。
私の入院は短期になるか長期になるかも分からないため、
2ヶ月半分の準備をしていざ病院へ。


幸い、出産まで2ヶ月を切る前に全ての準備を終わらせておこう!と思って、
ベビーベッド以外は準備を完了させてありました。
こればかりは本当に自分を褒めたい。

新生児服も水通しをしてあったし、
自分のパジャマや分娩の入院に必要になるものを全て買い揃えておいて、本当に良かった。
子宮筋腫のせいで帝王切開になる可能性が高いからと、
それ用に下着も揃えてあったし、よく頑張ったと思う。

唯一やり残したのはベビーベッドの発注と、
部屋のクリーニングです。

私は犬を飼っているため、
娘が生まれる前に一度徹底的に部屋を綺麗にしてもらおうと思っていましたし、
生まれた後も定期的にクリーニングを入れる予定でした。

契約済みのクリーニング会社に電話して事情を話し、
入院する直前に自宅の掃除をお願いすることに。
緊急発注だったため少々お値段は上がりましたが、これは必要経費なので仕方ない。

愛犬は元々出産時に預ける予定だったペットホテル(いつもお世話になっているシッターさんがオーナー)に相談して、
長期でお預けすることに。
今後はシッターさんの家と、弟夫婦の家を行き来することになります。

こんな感じで、不安材料を全て片付けることができ、
ホッとした気持ちで入院することができました。

備えあれば憂いなし。
この言葉を実感しています。


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