子宮内発育遅延の娘

まず先に一つ。
私のお腹の中にいる胎児は、99パーセント女児だと言われているので、
今後はこの中でも「娘」、もしくは先日書いた通り「ほーちゃん」という表記で統一したいと思います。

それではこの記事の本題へ参りましょうか。

妊娠したことが判明してから
国で定められている(推奨されている、が表現としては良いのかな)妊婦健診の他に、私は個人的に「出生前診断」を受けました。
しかしそれ以外には何も特別なこともせず、
妊婦健診でも娘の大きさは正常範囲内であり、
口唇口蓋裂も見受けられず、
出生前診断によるといわゆる「トリソミー」と呼ばれる
ダウン症などの染色体異常もなさそうだ、ということで穏やかな日々を過ごしていました。
※私は最新の出生前診断である「NIPT」を受けており、これは別記事にします。

全てが順調だった24週までの検診を終え、
所用があって26週にとある検査のために大学病院へ、
※私は大学の研究にも協力しているため、検査項目が人より多いです。これも別記事にします。

そこで分かったのが、
娘の頭が小さく、まん丸ではなく楕円形をしていること。
→顔の横幅が小さく、いわゆる小顔ちゃんです。遺伝的要素が大きいと思われます。
形はさておき、頭が小さめであることがここで分かりました。

足の長さは26週の段階では正常範囲、
頭を見る限りでは石灰化などは確認されていないので、
一旦は週に一度の精密エコーで経過観察ということになりました。

そして28週の検査の時に再度行った精密検査で、
「気になるので、週に2回は精密エコーをしたい、回数を増やそう」と医師から治療方針を告げられたものの、
早めに産休に入っといて良かったなぁ、病院に通える!などと呑気に思っていたものでした。

そして29週の終わりに受けた精密エコーのあと、
いつもは使うことのない個室に呼ばれ、
担当医師から「明日にでも入院してほしい」と通告されたのでした。

理由は、「子宮内発育不全」。
文字通り、お腹の中にいる娘の成長が芳しくないということを意味します。

娘の場合は、
29週で推定900g程度しかなく、平均値と言われる1400gという推定体重を大幅に下回っていました。
大幅に下回るのはまだ良しとして、
この時に特に問題視されたのは「成長が遅い」ということです。

24週まで順調だった娘の成長スピードが
急激に下がったことが気になる。
子宮内発育不全の原因を探りつつ
毎日のように娘の様子をチェックしたいから、入院してほしい。

と担当医師が私の目をまっすぐ見て告げた時、
やっとことの重大さを思い知ったのでありました。

担当医師は非常に親身になって話をしてくれましたし、
私も冷静に話を聞いているつもりではありましたが、
後から看護師さんから聞いたところ相当顔が青ざめていたらしいです(笑)

私は犬を飼っているので、明日の入院は無理であることを伝え、
1日猶予が欲しいとお願いしてみたところ、
2日後に入院ということで話がまとまりました。

それから自宅に戻って、
いつも犬を預ける時にお世話になっているペットホテルを経営されているシッターさんに相談し、長期でのお預けを快諾してもらい、ほっと一息。

娘の肌着や洋服、私の入院準備はすでに整えてあったので、
部屋の掃除を徹底的に行う以外の準備は特に必要ではありませんでした。
こればかりは自分を褒めたいと思います。
ビビリで、念には念をタイプの自分の性格がここで功をなしたのでラッキーです。

漠然とした不安や緊張はありましたが、
娘にはなんとか頑張ってもらうしかない、と腹をくくることもできたので、
比較的覚悟が決まった、という気持ちもありました。

そんな中、愛犬とのしばしの別れが最も辛く、
病室で一人で眠れるだろうかなどとおセンチになったりも。


でも、とにかく娘をこの世に出さなくては。
できることなら健康で、この世に産み落としてあげたい。
入院した方が安心できる!!

そんな気持ちで、胸がいっぱいになりました。

娘の状態が良くなれば、
最短で2週間後に一度仮退院ができるとも聞いていたので、
まずはそこに望みをかけていざ入院。

しかし経過が芳しくなければ、
そのまま出産まで入院となるため、最長で2ヶ月半病院にいることになります。
2ヶ月半分の準備を携えてタクシーで病院へ向かった時のあの風景は、
一生忘れることができない気がします。

長くなったので、次に続きます。


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