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癌であることをカミングアウトするにあたって

※このマガジンは、若年性乳ガンのなか生き抜いた姉のことを綴るマガジンです。
最後まで強くひたむきに過ごした姉をそばで見てきたからこそ、姉と私の思いを文字にして届けることで
若年性ガンの家族を支える方にとってプラスになるように、ネットのデータだけでは得られない生きた情報を伝えていきたいと思って更新しています。

姉の3年間の病状を追いながら、私が感じたこと、姉と話したこと、姉の記録をもとに真剣に綴っているので、冷やかし半分や興味本位の方ではなく
若年性ガンになって少しでも同じ立場の気持ちが知りたい人、またはガンの方を支えることについて知りたいという方に読んでいただければと思います。


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癌に対する受け止め方

70代の方が癌になった場合と、30代で癌になった場合とでは
本人の受け止め方も周囲の接し方も随分違うと思います。

人生をある程度謳歌した後に癌がわかった場合、9割の方が
「もう治療はしないで残りの人生楽しむ」と言うそうです。

30代で癌になった姉は、「抗がん剤治療を受ける」という選択をし、
再発や転移のたびにまた、様々な「選択」をしいられることになりました。
そのことはまた別の記事で書きますが
姉はその「選択」のたびに家族以外には何も言わず、ひたすら病気のことを隠して生活していました。

そんな姉がカミングアウトするまでの葛藤と、その時の姉のライン内容を紹介しながら、そういった場合の患者本人への接し方についてお話していきます。

姉の病状(2015年2月から1年8ヶ月間の経緯)

2015年2月 右胸の小さなシコリを自分で見つける。検査結果「乳がん」と宣告される(乳がん全体の15%のトリプルネガティブ乳がん。)
〃    4月 部分摘出手術
〃    5月~7月 抗がん剤治療
〃    9月 放射線治療のため入院中に再発
〃       再手術
〃   11月~12月 放射線治療
2016年1月~3月 抗がん剤治療
〃    5月 胸にとても小さいデキモノができる(この時のことは別記事で詳しく書きます)
〃    7月 未検査のまま 念のため部分摘出手術
〃    8月 再発のためまた手術
〃    9月 手術跡がただれ続け、消毒治療のためずっと入院
〃   10月 飲む抗がん剤での治療
〃   11月 ガン宣告から1年8ヶ月でようやく周囲に打ち明ける

この時まで、姉は身内と、その他に心許せる友人2~3人にしか、病気のことを打ち明けていませんでした。
なぜ姉が打ち明けなかったか、理由がいくつかあります。

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私の書く記事は多分、伝わる人が限られています。いじめ、機能不全家族、HSP、病気などの記事多めなので。それでも深くせまく伝えたくて書いています。サポートとても嬉しいです。感謝します。コメントも嬉しいです🍀