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命が燃え尽きる瞬間

旅立つ瞬間を目の前で教えてくれたのは母だけど
残りの命の最後の1秒まで使い
愛を伝えてくれたのは 黄色のセキセイインコの
コロちゃんでした

コロちゃんは小学生の頃
何処かから飛んで来て 我が家の網戸に止まった子

家に帰宅し 網戸に鳥が居る〜‼︎ って妹と大騒ぎをして
両親が不在だったから 急いで祖母を呼びに行った
祖母は鳥の位置を確認すると 学校の青いベレーをわし掴んでベランダに出るやいなや サッと一振り‼︎
一瞬で コロちゃんを捕獲しました〜

我が家は お別れが辛くなるからペット禁止で
だけどこの状況なので 例外に許して貰えて嬉しかった
名前は直ぐに決まって コロコロな丸い体だったから コロちゃん
当時はワンちゃんに多い名前でした

そして4年位経った 高校の入学式の日
皆で朝食を摂っていたら コロちゃんが大騒ぎして鳴き始めた
いつもは 朝の換気時に 周りの鳥達に挨拶するから鳴く事はあるんだけど その後だったので
どうしたんだろう?と皆で様子を見に行くと
止まり木でサイドステップをしながら 大声で鳴いていて 特に変わった様子もなかった
何だったんだったろうね?って 又皆で朝の支度に戻りました

その少し後で もう止まり木から降りていて
眠るように目を閉じ コクンコクンと体が揺れて段々と動かなくなり 倒れていきました
さっきのは 最後のお別れの挨拶をする為に 一生懸命残りの命を振り絞って 私達を呼んでくれたんだ‼︎
と意味が分かって
小さな体のコロちゃんから 大きな大きな深い愛を皆で受け取りました

そんな日に入学式… 試練だった

眠る様な姿を 花と一緒にティッシュの棺桶に入れて 庭を掘って土を被せて…
その日だったか 母が仕事帰りに
"これで一緒に コロちゃんを偲んでお別れしよう"って よりによって焼き鶏を買って来た

一瞬 "えっ⁉︎ 鶏⁉︎ 食べにくいし‼︎ "って思ったんだけど
そんな母のチョイスに皆で笑って 悲しみ一色のしんみりムードが 賑やかに泣き笑いしながら思い出を語る時間になって行った

より軽い翼になったコロちゃんの心も
そんな私達と一緒になって ツッコミ入れつつワイワイ騒いでいたかもしれない


長くなってしまいました
拙い文章をお読み下さり 有難う御座います

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