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Atmoph Window 2用の動画を撮ってみた話

スノーモンキーを撮りに行った時に家にあるAtmoph Window 2用の動画を撮ってみて思ったことなどメモしておく。

Atmoph Window 2について


たった一つの窓が部屋をもっと開放的にする。

窓から見える景色はいつも隣の建物、小さな窓しかない部屋、もしくは窓がないあの壁。そこにビーチや明るい空、夜にはニューヨークの夜景が見られたり、雨の音がしとしと心を落ち着かせてくれたりするような窓があったらどんなに気分がいいでしょう!諦めていた絶景の景色が見えるシチュエーションを、このデジタル窓で叶えてみませんか。

簡潔に説明するとディスプレイだけど『窓』をコンセプトにしたガジェットで、世界中の風景を自宅に居ながら眺めることができる独立したデバイスといった感じ。

UIを含めた世界観が素晴らしく(使いやすいとは言ってない)、遠出をするのも憚られる今の世の中にマッチした商品だと思う。

直近のアップデートで自分の撮影した動画をAtmoph Window 2にアップロードして鑑賞できるようになり「出会った風景のお持ち帰り」ができる様になったのは大きい。これから動画撮影をしようと思うAtmoph Window 2ユーザーは多いんじゃないかな。

Atmoph Window 2用に動画を撮るということ

Atmoph Window2の特異な点は縦長ので風景(動画)を眺める点にあると思う。

普段見ている動画といえばテレビやYouTube辺りだと思うが、これらの殆どは16:9のアスペクト比で横長になる。縦長の動画を見るのはスマートフォンで撮った縦長動画をそのまま見るくらいの人が大半だろう。

なので基本は縦で動画を撮影するか、もしくは横で撮影したものをパノラマ(Atmoph Window2を2枚もしくは3枚をペアリングすることでより広い範囲の動画を鑑賞可能になる)で鑑賞することになる。

重要になってくるのは解像度で、シングル(1枚)使用であれば縦構図でフルHD(1920x1080)もあれば十分で、横構図を4K(3840x2160)で撮影しておけば1枚でもパノラマでも問題なく出力してくれるので画質第一主義でなければこれがベターだと思う。

動画撮影に最低限必要なもの

ストラップは外した方が良い
・動画撮影できる機材(カメラなど)
・三脚
・ひたすら待ち続ける忍耐力

スマートフォンでもカメラでも動画が撮影できる機材に三脚を用意して撮影することは必須。三脚がないと構図がズレてしまい「窓から見た風景」として成立しなくなる。

環境音も出力されるので外付け用のマイクを別途用意することでよりクオリティが高く、臨場感のある風景になる。

そして何より大事なのが撮影している間、その場で機材を置きながら待ち続ける忍耐力。

後からAtmoph Window2で鑑賞する事を前提にした撮影になるので、動画素材として最低でも10分程度(最短でも1分)はその場で待ち続けないといけないのはかなりの苦行なので、暇つぶしできるモノを用意しておきましょう。

特に自分以外の人が居る場所だと「あの人、ここで何してるんだろう?」という好奇の目に晒される覚悟もまた必要。

写真を普段から撮っている人には特におすすめしたい理由

写真をメインに撮っている人って動画を撮ることに抵抗感というか、ハードルの高さを感じることがあると思うんだけど(私です)Atmoph Window2用の動画を撮るのは非常に簡単。

写真を撮る時と同じ様に構図を決めてあとは動画のボタンを押す、これだけ。

パンしてチルトしてみたいなカメラを動かす必要もなければBロール用の素材を別に撮影する必要もない。

窓から眺める風景を長時間収めるだけで良いので撮った後の編集も最低限(別に編集しなくても良い)で済むし、難しい動画の知識なども必要ない(勿論あればなお良いので後述)

一応アップロード出来る条件もいくつかあるので公式サイトを参照してほしい。

https://atmophhelp.zendesk.com/hc/ja/articles/4409187896729


撮影方法と撮影のポイントについて

ハードルがかなり低いAtmoph Window2の撮影だが、知っておくとより動画のクオリティが上がるであろうポイントをカメラユーザーメインにいくつか挙げておく。

①ロケーションについて
風景を収めるといってもあくまでも「動画」である事を忘れないようにしたい。というのもカメラの位置を固定してしまうので平凡で退屈な画になりやすい
画面内の何か1つは動きがあった方が良い (例)波、火、車、船、人など

というかそうしないと動画で長々と撮る意味がない。

②撮影設定について
個人的にはホワイトバランスはオートではなく固定で撮った方が良いと思う。これは長い時間撮影していて色が途中で極端に変わってしまうのを防ぐため、後処理でホワイトバランスを編集する時にも弄りやすいのもある。

基本は晴れている日に撮影すると思うので太陽光(5200Kとか)に合わせておけば間違いないだろう。

他にもレンズはオートフォーカスではなくマニュアルフォーカスで撮るべき。これは途中でピント位置が変わるのを防ぐため(風景なのでパンフォーカスで撮るのが前提だけど)また、ピント位置が変わる際にブリージングが起こって画角が変わるのを防ぐため。

とにかく「窓からみた風景」として違和感のない様にするための努力は惜しまない方がAtmoph Window2で見た時の感動は大きいはずだ。

今後への期待など

今後のアップデートでアップロードした動画をユーザー同士で見られる様になる予定とのことだが、無料はもちろん有料も選択可能にしてユーザーが購入できる様にした方が将来性を考えると良いと思う。

単体で購入された金額から手数料を引いた分をユーザーに還元する仕組みであったり、サブスクリクションで見られた回数に応じて報酬をもらえるとユーザーもモティベーションが上がって沢山アップロードする→見られる風景が増えるのでメーカーにもメリットはあると思う。

逆にこういう仕組みを作らないとユーザーが全く関係ない場所で動画を売買することになるので(例えばこのnoteを有料記事にして動画データを貼り付けるとか)メーカーにはデメリットしかないと思うので期待したい。

まとめ

Atmoph Window 2は夢とストーリー性のあるガジェット。

でもまだまだ未成熟な部分も沢山あるので今後のアップデートでもっと良くなる事を信じて応援していきたい。

製品自体のレビューもそのうち書きたいな(たぶん)

それでは。

正直な所、リモコンは付属で付いていて欲しかったな…(抽選で貰ったから文句ではないけど)


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