【ゲームレビュー】Orbital Bullet【ローグライク/アクション】
※アーリーアクセス開始時点でのレビューとなります。本レビュー執筆時点のコンテンツはクリア済み。アップデート後に追記予定。本レビュー内で使用されている画像では日本語の漢字表記がおかしいモノがありますが、現在のゲームでは修正されています。
ステージが円形に360°広がっている事が特徴的なファストペースなローグライク横スクロールアクションシューター。キル、ダイ&モディファイ!
----------------------【良い点】----------------------
リング型の多層ステージ
◆ 『Orbital Bullet』最大の特徴はなんといってもリング状になっているステージだ。リング状のステージには画面奥や手前側に別の層があり、ベルトスクロール作品で言うところのライン移動の様に層を飛び越えて移動する事も可能になっている。
リング状に360°広がっているステージは戦闘やいくつかの特殊なギミックでその形状を利用する事ができる。例えば、こちらの撃った弾をステージを一周させて敵の背後にヒットさせるといった具合だ。
ただし、裏を返せば敵も同じような事ができるので、いくつかの戦闘やボス戦では一度回避したはずの攻撃がまた後ろからやってくるといったスリリングな戦闘を楽しめるだろう。
残念ながら、ライン移動を有効活用した仕組みはザコ戦ではたまに見かけるが、ボス戦ではからっきしなので、今後のアップデートに期待したい。
アクション
◆ メインの攻撃方法となる銃は二つまで同時に所持する事ができ、ショットガン系やスナイパーライフル系といった様々な武器を攻略中に見つける事ができる。
本レビュー執筆時点では攻略の助けになるような特殊な仕様の武器は少なく、強いて言えば今作の特徴であるリング状のステージを上手く活用する事が攻略のカギとなるため、射程の長い銃と短距離高威力の銃を一丁持っていると攻略が少し楽になる。
また、銃にはいくつか使用する弾薬のタイプが異なるモノがあり、同じタイプの特定の銃弾の節約や自キャラのビルド等の状況によって使い分ける事も可能だ。
道中には銃や各種アップグレードを売ってくれるショップも存在し、そちらで狙いの銃を入手すると良いだろう。
アクション、操作面で重要となるプレイヤーキャラクターの移動性能は高く、ゲーム開始時点から二段ジャンプや三角飛び(壁蹴り)等が可能になっている。操作面でストレスを感じる事は無いだろう。
ランダム要素
◆ 今作では周回毎にランダムなスキルツリーが生成され、プレイの度に異なったビルドを楽しむ事ができるようになっている。
スキルツリー内ではスキルポイントを消費する事によって、プレイヤーに有利となる様々なパッシブ効果を解放していく事が可能だ。
スキルツリーで使用するスキルポイントの入手方法は、敵を撃破していく事で経験値が溜まっていき、経験値が一定値になるとスキルポイントが入手できるというオーソドックスな仕様。
こちらはアクション作品好きのプレイヤーには嬉しい仕様だと思われる、ステージ内には稀に『次元の裂け目』、他の作品でいうところの『チャレンジルーム』が出現し、時間制限内に敵を全滅させる等の特定条件を達成する事で報酬を取得する事ができる。
この『次元の裂け目』を攻略する事で入手できるアイテムや通貨は豪華になっているが、プレイヤー側にもリスクがあるので、場合によっては無視する事も重要となる。
アンロックと永続強化要素
◆ 敵を撃破する事で稀に武器の設計図を入手する事ができ、拠点にて専用の通貨を使用する事で武器をアンロックする事ができる。このアンロックされた武器はランダムに道中で出現するようになる。
この他にも、アンロック要素に関してはゲームを一度クリアする事によって自機に新たな『クラス』が追加される。
クラスはそれぞれに『タレット』や『グレネード』等の特殊なサブウェポンを所持している。クラス毎に短めの専用スキルツリーも用意されている。
永続強化要素としては、敵を撃破したり、特定のオブジェクトを破壊する事で入手可能な『ナノバイト』という通貨を拠点で消費し、スキルツリー内のスキルを解放していき、自機を強化する事が可能だ。
このスキルツリーで解放されたスキルは使用しているクラスを問わずに全体的に効果を及ぼすため、優先して解放していくと良いだろう。
今後調整される可能性はあるが、筆者がプレイしたアーリーアクセス開始時点でのゲームビルドでは、永続強化の内容が非常に強力になっており、アクションが苦手な方はこちらの強化を進めて難易度を調整すると良いかもしれない。
また、このスキルツリー自体は前記した周回毎にランダムになっているスキルツリーとは別物になっている点に注意。
----------------------【悪い点】----------------------
ポーズメニュー
◆ ステージ内の敵を全滅させている状態でポーズメニューを開き、ステージ移動用のボタンを押すと、キャラクターがステージ移動を勝手に開始してしまう。
その他にもポーズメニュー内のタイトル画面へ戻るボタンを押すと選択肢も無く瞬時にタイトルへと戻される仕様になっている事も問題になっている。
キャラクターのステータスを確認する際に、間違えて選択しやすい位置にあるので、非常に困る。
サウンドエフェクト
◆ 条件は今のところ不明だが、特定の条件を満たすと一部のSEの音量がおかしくなり、煩わしい大音量で鳴り始める。
筆者の環境では、ゲームを再起動する事でこの問題を解決できた。
ボリューム不足
◆ こちらはアーリーアクセス開始時点での内容となるため、仕方ない点ではあるが、現状では全体的なステージ数やランダムイベント等といった各種要素が少なめになっている。
武器周りの調整不足
◆ 一部の武器やクラス専用サブウェポンは上位交換が存在する、もしくは本当に限られた状況でしか効果を発揮しない『ピーキーすぎる』調整がされてる、全体的に戦闘周りのゲームシステムの調整不足が目立つ。
-----------------------【総評】----------------------
リング状に広がっているステージデザイン、その特徴を活かした戦闘とギミックは面白く、ゲーム自体はポテンシャルを感じられる作りになっており、良作と言えるだろう。
ただし、現状では周回を行う前提でなければボリューム不足を感じる内容になっている。
購入を検討されている方は、今すぐプレイしたいという事でなければ、コンテンツを追加するアップデートを待ってからでも遅くはないだろう。
プレイ動画をアップしているので、今作が気になった方はこちらを参考までにどうぞ。
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