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【ゲームレビュー】黄昏ニ眠ル街【3Dプラットフォーマー/アドベンチャー】

オリエンタルファンタジーな世界を探索する3Dプラットフォーム系アドベンチャー作品。故障してしまった飛行船を修理すべく、美しいこの世界に隠された"大地の源"を探し出し、さらなる街へと飛び立ちましょう。

----------------------【良い点】----------------------

美しい風景

◆ オリエンタルファンタジーと謳うだけあり、東洋風で幻想的な街並みやアートワークが『黄昏ニ眠ル街』のもっとも大きな特徴だ。それらの街並みや風景、雰囲気に合ったBGMを堪能する事が今作の目的ともいえる。

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下記するゲームの進行に必要となる『大地の源』を見つけるために街中を歩き回る事になる点も今作の風景を楽しむ事に一役買っている。

高い場所に隠されたアイテムを入手しに行く道中で下の方を見るといつもとは違った風景を楽しむ事ができる。

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その他にも今作には時間の概念があり、足を止めて夜に観る街は朝とは違い、街中に配置された赤い提灯が夜景に鮮やかに映る事だろう

ゲーム進行

◆ ゲーム進行の仕組みは旧来の3Dプラットフォーマー系作品を踏襲しており、特定のアイテム、今作においては『大地の源』と呼ばれるアイテムを一定数集める事で新しいエリア、もしくはマップをアンロックしていく形となっている

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『大地の源』は広いマップ内に隠されていたり、アスレチックな地形になっている『聖域』で入手する事ができる

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これらの『大地の源』はゲーム進行に必要となる数以上に入手できるため、アクション初心者の方でも安心してプレイできる点は有難い

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また、各街の最初の『聖域』をクリアする事で、主人公はいわゆる『空中ダッシュ』や『二段ジャンプ』といった新しい移動能力を入手する

プラットフォーマー要素

◆ 基本的には簡単な作りではあるものの、聖域に配置されているプラットフォーマー的な要素の殆どは良い意味で他の有名作品の仕掛けや仕組みを踏襲した作りになっており、初心者からこの手の作品の経験者まで、幅広く楽しめるだろう。

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また、聖域内のアスレチックは通貨を支払う事で無視してクリア扱いにする事もできる。アクションが苦手であればこちらを活用してクリアを目指すのも一つの手だろう。

----------------------【悪い点】----------------------

中途半端な要素

◆ 物語は主人公が既に『何故か』飛行船で冒険をしている所から始まり、特に冒険の目的は明かされない
公式等に記載があるのかもしれないが、ゲームをプレイしているだけではいまいちわからない。


ゲーム自体の要素としては、良くも悪くもプラットフォーマー要素は薄く、他のプラットフォーマー系作品と比べて高難易度な仕掛けは殆ど無い

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例えば、こういったタイプの3Dプラットフォーマー作品ではジャンプ中に主人公の真下に『落下位置の目印』となる『丸い影』が表示されることが多いのだが、それが今作には無い。
だが、それがデメリットとなりうるほどのギミック自体が登場しないため、あっても無くても大差ないのだ


また、アドベンチャー作品としての要素もほとんど感じられない。『冒険』をしているというよりも街を『観光』しているという感じに近い。

聖域

◆ 全ての聖域は地形や背景に使用されている外観が一緒で代わり映えしない。今作に登場する街が鮮やかであるため、聖域に特徴が無いという事が悪い意味で非常に目立つ

キャラクター

◆ 主人公の顔に変化が無い。瞬きすらしないため、少し不気味に映る場面も。ネコの様な獣人は目にハイライトが無いため、こちらはこちらで違和感がある。

どちらもキャラクター自体のデザインが良いために余計に不自然さが目立つ

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また、上記の二人、一人と一匹だろうか、以外のキャラクターは街に登場しないため、街は煌びやかな見た目とは裏腹に少しばかり寂しい雰囲気になっている。

-----------------------【総評】----------------------

アートやBGM、雰囲気を楽しむタイプの作品となっているため、購入を検討されている方は今作の3Dプラットフォーマーとしての要素、並びにアドベンチャー作品としての要素が味付け程度のモノになっている点に注意して欲しい

人を選ぶ作品と言うよりも、何を求めて購入するかによって評価が変わる作品になっている。雰囲気を楽しみたいという方であれば、今作を気にいるはずだ。


プレイ動画をアップしているので、今作が気になった方はこちらを参考までにどうぞ。


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