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【ゲームレビュー】Clid The Snail【ツインスティックシューター】

XBOX Series Xコントローラーを使用。クリア済み。本記事はSteam(PC)版をプレイした感想をもとに執筆しています。


皮肉屋なカタツムリが主人公の、見下ろし型視点のツインスティックアクションシューター。人類が滅び去った過酷な世界で、武器とスキルを駆使して生き抜こう。

----------------------【良い点】----------------------

世界観

◆ 自類が滅び去ったあと、知能を得て進化した動物や虫達が闊歩するポストアポカリプスな世界が今作の舞台となる

主人公、皮肉屋なカタツムリ『クリッド』

ポストアポカリプス物というとありきたりだが、今作の特徴としては、殆どの登場キャラクター達は“元のサイズのまま”二足歩行になっただけなので、彼等の視点からは、プレイ中に時たま登場する人類の遺物が巨大に見える点が面白い。

例えば、最初に訪れるエリアでは『木製スティック(アイスの棒)』が橋として使用されているし、人類の頭蓋骨はかつて世界を支配していた『タイタン』と呼ばれる神の名残として信仰されている

太古の神の遺物が祭られている遺跡内部

戦闘と操作

戦闘と操作性は概ねオーソドックスなツインスティックシューターを踏襲している。

物語冒頭では、弾数無制限で通常攻撃とチャージ攻撃が可能な『ビームライフル』の様な武器のみ所持しているが、物語が進むにつれ新しい武器を入手していく。

強力な初期武器

上記の武器以外は弾数に制限があるので、計画的に使用する必要がある。また、通常の武器以外にも、サブウェポン的な扱いとなるグレネードも使用可能

操作面での少々特殊なシステム、と言ってもそこそこの作品で採用されているが、としては『ローリング』と『ダッシュ』、それに任意のタイミングで使用可能な『回復薬』が挙げられる

『ソウルライク』作品の様に、今作では時間経過で自動回復するスタミナの概念があり、それを消費する事でローリングとダッシュを行う事が可能だ。
カタツムリが主人公ではあるが、動きが遅いという事は無い。機敏なカタツムリなのだ。

同じく『ソウルライク』の様にボタン一つで何時でも『回復薬』を使用して体力を回復できる。

上記した各種『弾薬』や『回復薬』は道中で入手する以外にも商人から購入して補充する事もできる

回復薬は重要なので、こまめに購入しよう

戦闘ではこれらの武器と回避等を使用して立ち回る事となる。敵の多くは近接系の武器を装備している事が多いため、引き撃ちを上手く行う事で対処していこう。

探索と適度なパズル要素

ステージ内には探索する事で通貨の入った宝箱や体力の最大値を上昇させるためのアイテム等を発見する事ができる。そして、その多くはステージ内に隠されており、パズルを解いた先に配置されていたりする。

一定数集めると体力の上限が上昇する『レイラーの種』

今作ではプレイがアクション一辺倒にならない様に、ステージ中にはいくつかの場面でパズル要素が登場する。本格的なパズルでは無く、その殆どがアクションを織り交ぜた軽い仕掛けた。

レーザー装置を順番に解除していく仕掛け

また、体力の強化などは拠点となる場所で一定数購入する事も可能なので、探索が苦手でも何とかなるだろう。

----------------------【悪い点】----------------------

ミニマップ

◆ いくつかのマップは少々複雑な構造かつ似た様な地形になっており、ミニマップの無い今作では探索が少しばかり面倒だ

遺跡と砂漠が広がる少々複雑なマップ

前述したように『Clid The Snail』にはアイテムを集めて自機の体力の最大値を上昇させる要素があるため、探索が重要となる。せめてミニマップ機能があれば良かったのだが。

似たようなシュチュエーション

◆ 似たようなシュチュエーションでの戦闘が多い。今作では所謂『引き撃ち』を多用するような敵配置と地形が多いため、そればかりになってしまいがちだ

終盤は使用可能な武器も充実してくるので、また印象が変わる。だが概ね『引き撃ち』が強い事に変わりはない。

セーブポイント

◆ 『Clid The Snail』ではステージ内に配置された『タンポポ』がセーブ/チェックポイントになっている。

セーブポイントのタンポポ

その仕様自体は問題ないのだが、このセーブポイント以外ではどのタイミングでゲームがセーブされているか分からず、ゲームをやめるタイミングがつかみ辛いという欠点がある。

視認性

敵の視認性に問題あり

◆ 背景とキャラクターが同色で、敵に気付きづらい箇所がある。プレイヤーキャラクターと敵の足元に何かしらのインジケーターが欲しかったところだ。

-----------------------【総評】----------------------

美しいギターサウンドが魅力的なタイトル画面

登場人(?)物や世界観は独特だが、それ以外の点では特にこれといった特徴のないツインスティックシューターに仕上がっている。

また、問題点こそいくつかあるものの、プレイ自体に支障のない程度に収まっている。ただし、ボリュームは少なめな点には注意して欲しい。わりとサクッと終わる。

特徴が無いだけで、悪い作品では無いので、ツインスティックシューターが好きなのであれば、今作を試しても良いかもしれない。


プレイ動画をアップしているので、今作が気になった方はこちらを参考までにどうぞ。


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