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【ゲームレビュー】蒼き雷霆 ガンヴォルト 爪【アクション】

ドラマチックに物語が展開する『ライブノベル』システムを取り入れたハイスピード2Dアクション『蒼き雷霆ガンヴォルト Azure Striker Gunvolt』の正当な続編

ストーリーを楽しむのであれば、前作のプレイはほぼ必須である。そちらと合わせて、今作のもう一人の主人公である『アキュラ』がメインキャラクターとして登場する外伝作品『白き鋼鉄のX THE OUT OF GUNVOLT』もプレイすれば、より深く物語を理解できるだろう。

----------------------【良い点】----------------------

物語と戦闘を盛り上げる演出

物語を盛り上げてくれる戦闘中のライブノベル形式は今作でも採用されている。主人公達の会話だけでは無く、スキル発動時やボスの必殺技発動時にはカットインまで差し込まれてくる。

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戦闘やステージ攻略中に会話が差し込まれる為、賛否両論なシステムであったが、今作では『会話の顔グラフィックをオフにする』『会話ウィンドウモードの濃度調整(透明度)』等の項目をオプションで調整する事が可能になっている。なんなら、オフにする事もできるので、やり込み時に困ることも無い。


他にも、クードス(コンボポイント)を一定数貯める事でボーカル付きの曲が流れる、シリーズお馴染みの『ソング オブ ディーヴァ』は健在だ。こちらはプレイヤーがやられた際にも一定確率で発動し、HPを回復してくれる効果もある。『不利な状況からの逆転』ができるわけだ。

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クードスモード

◆ 前作には無かった新機能として、ミッション選択時にクードスのモード(コンボのシステム)を下記する3種類から選択する事が可能になった。


アパシー:入手できるスコアは少ないが、被弾してもクードスがリセットされない。
ティミッド:3回被弾するとクードスがリセットされる
レックレススコア:入手できるスコアは高いが、1度被弾するとクードスがリセットされる。

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本シリーズではプレイ中のスコアが上昇すると曲が流れ、『サイバーディーヴァ』が歌ってくれるという盛り上がる演出がある。
だが、『初代ガンヴォルト』では初回プレイ時には相当のアクションの腕が無ければ規定値までスコアが上がらず、折角の曲を聴くことができないという問題があった。

そこでこのモードの選択肢が追加されたことで良かった点としては、アクション初心者でも比較的簡単に曲を楽しめるようになった点だ。

二人の主人公、二つのプレイスタイル

◆ 今作では『GV』と『アキュラ』二人の主人公で全く違うプレイを楽しむ事が可能だ。また、『GV』のみ、レベルが上昇すると新たにスキルを習得する事ができる。

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『GV』は追加のスキルこそ登場したものの、前作とほぼ変わらない操作性になっている。通常ショットを敵に当てると敵がロックオンされ、雷撃を放つことで敵を撃破していく。複数の敵を同時にロックオンして撃破する事で、スコアを多く入手する事が可能だ。

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『アキュラ』の場合は『ブリッツダッシュ』を活用した特徴的なシステムが醍醐味となっている。『ダッシュ』が敵にヒットすると敵はロックオンされ、こちらの攻撃が自動でヒットするようになる。
ただし、『ダッシュ』を使用すると特殊なゲージを消費するので、コマメにチャージする必要がある。同じゲージを『カゲロウ』を発動する際にも消費するので注意が必要だ。

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『GV』と比べて機動力が高く、彼が主役の外伝作品と同様にステージの構想をある程度把握すれば、上手くつなげることで『ダッシュで敵をロック→敵を撃破→次の敵へ』と繰り返しながら高速でステージを駆け抜けることができる。

装備品

◆ ステージクリア後の評価に応じて素材が入手でき、それらを消費する事で装備品を作成する事ができる。レベ上げ中、繰り返しステージをプレイするモチベーションにもなる。

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作成した装備品は使い込む事で強化され『GV』ならば単純に装備品の性能が上昇する。
『アキュラ』の場合は『コード』装備には装備可能な容量が設定されており、その必要容量が下がる。

難易度&スコア

◆ 今作のプレイヤブルキャラクターである主人公達はほぼ無敵になれる『カゲロウ』という能力を所持している為、クリアをするだけであれば、他の2Dアクションと比べて比較的簡単になっている。また、キャラクターにレベルの概念があり、上昇させる事でHPの最大値が増える為、上昇させればさせるほどステージをクリア事が容易になっていく。


ただし、ステージクリア時の高評価とスコアアタックを狙うのであれば難易度はグッと上昇する
何故なら前作に引き続き『カゲロウ』はこちらにヒットした敵の攻撃を無効化する能力だが、ヒットしてしまうとコンボがリセットされるからだ(選択している上記クードスにもよる)。コンボを稼ぐためのステージの構成と敵配置の把握が重要となる。

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また、やり込みように装備やクードスモードが固定される『スコアアタックモード』も用意されている


----------------------【悪い点】----------------------

オプション設定

◆ PC版インティ作品ではお馴染みだが、オプションで変更可能な項目が少ない。グラフィックはもちろんの事、音量の調整すらできない。『ソングオブディーヴァ』時に流れる曲の音量が低めなので、調整をしたい。

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外伝作品の時にも同じことを書いた覚えがある。不思議だ。

-----------------------【総評】----------------------

ライト層からヘビー層なゲーマーまで幅広く楽しむ事が可能な作りになっている。また、二人の主人公でプレイできる事もあり、前作と比べても全体的なボリュームが増えている。

今作は初代から正当に進化した続編と言えるだろう。2Dアクションが好きであれば、一度はプレイしてみて欲しい良作に仕上がっている。


プレイ動画をアップしているので、気になった方はこちらを参考までにどうぞ。


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