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【妄想】MSカラーリング&マーキング[2]

一枚の写真から、

この記事のヘッダー画像は私の制作したHGUCゲルググの背面を撮影したものですが、この画像から何が読み取れますでしょうか?

ガンプラの作品としてのクオリティはともかく、配色がオリジナルなモノになってたり随所にデカールが貼られていたり、目ざとい人ならば一番目立つ右肩のロゴはアナハイムエレクトロニクス社(AE社)のものだとわかることでしょう。

「いや、ゲルググなのにAE社っておかしいでしょ?」と思われた方は下の記事を是非ご覧ください。

このゲルググに込めた私のオリジナル設定はちょっと反則かなとは思いますが、あえてこういった小さい違和感を仕込んで、見た人の想像や推測をねじ伏せるのも、ガンプラ制作における楽しみのひとつとしています。

ガンプラはどう作ろうが自由ですが、

よく「ガンプラをかっこよく作るには?」とか「ガンプラをリアルに見せるには?」なんて見出しの模型紙の記事やYouTube動画タイトルを見かけます。私も昔そういう情報に飲まれ流されていた時期がありましたが、どうやら昨今は「ガンプラは自由だ!!」というタグのもとSNS等にて多様な作品掲示が盛んな様子。ガンプラをどう作ろうかは確かに自由ですが、なぜガンプラ作ってるの?とも思えてきますね。

個人的に2022年現在のガンプラシーンに身を置いて思うのは、ガンプラはもはや『ファッション』になったんだなと思います。
個人の思う『かっこよさ』や『流行』を体現するための媒体となってしまっていて登場作品の世界観や既存設定は二の次のようです。

『かっこいい』より『好き』と言われたい

そもそも私の場合、始めから劇中はもとより設定画のガンダム自体をかっこいいと思ってませんでしたのでね。じゃあ、なぜガンプラを作ってるの?って話は長くなるので省略します。極端な言い方になりますが自分がカッコイイと思うものより自分の好きな「らしい」MSを目指して作ってるという感じなんです。
なので見てくれた人から「かっこいいですね」と言われるより「好きです」と言われた方が何倍も嬉しいのです。

先日、先輩(年齢は私より下の)モデラーさんとガンプラ制作のスタンスについて談義をする機会がありまして、改めて自分なりのスタンスを確認しましたので簡単にですが綴らせていただきました。

ようやく本題ですが、

さて、本題の一年戦争時のMSについてカラーリングとマーキングの話ですが、前回のものをさらに掘り下げて今後の私の指針(パターン)にしていこうと思います。

MSのカラーリングについて

こちらはもう前回の妄想に基づいた考えで臨めば大体OKかなと思います。まぁ機能や役割に支障がない範囲で好きにすれば良いと。一応、公式設定はチェックして既にある配色とのバッティング対策など言い訳は工夫はするということで。

また過剰なメタリックやパールなどの塗装はいかにもガンプラ的(=ファッション的)な表現かな…と。魅せ方(演出)のひとつとしてはアリとは思いますが、まぁなんというか『チャラい』よ。リアルかなんてスケールを想像するまでもなく気持ち悪いもん。

(あ、これは個人の感想ですよー。例えばガンプラを酒に例えると、強い弱い、飲める飲めないみたいな話。酒が悪いわけでなくまた酒を造った人が悪いわけでないってこと。)

あと例えばその世界観の中でイメージの強い色も要注意。『赤いMSといえばシャア』という概念は有名でしょ?でも私は赤いMSを見るとシャア用か?ジョニーライデン用か?って視点で見るしね。

余談ですが、先日雑談スペースで「自分がMSパイロットで戦果を挙げ乗機を好きな色にして良いと言われたら何色にする?」って振ったら、ある人が「そのままで良いかな。もし次の出撃でやられたらハズいやん。『あいつイキって色変えたらやられよった』って言われるの耐えられへん。」とおっしゃってて、ウケると同時に納得しました。
確かにいくら好きにとは言ってもねぇ…。会社の営業車を好き勝手したら仕事やりづらくなる可能性の方が高いし、モビルスーツのカラーリングもTPOを踏まえるのが大事…ということでw

MSのマーキングについて

まず、実際のガンプラ制作の話として現在制作中のジオンと連邦の量産型MS用に文字とアルファベットのデカールを探しています。

基本的にはバンダイ製の純正デカールで、国(軍)籍マークや階級章や機体ナンバーは押さえられるのですが、オリジナル設定の機体の場合、部隊表記やナンバーの為には多様なサイズの明暗、各色の文字デカールが必要だと思った次第。
さらにいうと、複数機体にわたって施すには安定供給してもらわねばならんという条件も。

とりあえず無いものはしょうがないので、良いのが見つかったらどのように文字や数字を並べるのかという妄想をしています。
(あくまでも私個人の今後のガンプラ制作に活かしていくルールのための妄想ですので悪しからず。)

連邦の場合

例えば一番資料の多いガンダム
連邦宇宙軍第4艦隊 第13独立部隊 MS小隊 RX-78-2 ガンダム パイロット アムロレイ という情報から、最新のガンプラに見られる文字としては『WB』とか『E.F.S.F』等をはじめ、形式番号(RX-78-2)、アムロのパーソナルマークまでが期待に描きこまれるのはもはや公式。
しかしこれまでのあらゆる描写において第4艦隊というのがわかる表記は存在しない。またカタカナで「ガンダム」も描かれることは無いw

とにかく、やっぱりこれが一番考察され設定付与され続け、公式(バンダイ)がマーキング&コーション追加例を多数出してますからね。一番の資料でしょうね。

ジオンの場合

ジオン公国はMSデザインの振り幅がすごいけど、元々は連邦軍に倣っているだろうから兵器へのマーキングルールは基本的に同じだろうと思う。

ジオンの場合、ザビ兄弟をトップとする軍編成でそれぞれ呼称が異なり、一年戦争末期は編成もさらにゴチャる。でもその辺を攻めると面白いかもしれない。各軍名称には英字表記があってもいいと思います。
有名どころは下のような感じになるだろうか?ジオン公国総帥府は良い翻訳できませんでした。

突撃機動軍=Assault maneuver force=A.M.F
地球方面軍=Earth invading force=E.I.F
宇宙攻撃軍=Space attack force=S.A.F
技術本部=Engineering Division=E.D
艦隊司令部=Fleet command=F.C

事例を見ると、例えばアナベルガトー
宇宙攻撃軍302哨戒中隊中隊長→ア・バオア・クー統一軍ドロワ所属302哨戒中隊中隊長という肩書。
やはりジオンマーク、302という数字、MSの形式番号、階級章あたりが定番のようです。
ジオンは未だに設定がザルなので妄想も楽しいね。

MSのコーションについて

こちらも前回の妄想がやはりベースになります。要するに雰囲気重視。
デカール貼る際は、MSのメンテナンスをするメカニックの気分で。

そこで、制作中のザクとジムに備えてたくさんあるガンプラ向けコーションデカールの中から直感で何点かデカールを購入しました。

まぁ直感と言いましても選んだ基準はそれなりにありまして。
一番はサイズ。とにかく細かいもの、文字なんて読めなくて良いという基準。次に1パターン当たりの枚数と価格。経験上、使うものは大量に使い使わないものは余りまくるのでデザインの種類はそれほど必要ない。という点。

でも、ハイキューパーツさん、ちゃんとコーションの解説ページ用意してました。

老眼の始まった初老のおっさんには見えなかったので表記内容は気にせず買ったのだけどなー。知ってしまった内容はともかく、DL用のPDFまで用意してくださってハイキューパーツさんエライ!
おかげで使いにくくなったものも多々ありますが、ありがたく参考にさせていただきましょう。

最後に

正直、私の好みとしてはコーションは無い方がかっこいいとは思うんですよね。1/144だと大体のデカールがオーバーな感じだし。
でも、そこは前述の「らしさ」を重視してるからで、ガンプラにガンプラから入った私としては無いとオカシイというレベルのもの。つまり極端に言うとかっこ悪いと思ってるけどあえてやってることもあるということ。
そういった縛りに準ずることが私にとって自由にガンプラを作るということなのです。

それじゃぁ、がんばってデカールワークを進めよぉ!!


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