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激しい色水あそびから見えてきた子どもの姿と養育者が感じ取れたらラッキーなこと


黒に行き着いた色水あそび

やっと梅雨が明けたと思ったら、高温が続く毎日
幼稚園も夏休みに入ったものの、気温が高すぎて朝7時くらいまでしか遊べない

7時半にもなると気温が三十度を超えてくるので
外に出るのも躊躇してしまう

そうなると提案しやすいのがお風呂プール
連日のお風呂プールに飽きたのか、誘ってもいまいちなびいてこない。


ならば!と思って、「いろみずする〜?」と聞いたら食いつき抜群!


早速色水をすることになったのだけど、なぜか一瞬で混ざっている(汗

男児って色水も粘土も混ぜこぜになってしまうことが多くありませんか?
女児はカップの中に綺麗な色を作り眺めることに喜びを感じるお子さんが多いかなと

さて、この子も一般的な育ち方をしているのかとにかく黒くなる(なぜだ!)

色水あそびを通して子どもが獲得するもの

色水あそびを通して子どもが獲得するものは
その時その時で全然変わってくるんだろうし
ぶっちゃけ何も得るものがなくても別にいいんだと思っています。

でも実際には、ただただ”楽しい!”でもいいし、”気持ち悪い”っていう感覚でも何かしら得るものがあるのではないですかね。

なさそうに見えるならそれは”今”の私に見えてないだけで
確かにそこにはあるんだろうな。そんなぼんやりした感じで眺めています。

何かをした意味なんてのは、巡り合わせみたいな気まぐれなものでいいのだと思っています。

今回、渡した色は、18色の絵の具セットでした。

金銀も白も黄色も入っているのに、なぜか行き着くのは黒。
男子はやっぱり黒なの?!心が病んでいるから「黒」なの?!
ええー?!やっぱり黒。

なんで黒なんだろーと思いながらしばらく観察していた。

「あお!」(浴槽にぶち込む)

「あか!」(浴槽にぶち込む)

「きいろ!」(浴槽にぶち込む)

「まぜる〜まぜる〜」(浴槽のなかで足踏みしながら回る)

「クロ!!!!」(浴槽にぶち込む)

「まぜる〜 まぜる〜」(浴槽のなかで足踏みしながら回る)

「ん?!クロ、つおいな!」(足を止める)

「・・・・」(黒になったいろみずをぼんやりみる)


「よし!」

「ぎん!」(浴槽にぶち込む)

「きいろ!」(浴槽にぶち込む)

「あお!」(浴槽にぶち込む)

「あか!」(浴槽にぶち込む)

「まぜる〜まぜる〜」(浴槽のなかで足踏みしながら回る)

「よし!クロ!!!!」(浴槽にぶち込む)

「まぜる〜 まぜる〜」(浴槽のなかで足踏みしながら回る)

「ん?!クロ、つおいな!」(足を止める)


こんなことをずっと繰り返していた
(え、ちょっとごめん、もしかしてバ・・・)

イヤイヤ、天才ですよ!
どうやら黒の力に挑んでいたらしい・・・

そうか、黒は何色でも飲み込んでしまうことを
今初めて気づき確証を得たんだねと思いながら

『ふふふ。黒強いね』とだけ声をかけた。
(そうなんだよ、黒はなんでも黒にしちゃうんだとか講釈はいらない。大人は知っているんだということは内緒でいい。今気づいた気持ちに寄り添うだけに留めみた。)

さて、次はペンキ屋さんになる!と言い出して
画面右上の方にある平筆で浴槽を塗り始めた orz... 真っ黒!

かなり張り切ってペンキ屋さんになりきっている。

こういう時、私の気持ちの中に『誰が掃除すんだ!?』とかはなくて、あとで掃除してもらおーっとと当たり前のように思っているのです。


掃除の仕方も元に戻し方も勉強のうち。


さてさて、男子ながらのダイナミックさ
絵の具を追加しながら、バンバン塗っていく
お母さん?絵具出してと言われて絞り出してみたら

ブホッ。え、カラだよね、早いよね。

『えっと、もうないみたいだねぇ。どうしようかね。水入れてみる?』

「うん、水入れてみる!」と言ってブリブリ絞り出している姿

(あ、まだ色でた・・・)と感じているのかもしれない、他のチューブにも水を入れて、ビチャビチャやっていた。(怖いな、私の服が汚れそう

お風呂場をこんな風にしてしまって教育上悪影響か

この写真をみた夫はニコニコ顔で「楽しそうだね!」と言ったものの、実はあんまりよく思っていない。

夫はこういう遊び方をしたことが全くなく
お風呂場をこんな風にしてまで遊ぶという前提条件がないと言っていた。

あんな風にしちゃって、ああやって汚していいと思われたら困る。

夫が言っていたのはコレです↑

思うわけがないというのが私の意見。
(これが子どもの力を信じるということなんでは?と最近思っている)

遊んだ結果としてお風呂場が汚れただけ。
この汚れてしまった、汚しきった経験を積めば部屋で絵の具をやろうなどとは思わなくなる。

お風呂場がどういうものか→体を綺麗にするところ

体を綺麗にするところが汚れていていいか→ダメだねぇ

それくらいはきちんと知っている。
おそらく2歳くらいになればそれは話したら理解できるのでは?と思う。

片付けまでがあそびです

さて、激しく元気な男児、絵の具の絞り出しもペンキ屋も激しくなってきた。

これ以上同じ空間にいるのは私の服に危険が及ぶ。

『ちょっと激しくなってきたし、洋服が汚れるの怖いし外に避難するね。何かあったら呼んでね』と声をかけて耳だけで子守していた。

子どもの発する物音に寄り添うことで子守する。世のママさんたちは日常だと思うんだけど、この辺の感覚も夫にはないらしい(なくてもいいです)

「おわりにするー!」と元気な声が聞こえたタイミングで

すぐ反応してお風呂場へ。

これがもう外に出ていたりすると、片付けに気持ちがむかなくなるので急ぐ

『わー!すごいねーすごいのできたねーペンキ屋さんすごーーーい!いろんな色だねぇ。』

とりあえず、褒める。言いながら私の手にはクレンザーとスポンジ!!!

すごい汚れてるだけだけど、視点を変えれば素敵なアトリエ!画伯!

こんな風にしちゃたのに褒めるのか!って夫はいいます。

でも、褒めます。なんでかって?!そりゃ、もちろん→→これから片付けてもらうんで気分良くなってもらわないとね。

片付けの手順を身につけて行こう?

子どもってやっぱり子どもだから、この子で言うなら5歳の経験でできることってそんなに多くはなくて、一つ一つ繰り返し経験してくことが必要な時代。

思いっきり想像力を放出して遊んだ結果、風呂場がねぇ
風呂場がひどいことになってるよねぇ。それは自分が一番わかってる。

だから余計なことは言わなくていい。

こんなにしちゃって!とか、どうすんのよ!とかそんなの本人が一番今考えてるから、解決の糸口を提示してあげれば勝手に解決策を探す。

そんな生き物。

シャワーで流して見せて『あれ、落ちないねぇ、やばーい』などと言ってみる母。

視線は私の手から浴槽の淵に置かれたクレンザーへ

「これ使っていい?」

『うん、いいよ。クレンザーで擦ったら落ちるかなぁ』

ボクはクレンザーをスポンジにつけて擦り出した

「ねぇ、流してみて?」

シャワーで流すと擦ったところがピカピカになっている

「落ちた!お母さん落ちたよ!」大変うれしそう。よござんす。

『わーよかったーまたパパにぶつぶつ言われるところだったよう。ありがとう!』

楽しく全部洗ってくれた。

一人でやれなんて言わないし、責任の追及もしない。
風呂が汚れた責任の所在に興味なんかないはずなのに、追及しちゃうといろいろズレてくる気がする。

子どもの失敗は親が助けてあげるものだから、お風呂場を汚した時も例外ではない。

片付けまでセットでしょ?!って無言の圧力を感じてください

遊んだ時に片付けまでがセットでしょっていう無言の圧力は感じているはず。

だけど、絶対に片付けないといけないなどということはなくて、作りかけのLEGOやそのままにしておきたいプラレールのレイアウトなどは1ヶ月くらい出しっ放しにされている。飾っといていい?と聞いてくる。一応、いいよという。いつ片付けるのかなんて約束をさせたことはない。気持ちを一番に大事にしたいから。

『掃除ができない』と何度もぼやく、『掃除ができない』と言いながらクイックルワイパーやウエーブなど色々持ち出してLEGOやレールの上に溜まったホコリを綺麗にする母、何枚もの大きな布を複数使って作り上げたテントのような秘密基地のホコリが気になるから次に晴れたら干して!といううるさい母。

うるさくいうけれど、基本的に本人たちが納得しないのに撤収させることはなくて、しつこく言い続けてあちらさんが根負けした時に片付けてもらう感じにしている。

片付けの理由も、掃除の理由もなんとなく理解しているのではないかしら。

健康を維持するためにやはり掃除は必要で、時々は掃除しないとね。
(特にボクと母はアレルギーだからホコリは大敵なの)


おっと、話がずれてしまったけれど
本人がやったことを否定しないで様子を見ていると自分で片付けるようになるということ。

それをいくら言っても、夫は信じてくれなくて
あんな風にしたらロクな大人にならないという
あんな風にして育ってきた私を目の前に”ロクな大人にならない”という。

どんな根性してんだろね。


さて、さて、私流、激しい水遊びの見つめかたでした。

次は、テストの点数について書きたいです。
今、我が家で大きな問題を引き起こしている”テストの点数”です。



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