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ダイヤモンド1つ

黒が似合うと言ってくれた彼はやたら私を特別扱いしてくれる。きっと私の全てを読んだ上で、私が欲しがっているであろう言葉を選んでくれているのだ。彼の気持ちを徐々に私は気づいている。そして生きていく上で、優しく特別だよと触れてくれる存在がどれだけ尊いか知ることになる。
私は元彼にとって、きちんとそういう存在になれていただろうか。なれていたはずだよね。私はよく頑張った。そのはずだ。
私は彼を当然大事にしたいと思うし、これが束の間だとしても、そして将来に寂しい思いをしたとしても、この優しさを思い出して生きていくのだろうなと思う。今まで嫌な気持ちになったことがないし、おしゃべりすぎて少し疲れるくらい。
私は私以外にはなれないけど、だからこそ自分で許すことと許さないことを決めていい。
少しずつ薄まってる嫌な人に対する感情を拒否しないで、悲しみにひたって、過去のものとする。
今は夢中になれるものがたくさんある。
会えば会うほど、どう考えても好きな顔だと感じるし、不器用だけどまっすぐで優しい。
会話を楽しめるのも嬉しい。趣味も素敵だと思うし、運転している姿は格好良かった。
もう私にこれ以上なんてなくて、彼以上なんて居ないかもしれないし、居たとしたらすぐに現れて欲しいくらい、相当がないと私は揺らがないかもしれない。自分に嘘をつかず、自分のやりたいことをして、連絡がなくても不安にならず、足りないと怒ったりしないで。私は愛されている言葉の交換をしていることを忘れたりしない。

きみはきっと偽物の愛情しか注げない、そういう呪いにかかったんだ。私は幸せになろう。

夜は音楽をした。
配信は緊張したけど楽しかった。
確かにきみが私をつくっていた。
声を出す。ギターを弾く。歌詞を書く。
そこにあるのが音楽だけだから心地良かった。
涙が出そうだ。

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