指先の痛みとC繊維

指先の痛み、例えば紙で指先を切ってしまった時や爪周りの逆剥けなど、それらは大した怪我でもないのに打撲とかよりも結構痛い時がある。指先だと、水で手を洗う時なども地味に痛い。痛すぎてもはや腹立つときもあります。そうゆうもんだと特に気にしてはいなかったですが、ある本を読んでいたらその事象に関係あるかもしれない箇所があったのでまとめました。

脳で痛みと知覚される信号は、末梢からはAδ繊維とc繊維によって運ばれます。Aδ繊維は速く脳まで信号を送るので、怪我をした瞬間に信号は脳に届きます。逆にc繊維を信号を脳に送る速度は遅いので、最初の「痛っ!」からは少し遅れてやって来ます。ドアなどに足の小指をぶつけた時の「痛っ!」はAδ、そのあとの「あー、地味に痛いなー」はc繊維(大雑把に言えば)

このc繊維、無毛皮膚には神経終末はないそうです。無毛皮膚とは指先や足の裏などの皮膚で、産毛なども全くない場所です。よって、無毛皮膚である指先からの痛みとして知覚される信号は、Aδ繊維によってのみ運ばれます。

怪我をした時は大体は怪我をした瞬間が一番痛く、その後は徐々に痛みが消えたり、消えなくても最初の瞬間よりも痛くないことが多いと思われます。しかし、指先などの無毛皮膚にはAδ繊維しかないので、脳が知覚する信号は毎回一番最初の「痛っ!」だけで、だから指先などの一見地味な怪我でも、結構痛みを感じるのかもしれません。

Calant Sports Rehab & Performance
代表:爪川 慶彦
www.calant.org


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