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日本に米国再輸出規制の神様がいる話
私が尊敬している方の話です。
その方の情報にどれだけの価値があるか、まずは米国商務省のHPについて説明させて下さい。
米国商務省の新HP、CCLが超見辛い問題
米国商務省BIS「We've moved」
2024年、新HPへ移行しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1715175798290-FfPc5MsCWt.png?width=1200)
CCL Indexの検索手順
①Search the CCL Indexを開く
![](https://assets.st-note.com/img/1715176257056-XcGBhzsjhE.jpg?width=1200)
②CCL Indexに検索したいECCN番号を入力
③「ECCN Citation」のリンクを押下
![](https://assets.st-note.com/img/1715176792834-BeWpGDqOhE.png?width=1200)
④検索結果のCCLが表示される
![](https://assets.st-note.com/img/1715177009260-YCbDjQJIsA.png?width=1200)
文字がすし詰め状態のリストが出てきました。
「Reason for Control」の表はまだ良いのですが、その下の許可例外等は読む気力が刈り取られます。
改悪アップデート
以前はCCLはPDFでダウンロード出来るようになっていました。
Before
![](https://assets.st-note.com/img/1715178423946-lYflXOo6pZ.png?width=1200)
After
![](https://assets.st-note.com/img/1715178752807-F3TGzj1zYy.jpg?width=1200)
旧PDFのリストも見やすかった訳ではないですが、今のすし詰めバージョンよりは十分な余白もありました。
(有識者の方、他に良い調べ方があれば教えてください)
日本にEARの神様がいる話
ここからが本題です。
下記サイト、米国再輸出規制に関わる方は見た事があるかもしれません。
CCLの邦訳バージョンが掲載されています。
EAR該当品の審査では、かなりお世話になりました。
実はこちら、個人の方が作成されているのです。
トップページに控え目に「Profile」のリンクがあります。
「U.S. Export Control 米国の輸出規制」のサイトは、非営利で個人的に運営しているものです。
家電メーカーのコンシューマ事業部門在職時に業務の一部として輸出管理を担当し、その中で、EARの条文を調べたことがあり、その翻訳、解釈に苦労していました。
定年退職のあと、同じように苦労されておられる方がおられるのではと思い、「EARの最新の改正に基づく全文翻訳のホームページ作成」を目標にトライしてきました。2008.12にようやく形ができ、公開に踏み切りました。
乏しい英語力での個人的解釈による翻訳ですので、実際の運用にあたっては、原文に基づいて、適切に対処頂くよう、お願いします。
公開以来、多くの方より、ご意見を頂き、改善を進めているところです。ぜひ、ご活用いただき、ご意見、ご感想などございましたら、お寄せ頂きますようお願いします。
「米国の輸出規制」のサイト運営者 鈴木
CCLの邦訳は最初に拝見した際、CISTECかどこかが公式に作ったものだと勘違いしていました。
プロフィールを発見した時には目から鱗が落ちました。
定年退職後も世の為に情報を発信し続ける姿勢には、尊敬しかありません。
2024年4月現在も、米国輸出規制の情報を更新して下さっています。
本家の商務省HPが何故か見辛くなっていく中、運営者 鈴木様の活動は多くの方の助けになっているはずです。
輸出管理に関わる身として、私もこの方のように何か人の為になる事をしていきたいと考えています。
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