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特殊能力

誰にでも、他人よりも優れた能力がある。
それに気がつかせてくれたのは、特別支援学校の子どもたちだった。
(特定を避けるために一部情報を操作しています)

知的クラスの見学に行ったその日、わたしは彼らの能力に驚かされた。

単純作業が得意な子、
暗記に長けている子、
一瞬で乗り換え案内(道案内付き)ができる子、
優しくてニコニコしている子、、、
どの生徒もとても生き生きと生活していた。

そうじゃない、自分の得意分野を伸ばしたらいいじゃないの。
手触りにこだわりのある子は、混じった二種類の紙を瞬時に分けていたし、
見たものの記憶に長けている子は絵が上手だったし、
聞いて覚えるのが得意な子は、複雑な注文も紙に書かずに覚えていた。
みんなそれぞれに得意分野があって、その能力を余すことなくわたしに発揮してきた。

あ、素敵だな。
わたしにはどの能力もない。
話すのが好き、と言うと「それも素敵な能力よ」と指導教官は笑っていた。
他人から見たらそれは十分な能力らしい。

それからわたしはできるだけたくさんの人の長けている能力を探すようになった。
その人の素敵なポイントは様々である。
でも、人には必ず長けているポイントがある。
そこを見抜いてどう接するか。
相手がより伸びるようにするのも、またわたしの特殊能力らしい、と最近教えられた。

#一人じゃ気づけなかったこと

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