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武蔵野美術大学美術館・民族資料室で開催中の『民具のデザイン図鑑』展


会場にて、すぐに本を買ってしまいました。

表紙も中身もデザインが素敵なんです!

この展示は武蔵野美術大学美術館が所蔵している民族コレクションによって編集された書籍『民具のデザイン図鑑』をもとにした展覧会です(同展チラシより文章引用)
前期は2022年10月24日から2022年11月20日
後期は2022年12月5日から2022年12月24日開催されます

展示物はすべて撮影可、SNSにて発表する許可をいただいております。


先日「これぽーと」という媒体に美術記事をかかせていただきました。

東京中野区の歴史とともに、当時開催されていた企画展にて展示されていた、日本の郷土玩具に魅せられた思いを綴らせていただきました。
(よろしければ是非お読みください)

会場にて、人々の暮らしの中から生み出された素朴であたたかい、時にユーモアのあるものたちにかこまれ、喜びに包まれながら、わたしはやっぱりこういうものが大好きなのだなあ!とつくづく思いました。

武蔵野美術大学美術館でのこちらの展示もまた同じく日本の民芸品といわれるような種類のものたちで、絶対本物を見に行きたい!と開催日が待ち遠しい気持ちでいっぱいでした。

なにより、チラシのかっこよさにまず目がくぎづけになりました。

これは福島県のカクミノという蓑だそうです
どれもこれも本物が見てみたい!

武蔵野美術大学美術資料図書館の民俗資料室には、9万点という膨大な民俗資料が収蔵されているのだそうです。
同校では、いままでもいろいろなテーマでこのような民俗文化財の展示をされてきたようで、当時の開催時のパンフレットがいくつもおかれていました。自由にいただけるようになっていて、私は少し興奮気味にページをめくり、いただいたパンフレットを宝物のようにだきしめて帰宅しました。

なんの決まりもないところから自由な発想でつくられたという点にぞくぞくしてしまいます。

身近な素材で機能的な美しいものを作り出す技術や、柔軟な発想や工夫を余すことなくみせてくれる造形物の一つ一つがいとおしく、見終わってしまうのがもったいなくていつまでもいつまでも魅入ってしまいました。

今回、なかでも一番心惹かれたのは、熊手です。
年末に行われる「酉の市」で売られている縁起物で、商売繁盛や家内安全を願って買い求める人で縁日はごった返します。
現代においてもまだ賑わいをみせている「酉の市」。
よくぞ生き残ってくれたと嬉しくなるのでした。

右が福箕(ふくみ)  左が熊手

これでもかと様々なラッキーアイテムを詰め合わせてつくりあげた、福や運をかき集めたいという欲望の造形。あれもこれもと貪欲に欲張る願いがむしろ微笑ましく、そのデザインに心が奪われます。

「ご利益をもらう」という考え方が大好きな私は、富士塚との縁でもそういう昔の人々のチャッカリ精神ともいえるような発想に共感するのです。

ガチャガチャした奇抜さにこどものおもちゃのような色合いや「遊び」を感じさせます。なんでもありな縁起物のアイテムにちょっと笑ってしまいながらも、このゆかいな気持ちからもめでたさを引き寄せる力になるような気もしてまいります。

ちなみに今年の「酉の市」は
一の酉 11月4日(金)
二の酉 11月16日(水)
三の酉 11月28日(月)
の予定となっております。
三の酉まである年は火事が多いとの俗説もあるとか。でも三の酉があるのは一年おきにあるため、さほど珍しい訳でもないのだそうです。(Wikipediaより引用)


この展示のレポートは「これぽーと」にも載せさせていただく予定でございます。掲載は11月半ばとなりそうですが、そちらもあわせて読んでいただけたら嬉しいです。


後期の展示時もまた開催中に会場へ訪れたいと思っています。




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