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3次元を推すことが怖い

2023年、私はジャニーズに手を出してしまった。そして、推しができた。
正直、アイドルは大好きだけどジャニーズは少し遅れているというか、K-POPを知ってしまった私にとってあまり「イケていない」という認識だった。世界を見ておらず、日本の「ジャニヲタ」にだけハマる世界を作っている閉鎖的なイメージだった。

今熱いのは「SnowMan」の目黒蓮。
いつもハマった時の熱量を忘れてしまうから、記録しておこうと思う。
そして、タイトル通りいまだに3次元のアイドルを推すことが怖い理由も綴ろうと思う。

SnowManとの出会い

実は色々あって2022年年末のHey!Say!JUMPのコンサートに行った。
それまでジャニーズのコンサートは行ったことがなかったし、なんならアイドル好きなのにジャニーズをしっかり通っていなかったことが少しコンプレックスだった。

Hey!Say!JUMPのコンサートは素晴らしかった。想像を超えたエンターテイメントだった。
まず、MCがほとんどなく曲が繰り広げられていくスピード感と質量に驚いた。私は声優のライブはよく行っているのだが、大体2~3曲くらいでMCタイムが入り座るのが当たり前。しかしジャニーズは違った。
体感10曲ほど休む暇なく歌い踊る。そして衣装チェンジも沢山行われアイドルは様々な顔を見せてくれる。なんて楽しいんだ・・・
そして、これが「ファンサ」ってやつかと思い知らされた。言葉通り客席全てに届くかのように愛嬌を振り撒いてくれる。そしてめっちゃ移動する。移動するし上にも上がる。どんな席でも楽しませようとする熱意が感じられて本当に感動した。全然彼らの曲は知らなかったのに、全て楽しめた。そのくらい身体中が興奮して釘付けになってしまった。アイドルってすごい。

その後、ジャニーズ熱が冷めない私は紅白・ジャニーズカウントダウンとありがたいことに彼らのパフォーマンスを目にする機会が多く、自然と興味が湧いていった。
特に紅白で覚えているのが、ラウールの美しさだった。デビュー当時「ハーフっぽい子がセンターなんだ〜まだ若いんだな〜」となんとなく認知していた可愛らしい見た目が、190cmの美男に成長していたから驚いた。マネキンみたいなスタイルでコミカルな「ブラザービート」を踊っていてそのギャップにやられたのを今でも覚えている。この頃は目黒蓮のこと全く視界に入っていなかった。

その流れで、SnowManにハマるかと思いきや、実は一回「なにわ男子」を挟んでいる。
友人に勧められ何回かなにわ男子のYoutubeのショートを見ていて、わちゃわちゃした可愛さに癒されることが数回あった。
紅白やジャニカンで彼らを見て、可愛い〜!!と母性本能が目覚めすぐなにわ男子のYoutubeのチャンネル登録をした。
そこからは猛スピードで彼らのパーソナリティを知るべくドキュメンタリー「natural」を見て下積み時代の話や努力する姿を見て余計好きになった。
元々は大西流星くん推しだったが、道枝駿佑くんの美しさの虜になり、彼が主演の「消えた初恋」をNetflixで見たのだ。

はい、ここで目黒蓮との出会いです。

ドラマ自体もすごく良くて、BLとはいえ初恋に悩む高校生の葛藤が可愛らしく描かれており、終始ほっこりする気持ちで眺めていた。
最初は道枝くんばっかり見ていたが、W主演である目黒蓮の演技のうまさにだんだん惹かれていったのを覚えている。
無口だけど男気ある井田くんをうまく演じていて、彼の目から伝わる真剣さにまんまと射抜かれた。
全然顔は歴代の推しとタイプも違うので、完全ノーマークだったのだが、気づいたら彼のことを追っている自分がいた。
無事、消えた初恋を完走し終えたので、YouTubeで片っ端からSnowManの楽曲を聴き始めた。
人数が9人と多いため、人の名前と顔を覚えるのが苦手な私は苦労したが彼らの圧倒的なダンススキルと歌唱力に驚いたのは覚えている。
冒頭でも書いたが、ジャニーズのスキルを甘く見ていた私は本当に反省した。狭い価値観で生きていて本当にごめんなさい。

なんとなく有名な楽曲を聴き終えたら、彼らのYouTubeを見始めた。YouTuber並みに企画をこなしていて、しかも内容がめっちゃ面白い。彼らのパーソナリティがわからなくても思わず笑ってしまうくらい逆センスが高くすっかり彼らの世界の虜になってしまった。

ファン作の「おもしろ名場面集」とかを漁りまくり、久しぶりに腹が捩れるほど笑った。仕事中の平日なんて声出して笑うことなんて滅多にないので彼らの作品に心救われた。ありがとう。

すっかり目黒蓮だけではなく、SnowManという素晴らしいグループにハマってインプットばかりしていると、いつもの「あれ」がやってきた。

私は3次元のアイドルを本気で推すのが怖い。

アイドル=偶像

大学生の頃、私は「超特急」というグループにどハマりしてかなりの時間とお金を費やしていた。
7人組でボーカルとダンサーに分かれたグループで、「ださかっこいい」をコンセプトに活動していたグループだ。彼らのファンクラブにも入り、冠番組を毎回チェックし、必ず現場には行っていた。

しかし、人気も安定してきた頃、一人のメンバーが急に脱退してしまったのだ。ボーカルの1人が辞めることになってしまい理由も流出していた。

「ダサい曲とダサい服装でパフォーマンスすることが嫌になった」

それを見た時、私が今まで見たいたものは作り上げられた偶像だったんだと思い知らされた。

もちろん、彼らも仕事だしやりたくない仕事も多いだろう。でも、それをファンに見せてほしくなかった。現実を見せてほしくなかった。
私は、おこがましいが、アイドルに対して完璧を求めてしまっているようだ。完璧というのは容姿やスキルのことではなくて、アイドルとしての自覚を持ってファンを傷つけずにずっと夢を見させてほしいという意味。

2次元のアイドルは、絶対に不祥事やスキャンダルは出ない。なぜなら(悲しいが)完全に作られた世界の住人だから。
でも3次元のアイドルは違う。私たちと同じように生きているし友人もいるし家族もいる。恋人もいるかもしれない。
どうしても「表と裏の顔」が生まれてしまう環境だから、裏の顔がいつ出てくるのかヒヤヒヤしてしまう。しかも、超特急の一件のせいで本当に楽しく心からやりたいと思って活動を続けているのか不安になってしまうのだ。

3次元のアイドルは、人だからこそ不安に思ってしまう要素が多く純粋に推せない。我ながらめんどくさいファンだと思う。リアコではないが、本当の彼らの顔にも興味がある。これがアウトプットだけ純粋に楽しめるオタクなら幸せなのだろうが、どうしても全てを知りたくなってしまう。

興味が出るのも人だからなのだろう。2次元のアイドルは、正直正解がないのでいくらでも二次創作などで妄想ができる。しかし3次元のアイドルは、正解が存在しているのだ。時間とお金をかけて推すのだから、やっぱりどんな人なのか知りたくなってしまうのは当然だろう。私は「どんな●●くんでも愛してるよ!」と言えるほど心が広いオタクではないのだ。

そんなめんどくさい感情を抱きながら、先ほど2年前ほどの岩本照の不祥事事件を見てしまい、本当にこの世の中は知らない方が幸せなことが多いな〜と思った。これから、スキャンダルにビクビクしながら推していくのか。それは楽しいのか?

「推し、燃る」を読んだせいで、自分の推し論について考えたくなった。
熱中できるものがあるのは嬉しいが、突然虚無に襲われることもある。この感情としっかり向き合って気持ちよく推し活をしていきたいなぁ




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