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お前に餌はやらない

忙しい日々を送っている。最近やったこととして、ポケモンスタンプラリーくらいしか思い出せることがない。

https://www.jreast.co.jp/jre_pokemonrally2024/index.html

夏休みの子どもに向けたJR東日本の企画である。いくつかの駅を回って、スタンプを押して、景品をもらう。普段謎解きだのクイズだのもう少し手の込んだ遊びをしている大人からすると、”何が面白いのか分からない…”という代物ではあるが、現場に行ってみるとびっくりするくらいの数の子供がいた。

どの駅のスタンプにも必ず複数人の子どもが並んでいて、特にキャプテンピカチュウ(サトシのピカチュウと差別化を図るため、今作のピカチュウはこう呼ばれている)のスタンプがある東京駅丸の内南口には数十人の列ができていた。上京してきたらしいご老人が、あまりの列の長さに”これは、何をやっているんですか?!”と近くの係員に声をかけ、”ポケモンのスタンプラリーです”という返事に呆然とした様子で”はあ、ポケモンの…”と呟きながらどこかにふらふらと歩いて行った。

老人の気持ちは良くわかる。当日は35度くらいの熱気があり、これから旅行に向かう人々やスタンプを求める子どもたちでごった返していた。子どもがいなければ、絶対にポケモンのスタンプラリーには参加しなかった。家でクーラーをガンガンつけて、冷たいアイスコーヒーでも啜っていた方が絶対に幸福度が高い。

でも、なんとなく”夏だから、子どもとの思い出でも作るかぁ…”という気分にさせられた親たちがJR東日本の思惑に乗せられて次々とスタンプを押しに山手線などの各駅を回る羽目になるのだった。もちろん、スタンプは改札の外にある。それなりのお金がかかる。それでも、スタンプを求めて運賃を払ってしまう。夏の魔力である。

相変わらず日本の歴史シリーズを読み進めていて、今は鎌倉時代のあたりにいる。鎌倉時代ってなんとなく源氏のイメージが強かったけれど、源氏は頼朝、頼家、実朝の三世代で途絶えて後は北条家の傀儡政権が続いていたこと、初めて知りました。いや、かつて勉強はしたんだろうけど、完全に忘れていた。

Twitterで、元のツイートは見失ってしまったけれど、”自分をまともに相手にしないこと”みたいなツイートが流れてきてハッとした。不安になったり余計なことを考えてしまう時に、そういうことを考えてしまう自分自身をまともに相手にしない、そういうスタンスのツイートだった。

私はもしかすると、自分が考えていることや思考の癖を重視しすぎかもしれない。不安に餌をやらないというスタンス、参考にしてみたい。

Big Love…