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君は友達がいない

やっと4歳児の春休みが終わって普段通りの生活が戻ってきた!大勝利である。

4歳児が入学した時はなかった入園式が今年はあった。正式には、4歳児は今年年中さんになるので、進級式だが…いずれにせよ、入園後初めての式典だった。

今まで式典に大した意味を感じたことのない人生だったのだけど、参加したらまんまと気分が新年度になってしまった。こういう節目の行事って大事だったんだなと35歳にしてやっと理解する。去年はなんかヌルッと年少さんになっていて、実感が皆無だった。

コロナで様々な機会が奪われたのだなと今更理解する。私は式典に伴う実感をどちらかというと軽んじていて、そういうハレの日よりもケの積み重ねを重視しているが、こういう式典が必要でかつ好きな人にとってはコロナ禍はかなりしんどかっただろうな。

同級生の親たちとも初めて顔を合わせた。コロナの流行で行事への親の参加が大幅に制限されていて、ここまでほぼ顔を合わせる機会がなかった。

だからみんな初対面、アタシたち同じスタートラインにやっと立ったってワケね…と思っていたが、私以外は恐らく全員ママ友がいるっぽくってびっくりした。

なんで?

どのタイミングでアンタたち知り合ったのよ…。マジでなんもわからん。夫に疑問をぶつけてみたところ、近所の公園とか送り迎えのタイミングで仲良くなったりするんじゃない?とのことだった。へえ…。

Twitterにも書いたけれど、ママ同士が子どもが一緒のクラスになったことを喜び合っていて、それにもびっくりした。みんな、その場その場で適切な会話ができてすごい(これは皮肉ではない)。

確かに顔見知りがクラスにいたら心強いのは分かる。嬉しいのも分かる。でも、それをあえて口に出そうという発想も勇気も私には無いんだよな。だって、"●●ちゃんと同じクラスで嬉しい〜"なんて言ったら、相手のママにも喜ぶことを強要しているみたいになるじゃん。"私は別に嬉しくありませんけど?"なんて、言えるわけがないんだから…。

こういうことばかり考えているから友達が出来ない。

春休み中は4歳児と学習ドリルをやったり、料理を手伝ってもらったり、お菓子を作ったりしていた。楽しかったけれど、本当に疲れた。仕事もあったので自分のために使える時間がほぼなかった。やっと解放されて、明らかに心が元気になっているのが分かる。

今日は退勤後に婦人科を受診した。何かあったわけではなく、定期受診だ。内診台に座るたびに、"なんでこんな格好をしなきゃならないんだ…"と医学を心底恨めしく思う。

内診台に限らず、針を刺されたり服を捲って直接肌を触られたり、病院でされることって基本的に不快だ。受診する側になる度にげっそりする。

医者をやっている時、患者さんが外来からの去り際にめちゃくちゃ重要な情報をやっと口にしたりすると"頼む!そういうのは診察の序盤に言ってくれ!"と内心思うこともある。しかし、病院が基本的に不快で怖い場所だからこそ、自分に関する情報開示がスムーズにいかないことも多々あるのだろう。特に医者は、腰低く物腰柔らかに振る舞うべきで、そういう心がけに関しては、いくらやってもやり過ぎるということはないんだと思う。

Big Love…