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子どもの”自分で決める”を大切に

子育ての悩みの中で、
「何回、言ってもやらないのです」
「もう〇才なのに…(特に4,5歳になると)」

という声がよく届きます。

子育ては、毎日目の前のことが大変なのですが、『今』が、子どもの将来にどのようにつながっていくか?
子どもの未来に思いを寄せてみましょう。


大切にしたい自己決定


丁寧に保育を実践する保育園では子どもが

“自分で選んで、
自分で決める”ことを大切にしています。

1歳児が、衣類かごから自分で着たい洋服を選ぶことに時間をかけて待つなど、生活の中で“自分で選んで自分で決める”ことを大切にします。

なぜなら、人生は選ぶことの連続だからです。

事の大小にかかわらず、自立するためには、自分で選んで自分で決める力が必要です。

今日着る服を選んで決める
進みたい学校を選んで決める
打ち込んでみたい部活動を選んで決める
就職先を選んで決める
結婚相手を選んで決める
住む家を選んで決める

そのために、子どもたちは、
1歳半を過ぎるころから、

“自分で選びたい、決めたい”と意思表示が始まります。

それがイヤイヤ期です。

それでも小さいうちは、あの手この手で、大人の都合で生活を進めることができてしまいます。

“嫌”と反発するエネルギーの強いお子さんもいれば、反発はしないけど、適当に聞き流す習慣を身に着けていくお子さんもいます。

これが、「何回言ってもやらない」の正体です。

片づけて!
自分で着替えて!
自分でしっかり食べて!
などなど、大人が進めたい生活の流れがあります。

それを押し付けてしまうと、反発するか?聞き流すか?という正常な反応をします。

着替えなら、どれを着る?
一人で着る?少し手伝う?
ごはんなら、今日はどのくらいの量を食べる?
片づけなら、一人で片づける?一緒に片づける?

事のスタートに
“自分で選んで、自分で決める”コミュニケーションを大切にする。

この積み重ねがうまくいく秘訣です。
必ずしも、お母さんの期待通りの答えではないこともあるでしょう。

一人で着てほしいと思っていても、少し手伝ってと言ってくるときもあります。

「わかったよ。少しね。」と初めのきっかけだけ手伝う。受け止められた満足感であとは自分でやったりします。


大切なのはうまくいったとき

大切なのは、うまくいったときです。

やらないときは、いろいろ口を出すけど、やった時は、当たり前のように通り過ぎてしまいがちです。

「一人で着られたね」
「お片付けしてきれいになったね」
「きれいに食べてくれてうれしいな」

当たり前のことを、当たり前にしないで、ことばにする。
このコミュニケーションが自信になっていきます。

「保育園では1歳半から、自分で決めることを大切にしています。」
年長の保護者会で話をすると
「そんなふうにしてこなかった、今からでは遅いですか?」と聞かれます。

そんなことはありません。
知った時から、気づいた時から、“自分で選んで自分で決める”ことを生活に取り入れてみてください。

なんでもいいのです。
「目玉焼きには醤油にする?ソースにする?」
どんなに小さなことでもいいのです。

靴を履くときに、
「右からにする?左からにする?」

手をつなぐとき、
「こっちの手にする?こっちの手にする?」

保育園のカバンを
「自分で持ってみる?」

○○して!という“指示”は
大人→子ども この一方通行
「〇〇かな?」「○○する?」
この“?”問いかけは、大人⇔子ども の相互関係を生み出します。


思春期を乗り越える土台は乳幼児期に

自分で選んで、自分で決めることを尊重されて育つことで、将来迷ったときに「親に相談しよう」と思えるのです。

一方的に決められて、反発するか?聞き流すか?で過ごしてしまうと、
「どうせ親に聞いたって、自分の思いを押し付けてくる」と大切な相談をしなくなってしまいます。

“今”親の思い通りに言うことを聞くか?
という視野から、少し先を見通して子どもと関わってみませんか?

思春期を乗り越えていく土台は、乳幼児期にある。
目の前のことは、不安や、焦りや、苛立ちがたくさんあることでしょう。

一人で悩みを抱えずに『しあわせおかあさんプロジェクト』をご活用ください(^ ^)

一緒に子育てを楽しんでいきましょう。


(参照元)https://bit.ly/32nqjaw

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