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上の子優先とは?

下の子が生まれた時の不安として多くの不安があつまるのが、上の子との関係性です。

保健センターなどでも、「上の子を優先してあげて下さいね」と言われる。頑張って上の子を優先していたけれど、なんだかどんどんわがままになるような気がする。そのようなことに悩む方は少なくありません。

なんとなくわかるようで、意外と曖昧な「上の子優先」について、書いてみます。

『優先』が与えるイメージ

上の子は、生まれてから“自分だけを注目してもらえる時間”がたくさんありました。下の子が生まれるとそれが半分になります。

親としては、どちらの子にも愛情を注いでいるのですが、上の子は“お母さんの愛情は半分になった”と感じやすい状態にある。

その不安定になる気持ちを和らげるために、「上の子を優先するといい」となります。

そのイメージがあまりにも曖昧なため、上の子に振り回されてしまっているようなケースもあります。
上の子を優先に、今は受け止めてあげなくちゃいけないが、もう大変!イライラ…

『上の子優先』とは?

『上の子優先』とは?

“上の子の言うことを優先して聞いてあげる”とか
“上の子が望むことを、優先してやってあげる”という意味ではありません。

上の子に積極的に注目する
上の子に積極的に関わる

授乳やおむつ替えなど、下の子にどうしても手がかかるわけです。
だからこそ、上の子には目を配り、言葉をかけていく。

この目配りと言葉かけを『優先する』とうまくいくのです。

☆具体例

具体的に例をあげてみます。

☆例1
着替えの時などの場面で


上の子はもう自分でできることが増えてきた。
下の子は着替えに手がかかる。

“優先してあなたのことを見ています”という言葉をかけます。
そうしながら、下の子の着替えを進めます。

「ママ見て~」「見ているよ☺」

注目を集めたいというのが、根っこにある要求ですから、

「みているよ」と声をかけていくと、
「みてみて!」というシンプルな表現になってきます。

☆例2
下の子の授乳の際に


「今から、下の子ちゃんにおっぱいあげるね。ママは、下の子ちゃんの方を見ているけど、耳は、上の子ちゃんのお話を聞くね☺」

先に声をかけます。

年齢にもよりますが、いろいろお話をしてくる場合は、その内容を繰り返すように
「お姉ちゃんは、幼稚園で○○したんだって☺楽しそうだね。」など、下のお子さんに向けて、上のお子さんが自分を誇りに思えるように、言葉にしてみます。
もっと小さいお子さんですと、「ママ、これ!」など言ってくるかもしれません。
「お兄ちゃんが、自動車持っているね☺おっぱい終わったら見せてもらおうね。」など授乳中でも、
上のお子さんの存在を受け止めているということを言葉にして、
『優先』するのです。
☆例3
下の子のおむつ替えの時


「オムツとってくれると助かるな☺」
「ありがとう!」

待たせるのではなく、お母さんの味方にして、
赤ちゃんはお世話の対象、上の子は生活の仲間。

そのようにして、上のお子さんの家族の中で、お母さんに近い方に位置づけてしまう。そのような『優先』の仕方もあります。

☆例4
上の子のおやつの時など


「お兄ちゃんだから、スペシャルおやつ(別に普通でいい)だよ✨下の子ちゃんは、まだおっぱいだけ☺上の子ちゃんはママと同じおやつね✨」

下の子が一緒におやつの時でも、半分にするときにほんの少し大きく見える方を渡し、こっそりと
「上の子ちゃんの方を大きくしておいたよ」
など特別感を演出。
当たり前のことをあえて言葉にする。
そのように心を先にかけていく感じが『優先』ということです。


違う方法で『優先』をしてしまうと・・・

下の子に手がかかり、そのことへの不満感を出してちょっとぐずったときに、『優先』にすると、“ぐずれば見てもらえる”という認識をお子さんに作ってしまうかもしれません。

『優先』の極意

優先とは、『先手必笑』
求められるよりも先に、手や声をかけて、必ず笑いかける。

ほんの少しのタイミングの工夫で、
関係性が変わってきます。

見てほしい、聞いてほしい
だってお母さんが大好きだから✨

そんな時期は、意外と短いものです。
『先手必笑』で大変な時期を乗り越えてみませんか?

私たちはいつでもここで待っています。 何かあったらぜひ頼ってください。 この「しあわせお母さんプロジェクト」の活動を継続するために、 皆さんのご支援をお願いします。