ヒント 良い買い手になろう!

市場での価格競争は、売り手に優勝劣敗の判定を下すことは誰でもが経験しているところである。売り手と買い手はイーブンな関係のようにも思えるが、お金の獲得競争においては、お金をもっているもの、すなわち買い手が強い立場にあると思われている。そして、買い手の動向が売り手の命運を左右することについては、誰もが経験的に知っていることだろう。

買い手の中には、買い手だという理由だけで売り手に対して横柄な態度をとるものをしばしば目にするが、売り手が売り手だという理由で大きな態度をとる場面は滅多にみれるものではない。それと反対に売り手は売り手であるという理由で買い手に盲従する姿はよく目にする。数少ないわたしの経験にあっては、医療界ではその傾向が特に強いようにも感じるのだが気のせいなのだろうか。

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医療経営学の視点から、病院経営の抱える問題について、解決策を考える上でのヒントになれば幸いです。