DIYのヒント これが本当のDPCベンチマーク

二ヶ月に一度のペースで医療経営の勉強会を行なっている。主催はさぬき市民病院で、高松市民病院、坂出市立病院、つるぎ町立半田病院の四つの公立病院がもちまわりで開催している。担当病院が定める一つのテーマについて、それぞれの病院が情報を出し合って検討するというゼミ形式の勉強会である。

勉強会は土曜日の9時から11時までの2時間が設定されており、各病院の経営幹部が集まっている。

さて、そのゼミで、比較的多く取り上げられてきたテーマがDPCの比較である。特定のDPCについて、患者構成(年齢、性別)、重症度、在院日数分布、使用薬剤、診療報酬、リハビリの介入時期、常勤医の数などなど、さまざまな角度から特定のDPCをながめてみる。そして、どの辺りが理想的な診療かを探っていくのである。

ここから先は

1,440字

¥ 100

医療経営学の視点から、病院経営の抱える問題について、解決策を考える上でのヒントになれば幸いです。