【令和のエリート】野原ひろしになるための年収は800万円?
こんにちは!ハマネコです!
みなさん、野原ひろしという人物をご存じでしょうか?
そう、もちろんあの国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』の野原ひろしです。
おそらく連載当時の日本における、「ごくごく普通のサラリーマン」を想定しているキャラなのでしょう
(なんならちょっとうだつが上がらない)
しかし、最近ネットで「野原ひろしはハイスペックなのでは?」という論調を見かけるようになりました。
確かに今どき、マイカー・マイホーム持ちで奥さん専業主婦の家庭は勝ち組のようにも感じますよね。
そこで今回の記事では、令和の日本において野原ひろしの生活を送るために必要な年収を考察していこうと思います!
野原ひろしのスペック
作中で判明している野原ひろしのスペックは、以下の通りです。
・35歳
・身長180cm
・埼玉県春日部市在住
・商社の係長
・奥さん専業主婦
・子ども二人
・ペット一匹
・持ち家あり(注文住宅)
・車あり
なんか書いていいて思いましたが、普通にハイスぺじゃないですかね!?
まず今の時代に子ども二人で奥さん専業主婦という時点で…
きっと連載当時は普通だったのでしょうが、時代の流れを感じます…泣
野原家の生活から月間支出から推定
ではこの野原家の生活を送るためには、どれくらいの支出を伴うのでしょうか…?
令和5年の現代版に置き換えて、考えていきます。
〇住居費
仮に首都近郊エリアの埼玉県で注文住宅(土地含む)を建てようとすると、6,000万円くらい掛かります。
なお野原ひろし・みさえともに両親からの援助は無いものとします。
0.5%の変動金利、35年返済、ボーナス返済無し、諸費用込のフルローンと仮定すると、毎月の返済額は15万円ですね。
〇車代
作中では新車のワゴンを購入していることが判明しています。
車の価格を300万円、金利は良心的に2%、10年返済と仮定すると、毎月の返済額は5.3万円です。
〇生命保険
最近は民間保険に入らない人も増えていますが、野原ひろしは世帯持ちであるため、生命保険に加入しているものと仮定します。
生命保険文化センターの調査によると、一世帯あたりの生命保険の年間払込金額は31万円ほどです。
そのため、月2.5万円が生命保険代として発生しているものとします。
〇水道光熱費
総務省統計局によると、2022年の4人家族の水道光熱費は月2.6万円となります。
〇通信費
連載時には想定できなかった費用ですね。
家には光回線のwifiが飛んでおり、ひろし・みさえがスマホを保有していると仮定します(しんのすけ・ひまわりはスマホ無し)。
スマホを三大キャリアのメインブランドとすると、月2万円ほどでしょう。
〇食費
作中の様子をみるに、特に切り詰めている様子はありませんね。
大人二人、未就学児二人の一般的な食費をもとにすると、月6万円といったところでしょうか。
〇幼稚園代
しんのすけが通うふたば幼稚園が、作中では効率か私立かの明言はされておりません。
しかし送迎バスを自ら所有し、有料運行のようですので、私立と考えるのが妥当でしょう。
私立幼稚園の場合、通園費は月2万円ほどです。(幼児教育無償化は施行されているものとします)
さて、ここまで見てきただけでも月33.5万円が必要になりますね。
当然これに日用品や日ごろの貯金、しろ(ペット)のお世話代、ちょっとしたレジャー費(作中では家族のお出かけシーンが放映される)、ひろしやみさえのお小遣いも鑑みると、月40万円くらいは必要になってきます。
野原ひろしクラスの生活に必要な年収は?
野原ひろしクラスの生活を送るためには、月40万円ほどが必要であることが分かりました。
手取りで月40万円、社会保険料等が額面の25%と考えると、推定月収は52万円です。
仮にボーナスが夏冬それぞれ2か月分と仮定すれば、
52万円×(12+4)=832万
となり、なんと年収800万円クラスとなります!!
35歳で年収800万円…
名の知れた大手、あるいは商社のような給与水準の高い業界であれば、十分可能な到達可能なラインでしょう。
ただ野原家は「どこにでもある一般家庭」を想定して描かれています。
そう考えると、ちょっと高すぎるような印象ですね。
実際に日本人の平均年収は430万円、男性に絞っても500万円強です。
やはり野原ひろしは、エリートハイスぺサラリーマンと言えるでしょう。
連載開始時より貧しくなった日本
さて、私はなにもクレヨンしんちゃん考察家ではありません(笑)
この記事で本当にお伝えしたのでは、「日本は30年間で貧しくなった」ということです。
「いや、いきなり話が飛躍しすぎだろ…!」という方も、もう少しだけ付き合ってください
実は野原ひろしの年収は、推定600万円の設定です
これは1994年に放送されたアニメ回で、手取り月給30万円であることが判明したからです。
逆に言えば、月収30万円でも先に申し上げたような生活ができたということですね。
しかしこの30年間で賃金は上がらない一方、生活コストや社会保障は増え続け、いつしか国民は貧しくなりました。
当時【普通の中流家庭】を想定して描かれた野原家は、今や【令和のエリート】と言っても差し支えない生活水準なのです。
誰もが家と車を持ち、子供は二人いて、専業主婦でも家計に問題なく、休日は家族とお出かけ
誰もがそんな日々を当たり前のように送れる時代は、再びやってくるのでしょうか…
ハマネコ
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