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親知らずを手術で抜いた話 episode4

術後1日目。
朝起きて鏡を見てみると、すっかり両頬ともに腫れ上がっている。
私も手術前にネットで散々調べていたり、Youtubeで見ていて、相当腫れることは知っていたので、「やっぱりか〜」という感覚。
輪郭が角丸の四角みたいな感じ。
すっぴんだし顔は四角いし、めちゃくちゃブサイク。
この顔に生まれていたら、全然モテなかっただろうな〜と思った。
いや、腫れてなくてもモテる人生ではなかったけど。

術後1日目からはやっと食事が出る。
朝食は おかゆ・かぼちゃのペースト・味噌汁(具なし/減塩)・卵豆腐にヨーグルト
全てが噛まずに食べられるものだ。
ほとんど、食べるというより「飲んだ」感じ。
前日ゼリーしか口にしていなかったから、そこそこお腹が空いていたので、ほぼ完食。
口の中って不思議で、切開して縫っているのにあんまりしみる感覚ってない。実際はしみていても、他の痛みの方が強いからわからないのか?
そして食後には歯磨きと、イソジンでのうがい必須。
奥歯の方が腫れていて、歯ブラシが入らないので、奥歯はほぼ磨けない。
そもそも傷口に歯ブラシ突っ込むのも怖い。
毎食後にロキソニンと胃薬(レパミピド)を飲む。これを1週間。
入院中は併せて抗生剤を点滴で投与する。

この日は術後の診察があるので、外来の患者さんの診察前に診察を受ける。
特に問題がなかったので、そのまま経過観察。

術後1日目に気づいたこと。
コロナ禍の入院で必須なマスク。
私はダイヤモンド型のマスクを持ってきていたのだけれど、マスクが顔を圧迫して痛い!!!腫れているのでそのサイズのマスクが無理だった…
小さめのマスクとかも多分きついんじゃないかな。
なので、コロナ禍で親知らずの手術を控えている方は大きめのプリーツマスクがオススメです。
そしてそれは腫れが治るまで必要だったので、大きめのマスクは持っておくといいかも。

【昼食のメニュー】
おかゆ・めちゃくちゃ柔らかいレンコンとブロッコリーのあんかけ?
めちゃくちゃ柔らかいふわふわした鶏肉みたいなもの・メイバランスゼリー
この、めちゃくちゃ柔らかいふわふわの鶏肉っぽいやつが
どうにもあまり受け付けなくて、1/3くらい残してしまった。
おかゆも量が多いため、残す。
全然動かないからお腹が空かないんだもの…

【夕食のメニュー】
おかゆ・ふろふき大根のめっちゃ柔らかいバージョン・コーンスープ(薄味)・めちゃくちゃ柔らかいシャケのフライもどき(減塩ソース付)
これまた、めちゃくちゃ柔らかいシリーズ。
食感がどうしても受け付けず(それしか食べられないくせに)、
ソースに助けられながらも頑張って食べるも、少し残す。

夕食後、シャワーも解禁になったのでシャワーを浴びる。
シャンプーをするために下を向くが、それがなかなか辛い。
腫れた両頬が重力で下に引っ張られるような感じ。
痛みというよりは、腫れている部分が下にグーっと下がってくる違和感。
この、下が向けない問題は腫れが治るまで続くので、1週間はそこそこしんどかった。
顔を洗うのも長時間下を向けないのと、頬に触れると痛いので
軽く泡で洗う感じがベスト。
メイクも、頬にはファンデーションのせず、クレンジングも軽くて済むようにしていた。

術後2日目。
主治医曰く、腫れは2日後から3日目にピークを迎えるとのことだったけど、
ずっと腫れているので、もうピークが何なんだかわからない。
退院のための診察を受ける。
その時に手術中の写真を見せてもらう。

私が知らなかっただけなのかもしれないけど、
親知らずのイメージって、私の中では7番目の奥歯のさらに奥に生えたり、
その歯茎の下に埋まっているものだと思っていた。
ネットで画像検索しても、大体がそんな感じのものだったし。
私の場合は、7番目の横(頬側)の歯茎の中に埋まっていたのだった。
医師はわかっていたみたいだけど(切開するから当然だよね)
切開した歯茎の下の骨を削って、ぽっかりと穴が空いた歯茎の写真。
骨もしっかり見えている。
へぇー!!!と思わず感心してしまう。
そりゃあ、骨削ったら痛いに決まってるし腫れるわ。
ちなみに、粉々に砕かれた両方の親知らずは透明のプラスチックのケースに入れられ、病室のテーブルの上に置いてくれてあった。

医師の診察が終わり、しばらくして最後の抗生剤の点滴。
それが終わるとようやく退院の準備に取り掛かれる。

この日の夕飯から、抗生剤の飲み薬を1週間。
痛み止めは、痛みが強い時用にボルタレンも出してもらった。
案外我慢できて、ボルタレンは飲まずに済んだけど、術後1週間はロキソニンが欠かせなかった。

退院後は、食事が本当に困った。
歯を抜いただけで、肉体的には元気なので普通に仕事にも行っていたけど、顎関節症持ちなので咀嚼がうまくできず、噛んでいると痛くなってしまう。
どうしたもんか、と考えた末、介護食を結構利用させてもらった。
介護食は噛まなくても食べられるメニューが豊富で、味付けも優しいものが多くて食べやすい。

ドラッグストアなどで買える介護食


2週間くらいは柔らかいものや介護食、ゼリーやプリンなどの食事がメインだった。
そんな感じなので、おそらく痩せたと思うんだけど、あいにく家の体重計の電池が切れており測れなかった…残念。

術後1週間、口腔外科で抜糸の予定だったが、まだ結構腫れていたために抜歯は翌週に延期になる。
ちなみにまだまだこの頃は口も開かないし、痛みも時々あるし、奥歯も磨けない状態が続いていた。
その翌週に腫れが落ち着いていたので(腫れてはいるんだけど)抜糸。
糸が残ってると、食べ物のカスも絡まったりして不衛生になり、そこから傷が化膿したり痛みが出る可能性があるからだそう。
抜歯の痛みは、我慢できないレベルじゃないんだけど、なんかチクチク痛い!糸を引っ張れる度に顔が痛みに歪んでしまう。
痛いから抜糸したくないなーって思っていたけど、実際のところ抜糸したほうがよかった。
突っ張る感じとか余計な痛みや、食べ物が絡みついて取れないとか、歯茎の外側にずっと何か詰まっているような違和感とか。
そういうストレスからは一気に解放された感じ。
糸を取ってしばらくはシクシク痛みもあったけど、それも徐々に感じにくくなってきて、顎の違和感にも慣れてしまう。
けど、やっぱり口の中の違和感はあるので油断をすると頬を噛んでしまったり、舌を噛んでしまったり(お雑煮の椎茸を噛もうとして思いっきり噛んだ)、術後1週間や2週間でそれなりに治っていくものだと思っていたけど、そんなことは全然なかった。
悲しいかな、それは年齢も関わっているのかもしれないけれど。

手術をする前に自分なりに検索しまくって調べてみたのは、
やっぱり若いうちの手術の方が回復が早いそうだ。
そもそも、私は歯列矯正もずっと気になっていたものの踏み切れずにずっと過ごしてしまっていたので、親知らずは抜かないだろうと思っていた。
中学生の頃に親知らずが埋伏していることがわかった時点では、無理に抜かなくてもいい、と歯科医に言われていたので、すっかり忘れて放置していたものだった。

episode5 に続く。
次がラスト
必要なものとか、覚えておくといいことをまとめようと思う。

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