【注意喚起】朗読劇「アリス・モノクローム」で起きた出来事+お気持ちまとめ

初めましての方が多いと思いますので、ご挨拶から始めます。
初めまして。フリーで役者の活動しております、媛上(ひめかみ)らんの と申します。

この度は声劇会主催の朗読劇「アリス・モノクローム」における集団感染について、媛上一個人から見た一部始終をお話しさせていただきたく存じます。
何故この記事を書くに至ったかというと、本件に関して公式からのアナウンス・説明が不十分であることについて、声劇会という団体と声劇会主催が非難を浴びるのは仕方がないにしても、一役者たちが責められてしまうことは考えただけで耐えられなかったからです。
今回の騒動は明らかに人災であること、未然に防ぐことが可能だった事態であることことをお伝えします。
本記事の下には私の名前だけでなく、記事を作るにあたりご協力いただいた・記事公開に賛同していただけた共演者の名前と、劇場管理人様の名前を連名させていただきました。ありがとうございます。


⚠️注意:
この記事を読んで、私を含め役者を強い言葉で責めること、ご意見を送ることはおやめください。
お客様同様に、役者も被害者です。

本件についてご意見を送る先は朗読劇に出演していた役者ではなく、朗読劇の企画団体「声劇会」または主催の佐倉健修(菊川健修)へお願い致します。

●7/30 追記
Twitterで「今後主催が「声劇会」という名前を変えて別団体で活動するかもしれない可能性を考えると、過去の声劇会企画公演でイラストを担当していた絵師のフライヤーを見かけたら注意しなくては」という旨のご意見を見かけました。
声劇会の企画公演のイラストはすべて外部に依頼して描いてもらっています。
本件に関心を持っていただけることは大変有難いことなのですが、絵師様は【声劇会とは無関係】ですので、絵師様のことは本件に巻き込まないよう御配慮をお願い致します。


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1. 第一罹患者の時系列と会話

5/31 稽古6/1 喉の痛み発症
6/3 発熱 PCR検査を受ける
座組グループLINEに「少なくとも現時点で薬が出ている5日間はリモート稽古も難しい」と連絡する その後座組は彼女と一切連絡取れず

6/4 陽性が確定 主催に連絡をしたところ
「症状としては軽いものですね」
というあまりにも新型コロナウイルスを軽視した言葉の次に、保健所から連絡が来たら報告してほしいことと併せて声を出す仕事はいつから始められるのかということを質問。
そして上記に加え、「このことは伝え方によって大きく混乱を招きますし、声劇会や今回使う劇場が潰れることになりますので関係者にはまだ一切連絡しないでください」「他言無用で」口止めをする ※

※実際この文面を主催から貰った共演者本人は非常に怯えていたこともあり、
「あなた自身の危機管理の甘さが招いた結果ともいえますので、損害賠償などの責任問題に発展する可能性があります」
相手を脅す内容を仄めかして伝えているようにしか思えなかった、という背景があります。

主催
「多分その症状なら、すぐ治る」
「濃厚接触にはうちらもならないと思います」

第一罹患者の子から後々見せてもらうこととなった主催とのLINEのやり取りから上記発言が確認できましたが、そもそも全体グループLINEノートにある参加時の【確認用詳細】における【現状考えているコロナ対策案】には

“9、公演中止もしくは延期を行う線引き
・PCR検査をし、陽性と判断された方が関係者に出たことを事実確認できた場合、中止もしくは延期
・緊急事態宣言のような国からの要請により、公演不可能になった場合、中止もしくは延期(自粛の場合は決行)
・上記での線引きを基準として、状況の変化に伴い柔軟に対応していきます”
(閲覧日 2021年6月14日 21:30)

とあるため、この時点で主催自身が書いた規約を主催自ら破っていることになります。

6/5 12日までホテル療養開始、保健所から「座組は濃厚接触者ではない」という連絡を貰う

6/6〜6/11
ホテル療養から入院へ変更

6/12 完治、罹患者ではなく一般人になり退院
その後Twitterにてその旨をツイートしたところ主催に咎められツイート削除

6/14 リモート稽古に参加 一部の座組に稽古欠席の理由を打ち明けることでようやく事が明らかに
なお、その翌週は本番の週であったため、本番を控える一週間前まで座組は欠席している理由を知る術が無く、当然口止めしている主催から座組の一人がコロナに罹患して欠席していた等の詳しい連絡は一切無かったため、その場で話を聞いていた全員が寝耳に水の状況でした。

2. 主催、全体はおろか自班にも一切の黙秘

一方私は6/3から原因不明で稽古を休む役者メンバーのことが心配になり、6/12に主催へ連絡を取っていました。

「ところでなのですが○○ちゃん大丈夫ですか?」
「詳しいご説明とかもなく体調不良でリモートでの稽古も出られないということでしたが、どのような状況なのでしょうか……」

と質問すると、

「お家でのご事情もあるみたいで来週は参加できるそうです」

と、体調不良の内容に関しては一切無視で「来週は参加できるそう」と他人事のような返信が返ってきました。
この時点で「自分はその話に関わりたくない」「何かを隠しているがそれを言うつもりはなさそう」と察したので、
「事情も事情なのだろうと思い個人LINEもしづらかったので聞いておきたかったところでした、ありがとうございます」
と会話を終わらせました。

前述の通り、この会話をした6/12時点では、当然主催は彼女が新型コロナウイルスに感染して陽性の診断を貰い休まざるを得なくなっている状況をすべて知っています。
知った上で座組に真実を伝えようとはしませんでした。この間、全体グループLINEでも共演者から欠席者が出ている旨の連絡は一つもありませんでした。


2.5 リモート稽古について

本筋からは少し逸れますが、私は自班の
・稽古時間の少なさ
・主催による演出の詰めの甘さ
・稽古の集まりの悪さ
などを総合して「作品としての完成度が低くなるであろう危機感」から、元々できる人・やる気がある人たちだけでやればいいか!と考えていたリモート稽古を毎週行う予定を立てておりました。
しかし、実際は個々のスケジュールの問題もあり上手くいかず。かなり悩んでいた時期がありました。

稽古の進みが他と比べて圧倒的に遅れていた自班を顧みて、藁にもすがる思いでリモート稽古の相談をした時に
「うーん…(リモート稽古を行うのは)正直微妙ですね」
「無理せずスタイルでいいと思うんだよね
リモートできなかった人は稽古場でって感じで」

と、まともに取り合ってくれなかった主催への信頼が自分の中で地面スレスレまで落ちることになったことが今後の連絡方法に大きく関わってきます。


3. 役者間での相談、対策案捻出

6/14にリモート稽古の電話口にて、一部の座組に事の顛末を罹患者が告白。
前述したリモート稽古の話で、主催による
「(リモート稽古を行うのは)正直微妙ですね」
ということをそのまま鵜呑みにしていたら、内情を聞く機会もなく、ただ一人罹患した子だけ悩みを抱えたまま公演が終了していたと思うと血の気が引きました。

必要な情報共有をせずに公演を無理矢理終わらせようとしているとしか思えない杜撰な主催の対応を見て、完治した子とは別に今後新たな罹患者が出た際は劇場でクラスターが発生する可能性が高いことを危惧し、「どうすればお客様を守ることができるか」を一晩悩んで座組と相談。翌日6/15に主催抜きの相談用グループを座組メンバーで作成しました。

そこで、

①自分のお客様の中で現地に来る方がいた場合、その方へ個人的に「最前席に座る場合はフェイスガードを必ず付けて観劇してほしい」と伝えてほしいこと

②グリーティングで客席側には行かず、舞台上からお見送りを行なってほしいこと

ほか、
・演者へプレゼントがある場合、受付に渡すように伝えてほしい
・グリーティングでのチェキ撮影は【演者のピン撮影のみ】台本購入者へのサイン記入は【舞台上で記入後に会場スタッフからお渡し】にしたい

といった話をした上で、グリーティング時に補佐に入る裏方の人にも「それについて助力が欲しい」と個人LINEで相談を持ちかけました。
これはあくまでも「きちんと(役者は)ソーシャルディスタンスを守って公演を行なっていた」という姿勢を見せるため、座組に任意で呼びかけていたことです。※

※この時、他の班に呼び掛けなかったのは
「主催から強く口止めをされていること」「バラしたら主催に何をされるかわからない」と、座組の安全が取れる確証が無かったため、自班のみの呼びかけになってしまいました。
本当は全班に共有したかった事柄です。隠すつもりはありませんでした。この場を借りて謝罪致します。
伝えられず申し訳ございませんでした。


4. グリーティングの決行と反論、全体LINE

演者から陽性者が出ていたことを隠し、公演中止・延期にする相談もせず、本番までちょうど一週間前となった6/17に全体グループLINEでグリーティング(客出し)の連絡が届きました。

「原則、客出しはお客様との大切な時間ですので行う予定です」

なんと、完治をしているとはいえ役者に陽性者が出ていたというこの状況で主催はグリーティングを決行する判断をしたのです。
罹患した子が主催へ「グリーティングはやめた方がいいのではないか」と話していたにも関わらずです。

『またこういうことを勝手に決めないようにお願いいたします 必ず相談していただかないと、意図がわからない状態でお客様へも他演者さんへも不安を煽るような形になってしまいます』
『小さなことでも必ず自分で決めずご相談よろしくお願いいたします🤲』

上記内容を主催が全体グループLINEで共有したため、これに質問。

『一部のお客様側から「この時期にグリーティングやるの?」とご意見をいただいた為 トランプ組は安全も考慮して全員舞台上でお見送りにしようという話になっているのですが、それはダメですか?』
『全員出たくないわけではありませんし、こちらとしてもお客様の顔を見てお礼を言いたいのですが、不安に思う方への配慮としてそこはやりたいと考えております』
『ご来場いただくお客様へ各自がその旨をご連絡していただけるそうなので、そこの心配はないように配慮致します』
『大声を出さずに済むように舞台上のマイクをオンにしたまま、マイクでお話ができれば客出しのアナウンスもスムーズにできるかと思いますので、ご検討の程よろしくお願い致します』

普通、自分が主催する舞台のキャストに陽性者が出たことを隠している中でこれを言われたら、流石に色々考えて対応を変えてくるのではないか?

と、個人LINEでやり取りをしてもあまり良い回答は得られないこと(2.5章参照)も踏まえて、あえて全員が見るところで話しました。
すると、返答はこちら。

『その形では結局、意味がありません』
『客出しの際に会話をする事が飛沫を飛ばす事に繋がっています』
『上でも書いた通り安全性としては配慮を気をつけて行えば問題ありません
『結局は、話す行為がどういう影響があるかではなく、話してるから飛沫飛んでると思ってしまう事が問題になっています』

主催は客出しの時間に台本の販売とチェキの販売を行っており、その時間が無くなる=利益に繋げられなくなることがどうしても嫌なのだろうとこの時点で分かっていたため、だからこそ金とお客様の安全を天秤にかけた時に自分の利益の方を取ったことが理解できませんでした。
いくら換気・消毒をしている劇場とはいえ観劇中の感染リスクを0にするのは難しいことです。私はグリーティングを行うことでさらに感染リスクを高めることは避けたいと考えており、どうしてもお客様を危険に晒したくはありませんでした。

『客出しの際に「舞台上で」「マイクを使用して」でも飛沫が飛びますか?
舞台上から客席までは2mの距離が空いていると思います。
もし会話がダメというなら会話なしでも構わない・その旨をお客様にもお伝えできるということでトランプ組は意見がまとまっています』
『マスクをした上でマイクを使用して、舞台上であれば飛沫が飛ぶことはほぼ無いと思います』

と反論しましたが、主催が考えを変えることはありませんでした。

『上でも話していると何度も書いていますが、マスクをつけて、大声を出さなければ問題ありません
特定のお客様が近づくのが怖いという事であれば、演者の出る時間を遅らせてご退場頂くこともできます
飛沫を飛ばさないで客出しができる状況なのに
なぜより一層飛沫を飛ばさない(100%カットではない)状態にしたいのでしょうか?

あなたが!!
コロナ陽性者を隠して!!
口止めをして脅して!!
決行しようとしている朗読劇に!!
安全面で不安しかないからだよ!!

と大声で言ってやりたかったのですが、ここで別の共演者から
『お知らせが流れてしまう可能性もあるので、一旦個チャで相談・きちんと話が纏まってからここに話してほしい』
『同じことの繰り返しなのと他の組に不安を煽るような言い方等避けていただければと思います』
と「待った」がかかり、全体グループLINEではここで中断。

この場を借りて共演者の方々へ弁解すると、私は主催と喧嘩がしたくて全体グループLINEでこの話をしたわけではありませんし、演者の不安を煽りたくて話していたわけでもありません。
グリーティングに関して別の案を出すことで、主催に自身の判断を考え直していただきたかったからお話ししていました。

この別の共演者からのメッセージが届いたほぼ同時刻に個人のLINEに主催からメッセージが届きました。


5. グリーティングの決行と反論、個人LINE

以下、原文引用でやりとりを記載、やりとりに対する自分の考えを挟んでいます。


主催『グループでトランプ組で決めたと書いてありましたが僕への相談なしなのですが、後で相談する予定だったという事でしょうか?』

私『お話がまとまっていない状況で連絡してもお忙しい中で困らせてしまうと思い、全員の意見がまとまった段階でご連絡しようと考えていました。』(☆1)

主催『であればグループでの連絡の意図 また決まっていない事なのに反論する意図はなんでしょうか?』(推測訳: それではグループで連絡した理由と、もう一つ、まだ決まっていない事に反論する理由はなんですか?)

私『きちんと主催の健修さんには相談するつもりでした。そこはご連絡が遅れてしまい申し訳なかったと思っています。決まっていないことというのはグリーティングのことでしょうか?』

主催『意見がまとまっていないと、上で書いてある事(☆1)についてです』

私『すみません、言葉足らずでした。
お話がまとまっていない=トランプ組全員が舞台上でお見送りするのはどうかという話をトランプ組全員に聞いて、その返信が確認できない
という意味です。
後で「やっぱりみんな意見バラバラなので無しで!」となってもお忙しい中で困らせてしまうと考えました。』

主催『なのであれば尚更グループLINEで言うのは軽率じゃないですか?あまりにも多くの人の不安を煽っていて企画を潰す大きな行為ですよ
(※この時点でこの人は陽性者が出ていることを隠して公演を決行しようとしています。本来ならばもう潰れている企画のはずなのにそれ言う?)

私『私は後々になってご来場の方から新型コロナウイルスの話が出た時に企画を潰したくないからこそ話していました。私も不安は煽りたくありません。』

主催『であれば個別のところで相談してからとか、トランプ組でこういう話が出てるんですけど、どうですか?って聞くのが先だと思いますよ…』
(※まともに相談しても一蹴されるであろう前科が2.5であったので、個人ではなく全体の見えるところでやりとりをしました)

主催『また企画を他二つも今月やっていて問題は起きていませんし、そこにも配慮して運営している現状をお伝えもできました
ここから不安になった演者さんが起こす行動がもし大きなものになった時なんの責任も取れないでしょ?
(※何か大きな事が起きた時、お前は責任を取れるのか?の裏に隠していること(=陽性者に諸々口止め)を知っているため「責任取って本公演中止・延期にしないくせに一体どの口が言っているんだ?」と思っていました)

主催『お客様からの声を届けていただけるのは嬉しいし対応していこうって相談するのはとってもいいです
でも、それを周りに言うかどうか全員でやるかを決めるのは主催である僕じゃないですか?』
『もうグループで伝えてしまったので、対応を検討します
一役者の了見を超えたことだけは理解していただけると嬉しいです
(お客様のことを考えた時に危険性を訴えることは、お客様を呼ぶ側である役者として当然の行動であり、そこは主張する権利があると私は思っています)

この後『かしこまりました。申し訳ございません。よろしくお願い致します。』と会話を終わらせましたが、この一方的に「相談とか要らないから自分に従え。役者が口答えするな」と言わんばかりのやりとりに自分自身は納得していません
これにより、2.5章で地面スレスレまで落ちていた信頼がさらに下まで突き抜けて地の底まで落ちることになりました。

6. 小屋入り(劇場稽古)の劇場について

今回お世話になりました劇場「シアターバビロンの流れのほとりにて(以下バビロン)」は、主催曰く「国のガイドラインを守った劇場だから大丈夫」とのこと。
正確には、公益社団法人全国公立文化施設協会発表の『劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン更新版』(令和2年9月18日発表)の『⑶施設内での具体的な感染防止策』に記載されている『③マイクロ飛沫感染防止策』の空気調和設備が整った劇場なので大丈夫だ、という説明なのでしょう。バビロンさんはこれをクリアした劇場との説明をいただいているため、ここで3密における「密室」のリスクは回避しています。
しかし、今話したのはあくまでも劇場の設備だけに限った話であり、空調があれば絶対感染しませんというわけではありません。3密の「密集」「密接」は「密室」と違い、空調だけではどうにもなりません。
そこで、このガイドラインでは各項目で繰り返し「消毒」を呼びかけており、いかに消毒が大事かを徹底的に説いています。

……というところで、このタイミングでお客様へお送りした【確認メール内容】より「コロナ対策について」一部を抜粋いたします。

・トイレなどを始め、手の触れやすい部分の消毒を徹底しております

もうお察しの方もいるかと思います。

小屋入りの6/21から公演終了日の6/27まで、今回の公演で主催・裏方揃ってこまめな消毒をしているところを一度も見たことがありません。
※役者陣が劇場へ入る時は、手の消毒を全員、必ず行っておりました。

大丈夫なのかなと思いつつも、わざわざ繰り返し「この劇場は安全」と繰り返し伝えてくる主催に、主催自身がルールとして書いていることを改めて確認すると個人LINEの一件もありさらに険悪な雰囲気になることは容易に考えられました。
私は主催の「安全」の言葉を信じ、そのまま集中稽古期間を経て公演を迎えることとなります。

ここでひとつ声を大にして伝えたいことは、バビロンさんは決して悪くないということです。
「やっぱり劇場は換気ができないから」
「密になるから」
「マウスガードだから」

そういったことをお話しされる方も中にはいらっしゃるかと思いますが、前述の通りバビロンさんは国が定めたガイドラインを守っている貴重な劇場であるため、利用者がきちんと守れば感染のリスクは他の箱(劇場)よりも低くなります。

というのも、私は去年12月に別団体でバビロンさんにお世話になっており、今回と同じ
・演者がマウスガード着用
・客席に向かってセリフを発する
・舞台上で大きく動く

といったことを行っていましたが、同時に
・定期的な換気
・霧吹きによる加湿
・こまめな消毒

を常に行なっており、結果 公演終了後2週間が経っても新型コロナウイルス感染者のご報告は無く、無事に公演を成功させていました。

実体験による安全の証拠があります。どうか本件で劇場側を責めないようにお願い申し上げます。
管理人様も、名物になっている猫ちゃんも、とっても優しくて良い場所です。
本件でバビロンさんを責めることは絶対におやめください。

6.5 公演本番期間の客出し最終確認

そもそも自分の班は稽古に返し(演技を見た後の意見感想・指導)がほぼ無かったり、

通し(最初から最後まで続けて演じてみせること)一回だけで稽古を終わりにされたり、

劇場稽古なのに設定等を話して終わったり、

前の班の稽古時間が押して自班の稽古時間が30分以上削れていてもまともな謝罪一つなかったり、

予約表を役者自身に実費でコピーさせて自ら手書きさせたり(※制作の仕事では?)、

役者として様々な不満が大いにあったものの、一つ一つ列挙して話していくと大筋からは逸れた話になるので今回は省略させていただきます。

とても稽古とは呼べない稽古を終えてゲネプロの日を迎えた6/23ですが、ここにきて5章で主催が「もうグループで伝えてしまったので、対応を検討します」とお話していたグリーティングの話がいつまで経っても全体グループLINEで共有されてきません。
座組からも「どうなったのか」と催促が来たので、その日のうちに個人LINEで聞くことにしました。

『お疲れ様です。
先日のグループで話したグリーティングの件についてですが、その後検討しますと言ってくださっていますが対応はどうなりますでしょうか。
お忙しい中恐縮ですが、ご回答の程よろしくお願い致します。』

主催の回答はこちら。

対応は変わりません
大声を出さないなど、声かけを増やす形になります』

? 検討とは?

あの日個人LINEでのやりとりが終わった段階で鬱陶しい一役者の話は聞き流してすべて終わらせてしまった、そんな文面でした。
2.5章と5章で行われていた個人LINEのやりとり同様、今回も一役者の話に一切耳を傾けてくれないのだと悲しくなったため、この返答を受けてからは主催とまともに意思疎通を図ることはほぼ諦めることにしました。

そして初日の6/24から、千穐楽の6/27の
計4日間。
自班のメンバーにお客様へ伝えてほしいと頼んだことを含めた公演後のグリーティングはお客様の安全を考えた私の提案を主催が一切聞き入れない方向で決行・終了となりました。


7. 実際の客出しと懸念

以下、3章より抜粋。実際の結果をお伝えします。

①自分のお客様の中で現地に来る方がいた場合、その方へ個人的に「最前席に座る場合はフェイスガードを必ず付けて観劇してほしい」と伝えてほしい
→フェイスガードの貸出を行う旨はお客様へのチケット予約メールにも記載があったというのに、ご来場いただいたお客様から「フェイスガードを借りたかったが受付を担当していた主催が貸出についてのアナウンスを客側に何もしなかったため、こちらから言い出せず未着用で観劇をすることになった」というご報告がありました。実際、自班の公演ではフェイスガードをしているお客様はステージ上からは見受けられませんでした。
お客様は悪くありません。何も声掛けをしなかった運営に問題があります。

②グリーティングで客席側には行かず、舞台上からお見送りを行なってほしい
→初日公演後のグリーティングで客席から離れた場所にいるキャストに「前に行って確認しないと(自分のお客様が)分からないでしょ」と前に行くことを主催自らが促しており、翌日以降もそれが無言の圧として続いたため、結局前へ行かざるを得ない状況となりました。

・演者へプレゼントがある場合、受付に渡すように伝えてほしい
→これは憶測になりますが、演者へのプレゼントをお客様自身がお渡ししていたところを見ると、この役者側からの任意に任せたアナウンスがどうしても力及ばなかったことだけでなく、上記①の出来事から受付でお客様からの申し出があったとしても受付担当の主催が「直接渡してください」と受け取らなかった可能性も考えられます。

・グリーティングでのチェキ撮影は【演者のピン撮影のみ】台本購入者へのサイン記入は【舞台上で記入後に会場スタッフからお渡し】にしたい
→②のグリーティングの状況になり、対応が出来なくなってしまいました。

4章でお話ししていた6/17の【客出しについて】という連絡にて、主催はこのように話しておりました。

『原則、客出しはお客様との大切な時間ですので行う予定です
保健所の規定も含めて、マスクを外さず換気扇を回している状態で有れば会話による感染は低いそうです
大声を出したりマスクを外したりすると感染率が上がるので、そこの対応は必要になります
満席の回もありますので客出しの流れを整理してみんなで協力しながらできる限り安全に行えたらと思います
ですが、どうしても出たくない人は無理せず、幕中で待機をお願いいたします』

どうしても出たくない人が幕中にいたとして、客席から離れた場所にいるキャストに前へ行くことを自ら促すような主催はどんな言動を取るか分かりません。
結局、全員が出ることになっていました。

最初に罹患して完治した、主催に脅されて口止めされていた子は、複雑な面持ちで舞台袖に近いところに立っていましたが、主催はそんな彼女を心配して声をかける素振りもありませんでした。
守ってあげられなくて申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。

こちらも4章参照ですが、「お客様との大切な時間です」と話している主催は客出しの時間に台本の販売とチェキの販売を行っておりました。
そして実は、その売り上げは役者にギャラとしては1円も還元されず、かなりの売り上げが出た時以外すべて主催の懐に入ることになっていました。
(※仮に売り上げが出た時のことを聞きましたが、ゲーム機や商品券を賭けたじゃんけん大会をすると話していました。それは現物支給であるため、皆に平等に分けられるものではありません。)

金とお客様の安全を天秤にかけた時、自分の利益を取る。
金とキャストの安全を天秤にかけた時、自分の利益を取る。
金と信頼を天秤にかけた時、自分の利益を取る。
「大切な時間」ではなく「大切な金儲けの機会」という認識でしかないのでは?

素知らぬ顔でお客様とにこやかに話す主催を見て、3月末の顔合わせから約2ヶ月 様々な苦悩を抱えた今までの事を考えたとき、感情のやり場が無くなってしまい
「いっそクラスターでも出たら危機感を持つのだろうか」
と心底最低なことを思ってしまう自分がいましたが、まさかそれが現実になるとは思いませんでした。


7.5 主催へのお気持ち投稿、連絡先ブロック

6/27の千穐楽で全班の公演が終わった頃を見計らい、主催の個人LINEへ長文のお気持ちを投稿。以下、一部伏せて抜粋。

『まず他言しないようにと口止めをしていたようですが、何故ですか?
本来このような小劇場での公演の最中に陽性者が出た場合、すぐにトランプ組だけでなく他の班にも通達をした上でPCR検査を行い、お客様へ向けてアナウンスを出すべきではないでしょうか。』

『みんなが不安になるだろうから隠す。みんなが恐ろしいから隠す。お気持ちはわかりますが、トランプ組が濃厚接触者ではないと分かっていたとしても、現地に足を運ぶお客様だけでなく演者も不安になります。本件を隠したところで安心するのは佐倉さんだけはないですか。隠されていた私は不安や恐ろしいを通り越して激しい怒りを覚えました。』

『新型コロナウイルスが日本で蔓延し初めた頃、エンタメ業界は真っ先に叩かれる場所だったのはご存知かと思います。最近になってようやくウイルスがどういったものか分かり始め、ワクチンの接種が進みつつあり、エンタメ業界も再び元の歩みを取り戻そうとしている最中でクラスターが発生したらどうなるか分かりますか。大袈裟ではなく、今回の佐倉さんの対応はこの業界を潰しかねません。』

『本当に危険なことをしていると自覚してください。何かあった時に言われるのは主催よりも先に役者の方です。自覚がおありでこの対応だったのであれば今後このような表舞台の活動・企画をお辞めになった方がいいと思います。』

『 『PCR検査をし、陽性と判断された方が関係者に出たことを事実確認できた場合、中止もしくは延期』とご自身で書いているにも関わらず、公演を決行した納得のいくご説明が今日まで一度でも稽古内・グループLINEでありましたか?
『上記での線引きを基準として、状況の変化に伴い柔軟に対応していきます』ともありますが、本作品に関わる人すべてに陽性者がいたことを隠して公演を終わらせようとする行為が『柔軟な対応』ですか?』

『このような杜撰な対応をする主催の元で活動はもう出来ませんし、何より私のことを応援してくださっている方々に顔向けが出来なくなります。
私は朗読劇「ブラッディメアリー(次回公演予定だった朗読劇)」の出演を辞退させていただきます。
AL(アリクロの前に出演した朗読劇)の時もアリクロの時も顔合わせの際出演に関する誓約書など交わしていませんし、そもそも佐倉さんご自身が提示している案の中で一番守らなくてはならない項目を佐倉さんが守っていません。よって事実を隠されていた私が佐倉さんに対して違約金を支払う義理は一切無いと考えています。出演辞退にかかる違約金は一切払いません。それでも請求するのであれば弁護士を通してお話をします。』

『改めて要望ですが
・何故○○に口止めをしていたのか
・何故お客様に対してアナウンスがなかったのか
・なぜ役者に対しても事実公表しなかったのか
トランプ組だけでなく他の組、他の公演にも関わる話だと思いますのでよろしければ【アリス・モノクローム全体グループLINE】でご説明いただいてもよろしいでしょうか。
佐倉さんが事実を隠蔽して公演を決行した対応に激しい怒りを覚えています。上記の件についてのご連絡を全体グループLINEでお待ちしております。』

この時、既読が付く前に
・主催のLINEアカウント
・主催のTwitterアカウント
・声劇会の公式Twitterアカウント
・主催のInstagramアカウント
全てブロックした上で、自班の主催が入っているLINEグループを退会。全体グループLINEだけに所属することで、金輪際主催と一対一で連絡を取れないようにしていました。もう二度と関わりたくなかったからです。
(※公演後このような非常事態になってしまったため、現在は一部のブロックを解除して連絡を取れるようにしています。)

同時刻、主催に対する不満を抱く共演者から相談のLINEをいただいておりました。その共演者も同様にお気持ちを伝えて次回作の参加辞退・連絡先ブロックをしたそうなので、この時主催は「全体グループLINEで全部話せ」と、少なくとも二人から伝えられています。


8. 主催による稽古期間中の罹患者発生(事後)報告

前日の連絡を受けてか、翌日6/28に全体グループLINEで主催がノートを投稿しました。

『【重要連絡】
ートランプ組 ○○役 ○○さんがPCR検査にて陽性を出していましたー』

どこからどう読んでも「自分は悪くない!役者が悪い!」という私怨が滲み出るふざけた文章で全班に実名報告がなされました。
あれだけ本人に口止めをしておいて、一方主催は本人に確認を一切取らずに公表したのです。しかも公演終了後に。遅すぎます。
自班は内情を罹患者本人からの告白で知っておりましたが、他班は初めて告白を聞いた我々同様 寝耳に水の話です。

『まず第一にこちらで、【濃厚接触者は出ていない】【劇場での感染が原因とは考えにくい】【保健所からの判断としても公演に出演できる】【別で保健所と相談した上でも、公演を行なって大丈夫】でした』

以下、非常に分かりづらい文章なので、推測訳を記載します。

「まず第一に、公演を行う役者陣に濃厚接触者は出ていません。保健所に指示を仰いだところ「今回罹患した方は劇場での感染が原因とは考えにくいため、罹患して完治した後は公演に参加できる」という判断をいただきました。別の保健所にも相談しましたが、公演を行なって大丈夫とのことでしたので、公演を行いました。

ここで1章の、全体グループLINEノートにある参加時の【確認用詳細】における【現状考えているコロナ対策案】を再度記載します。

“9、公演中止もしくは延期を行う線引き
・PCR検査をし、陽性と判断された方が関係者に出たことを事実確認できた場合、中止もしくは延期
・緊急事態宣言のような国からの要請により、公演不可能になった場合、中止もしくは延期(自粛の場合は決行)
・上記での線引きを基準として、状況の変化に伴い柔軟に対応していきます”
(閲覧日 2021年6月14日 21:30)

繰り返しのご説明になりますが、最初の時点で主催自身が書いた規約を主催自ら破っていることになるため
『【別で保健所と相談した上でも、公演を行なって大丈夫】でした』
という記述は端から間違っているわけです。
中止もしくは延期にするべきだったのですから。

以降は保健所とのやりとりや対応などが言い訳がましい書き方で続くため中略。最後の方の文章へと移ります。

こちらは主催の感情を受け取っていただきたいので、推測訳無しで原文をそのまま掲載します。

『ですが、今のコロナの陽性のイメージとしても風評被害が多く、伝え方を間違えると一気に潰れてしまうので気をつけてくださいとも忠告を受けました
それもあり、声劇会関連ではないこと、劇場は安全ということ(改めて消毒などはもちろんしました)を考慮に入れてお伝えをしていませんでした
別口からそれを知った人もおり、逆に不安にさせてしまった事、大変申し訳ございませんでした
不安を煽るようなこと、声劇会や劇場が一気に潰れるかもしれないことでもあり、何よりこちらの劇場内や公演内のことではないことを知ったからこそでした
対応として間違ったことをしたと思っていませんが、それでも共有し不安を収める方が良かったと反省をしております
改めて、お客様としても、演者としても、【濃厚接触者ではありません】のでご安心ください
大変お騒がせして申し訳ございませんでした』

伝え方を間違うわけがないのです。本来は『PCR検査をし、陽性と判断された方が関係者に出たことを事実確認できた場合、中止もしくは延期』ですから、主催は『陽性者が確認されたので、一旦公演については声劇会側で協議します。今後についてはまたご連絡します。』以外のことを最初に伝える必要はないはずです。
別口から知るのがそもそもおかしいんです。こんな重大なことを口止めをすること自体がおかしいので。
劇場は潰れません。6章で前述した通り、劇場には何の非もないからです。潰れるのはこの朗読劇だけで、もっと言うならば対応を間違えた声劇会の面目だけです。

「こちらの劇場内や公演内のことではないことを知ったからこそ」役者に責任をなすりつけて、

「自分は何も悪くないけど、とりあえず謝ればいいんでしょ?
はいはいすいませんでした。
これでいい?おわり〜〜〜!」

という、役者もお客様も馬鹿にした姿勢を見せられたら、流石に穏便に対応してきたこちらもブチギレます。
ノートを読んだ他班の子がまとめて数人グループから抜け、個人でご連絡を送ってきてくれました。同情、怒り、呆れがそこには綴られており、他の人と感情の共有が出来たところで少し心が楽になったのを覚えています。


9. 千穐楽後の自分の時系列、胸騒ぎの的中

6/27〜6/28(公演終了日〜終了後1日目)
ルームシェアをしている家に友達が遊びに来る。しかし公演後の疲労があったため、遊びに来た友達はほとんどの時間を同居人と過ごし、自分は食事時以外ほぼ自室で寝て過ごしました(友達、ごめん)。

6/29(公演終了後2日目)
午前中は寝て過ごし、外に出たのは夕方頃。美容院へ予約していた品物を買いに行きました。
その後、友人複数と会って外食。勿論、座席は複数人だったので分けており、食事時以外はマスク着用でお話しするなどソーシャルディスタンスを守っていました。
食後にゲーセンへ足を運ぶも、自分は諸用で連絡があり先に帰宅。その後は家で過ごしました。

ここまで公演終了日から数えて2日間休みを入れていた自分でしたが、心のどこかで「これで本当に終わりなのだろうか?」とずっと不安に思っていました。
どこか落ち着かず、終わった後の台本もなかなか本棚に仕舞えない。
いつものように「やりきった」という清々しさがどうも無い。
あとはデータを待つだけとはいえ、何かが引っかかって取れない気味の悪さが残っていましたが、まさにこれらが虫の知らせでした。

6/30 (公演終了後から3日目)
この日は夕方以降用事があったため一人で外出。夜はしばらくの間携帯を触っていませんでした。
用事が終わって携帯を鞄から取り出すと、ここ最近ではあり得ない量のLINEの通知が溜まっており、「まさか」と頭の奥が冷えていくのを感じます。
恐る恐る屋外でLINEを開き、動いている全体グループLINEを見ると、

【緊急連絡】
ートランプ組 ○○さんが抗原検査にて陽性と判断されましたー

恐れていたことが本当に起きてしまった。
そのことに頭が真っ白になり、その場に立ち尽くしてしまいました。

症状が綴られている場所は省略。
以下、濃厚接触者となった座組への対応連絡など。一部原文と補足。

1、トランプ組の方は、7月11日まで自宅療養

→電話番号と住所などを把握したいのでお電話させて欲しいとのことです
(推測訳:保健所からのご連絡で、トランプ組にいるキャストの電話番号と住所などを把握したいので、お電話させてほしいとのことです。)

→別組の方は大丈夫との確認をいただきました
(推測訳:今のところトランプ組以外の方は濃厚接触者には当たらないとの確認をいただいております。)

→マウスシールドがあくまで、マスクとは違うものだから早急な対応という形になります
(推測訳:マウスシールドはあくまでも形だけのマスクであり、医学的にはその役割を果たしていないと判断されるため、マスクなしの状態で接していたということで早急な隔離対応になります。)

→○○の保健所の電話番号○○○○○○(声劇会の公演に出演していたものですなど言っていただけると取り継ぎやすいと思います)
(推測訳:保健所の電話番号はこちらです。「声劇会の公演に出演していたものです」と伝えていただけると担当の方へ取り継ぎやすいと思います。)

2、明日劇場に、劇場のある北区の保健所から視察が入って、具体的な対応を決める
(推測訳:バビロンの位置している場所は東京都北区なので、明日北区の保健所がバビロンへ視察に入り、具体的な対応を決めるそうです。)

→それによっては、お客様への連絡も必要になる場合があります

→現状では、まだお客様への連絡は保留しておいて欲しいとのことです

→客席とステージ面が離れていたこと、お客様が全員マスクをつけていたこと、換気扇がついていたことが理由です
(推測訳:客席とステージ面は離れておりソーシャルディスタンスが保たれていたこと、お客様が全員マスクをつけて観劇していたこと、場内設備の換気扇が稼働していたことから、お客様は濃厚接触者にはあたらないからです。)
(※ここに関しては後々の争点になります)

対応や現状のことを伝えておりまして、対応する場合は、PCR検査の促しや自宅療養がメインになるとのことでした
(あまり自信のない推測訳:今後のお客様対応に関するご相談や朗読劇参加者の現状は保健所に伝えています。保健所曰く もしそれぞれ主催が対応する場合、お客様にも参加者にも個々にPCR検査を促したり、自宅療養をお願いすることになるだろうとのことでした。)
(※何の対応なのか・誰への対応なのか、ここの『対応』は原文を読み返しても不明です)

『取り急ぎのご連絡となります
また何か進展がありましたらご連絡させていただきます』
と締め括られたこのメッセージが届いたのは当日18時過ぎのことで、次に送られているメッセージは19時過ぎでした。

『皆様お電話の方が今日は終わってしまうようで
明日の08:30〜17:00に連絡が欲しいとのことです
可能であれば午前中にお電話お願いいたします
お電話が終わってる方は大丈夫です』

用事を終えた私が携帯を見たのは21時過ぎだったため、当然電話は出来ませんでした。明日の朝一番にかける他ありません。

これは最悪のケースもあるかもしれないと、冷えた頭の芯の方で「今後起こるであろう怒涛の各所対応」に覚悟を決める傍ら、主催への怒りのゲージが振り切れ、全体グループLINEで主催が6/17に投稿した

『上でも話していると何度も書いていますが、マスクをつけて、大声を出さなければ問題ありません
特定のお客様が近づくのが怖いという事であれば、演者の出る時間を遅らせてご退場頂くこともできます
飛沫を飛ばさないで客出しができる状況なのに
なぜより一層飛沫を飛ばさない(100%カットではない)状態にしたいのでしょうか?

という発言にリプライを使い、

この対応で大丈夫と言っていた結果がこれですか?
続報お待ちください」

と返信してその日のLINE連絡は終わります。

「最初の子同様に本人に確認を一切取らず実名連絡か」という感情はとりあえず頭の片隅に、どうすれば良いか分からない放心状態だったため、先に親元へ電話して

・濃厚接触者になったこと
・「こんなご時世で危ないからグリーティングやめろって言ってたのに」という主催へ届かなかった怒り
・翌日以降に詰まっていた予定が全潰れした悲しみ

などを一通り(周りに人が少ない場所で)話しつつ帰路へ。
どうしても電車を使わなければ帰ることができない距離だったので、病院から抜け出したマウスの如き気持ちで電車に乗って帰りました。

ここからは日によって出来事が様々なので、日付を章のタイトルにつけて書いていきます。

10. 自分PCR検査、主催陽性発覚 -7/1の出来事-

朝8:30過ぎ
全体グループLINEで記載された保健所の電話番号へ電話。
割とすぐに繋がり「声劇会」の名前を出すと話がトントン拍子で進んで行きました。

ただ、私は役者名でしか自班の子を知らなかったため、保健所の方から「○○さんのお知り合いですよね」と聞かれても(あ、○○さんって言うんですね……)と内心困惑。
保健所へ円滑に連絡を進めるためにも主催は罹患した役者の名前をフルネームで全体グループLINEへ晒す前に、陽性該当者の本名の苗字だけ教えてほしかったです。

『詳しいPCR検査の流れについては在住場所の管轄の保健所から連絡待ちをしていただくことになりました。
また進展あればご連絡します。よろしくお願い致します。』

と全体グループLINEでもその旨をご連絡。その後、職場やら予約していたお店やら各所へ電話して、自班の役者は7/11まで自宅待機であることをお伝えしました。

10:50頃
主催から全体グループLINEで『群馬の保健所からトランプ組以外から電話が来た』と連絡。
症状が少しでもあればPCR検査ができるため病院と相談してほしい、昨日陽性の連絡が来た子から感染した可能性は低いとのこと。

16時半過ぎ
朝一番に電話して、保健所から折り返しの電話が来たのは夕方でした。最寄りの病院に公共交通機関を使わず来てほしいとのことで、一番近い病院に取り次いでいただきました。

保健所の人「電車を使わず自家用車や自転車または徒歩で……17時半……までに来れたら、本日中にPCR検査が可能です……

私「17時半……ですか……(※この時16時40分 行き方を知らない初診でかかる病院まで自宅から徒歩約25分)

しかし、絶対に今日中に検査したかった+早めの結果が欲しかったので、急いで身支度をして徒歩で病院へ。幸い簡単な道のりだったためスムーズに向かうことができ、17時半までに到着。無事当日にPCR検査を受けることになります。
通された個室の待合室でお医者さんを待っている間、猫組の子からLINEで「こちらの班にも陽性が出た」「他にも体調不良者がいる」という連絡をいただき、これはもうクラスター決定だな……と天を仰いでいました。
自班の子から感染した可能性は低かったのであれば、この時点で他の班に陽性が出るのは何かおかしいと思っていました。

検査自体は唾液検査だったので痛い思いもせず、「明日の午後には結果が出ます」と伝えられて帰宅。道中、人通りが少ない場所だったので、待合室で連絡をくれた子に電話で自班の状況と別班の状況の情報共有をさせていただきました(全体グループLINEで陽性者の人数・体調不良者がいるか等主催からは現状の共有が一切なかったため、とても助かりました)。

『PCR検査代は無料とのことですが、受診料は2,000円から5,000円かかるとのことでした。
新型コロナウイルス感染症対策としてグリーティングの中止・対応の変更を進言していたにも関わらずこちらの話を一切聞いていただけなかったこと、座組どころか全班に自身が知り得た情報を黙秘していたことの迷惑料として、今回病院でかかる代金は全て佐倉健修さんに請求いたします。また追ってご連絡します。』

主催と個人LINEでは連絡のやりとりをしたくなかったため、全体グループLINEで共有。

ここで主催と仲良し共演者から
『お疲れ様です。
あの…前にも1度注意しましたが、なぜ個チャで連絡を回していただけないのでしょうか
返信は不要ですが、対応してくださるとたすかります。』
と来たため、主催との個人LINEのやりとりスクショを掲載して相手の子にメンションを付けて

『佐倉健修さんに宛てたお話ですので横からの発言は差し控えていただけますと幸いです。』

と送る最中、主催から

【報告】
ー佐倉健修は陽性でしたー

「今時そんなスレタイ(掲示板のタイトル)も無いよ」と思わず言いたくなる書き出しで陽性報告が来て会話が中断します。

ホテル療養になります。
劇場監査は大丈夫だからお客様は大丈夫です。
何かあったら病院に相談してね。
という内容が長々と綴られた後、私の

『このような事態になっているのにも関わらず声劇会公式Twitterで何のアナウンスもないのは何故ですか?陽性の結果が出たことでその後お忙しいとは思いますがお客様に誠心誠意対応してください。』

というメッセージに対して

『保健所対応いかんではお客様が対応になるかどうかが決まります』
『例えば、Twitterで公表して、声劇会からの連絡や保健所からの連絡がなく、お客様が混乱してしまった場合、お客様が濃厚接触者にならないとしても大きな波紋を生んでしまいます』
『ですので、保健所からの連絡を待って、保健所の動向が決まり次第連絡するのがいいと思っております』

と、ここでも保健所頼りの回答。

公演終了から4日が経って陽性者の他にも体調不良者が出てきているにも関わらず公式からアナウンスが無かったのは、最初から主催自身の言葉で現状を説明することを放棄してずっと保健所に頼っていたからです。

この日の夜、痺れを切らした演者の一部がTwitterに陽性者が複数人出ていることが分かってしまう内容を投稿。それを見かけた別の役者が激怒・指摘する一方で、お客様から役者の方に問い合わせが来ていることが発覚。
誰もが皆 主催からの回答を待っていました。

11. 他班から陽性者発覚、公式から声明文の発表 -7/2の出来事-

10:15過ぎ
全体グループLINEで主催から劇場監査についての結果連絡の話、全員にPCR検査をお願いしたいという旨の話、公式から声明文を出さない理由についての話がまとめて投稿されました。
そこでも『保健所によると現状お客様は濃厚接触者には当たらない』と繰り返しの説明がされておりましたが、これをお客様に伝えたところで納得はできないだろうと感じていた役者は私だけではないと思います。

『ツイートをなぜしないのかというところですが、速いに越したことはないと思っております
最初の保健所からの連絡では、お客様は濃厚接触者に入りませんでした
ですが、現状は陽性の人数も変わっておりますし、保健所3件の意見をまとめた上での決定になると思います
ですので、今下手にお客様は濃厚接触者じゃありませんでしたとツイートした後、変化があった場合もっと大きく混乱させてしまうと思います
逆に演者が陽性になったことだけを伝えるのも、じゃあお客様は?となってしまいますし、保健所の連絡を待ってますと文をつけても、遅すぎると言われてしまいます
こちらとしても、急ぎ連絡が欲しいと思っていますが、向こうの連絡を待つ以外、催促をするくらいしか対応ができない状況です

今あなたが書いた内容(太字部分)をそのまま取り急ぎお客様に伝えるくらいは誰でもできるんじゃないか……?
と思ったのですが、保健所からの指示待ちの事実は変わらないため、こちらは何も言うことができず。

11時台
全体グループLINEで紅茶組の子から
『実は30日の夜から症状があり、7/1に抗原検査を行い、先程陽性の連絡があった』
『濃厚接触者じゃなくても症状があればすぐに検査を受けてください』

という内容の連絡あり。
この時点でトランプ組、紅茶組、猫組の全班に陽性者が発覚。感染経路が一つかどうかも怪しくなってきました。

13時台
主催から

『先程、○○区(主催の居住区)の保健所が対応を協議し、まとめた結果お客様は濃厚接触者ではないと答えていただきました』
『改めて、声劇会の公演状況、対応を伝えさせていただきました』
『北区の保健所からの視察も含めて、僕の方からバビロンさんから聞いた話を伝えて総合的に判断していただきました』

と全体グループLINEで連絡があり、ほぼ同時刻に声劇会公式Twitterでアナウンスがようやくツイートされました。
しかし、その内容には

・どの班から陽性者が出たのか
・陽性になった役者の症状はいつから出ていたのか
・結局何人が陽性だったのか

などのお客様が知りたいであろう内容は書いておらず
「保健所がこう言ってた!あとは保健所によろしく!」
と責任を保健所に丸投げする内容になっておりました。
引用先で言及する方、直接リプライで質問される方などを見て大変心苦しく思っておりました。あんな説明で納得する人は誰もいませんし、キレて当然です。

余談になりますが、後になってからこの時点で主催はお客様にメールでこの事態について連絡しておらず、Twitterをやっていないお客様は陽性者発覚の事実を知る術がなかったことを知り、白目を剥くことになりました。
この記事を執筆している7/11現在、メールでお客様へご連絡はされたようですが、声劇会公式サイトにはTwitterに掲載したアナウンスが何も記載されていません。

14時台
PCR検査を受けた病院から電話あり。
もう私も陽性だろうと思っていたので、お泊まりセットを持ち出せる用意をして待っていたのですが、結果は陰性でした。
医者は「もう外に出ても大丈夫」とのことでしたが、外出自粛などの判断は最初の団体の指示に従ってほしいとお伝えされたため、7/11までは外出自粛になります。

電話の後、主催に連絡をするため渋々ではあったもののLINEのブロックを一旦解除して

『PCR検査の結果、媛上は陰性でしたのでご報告致します』

と連絡。主催から返信が来ました。

『ご連絡誠にありがとうございます
陰性という事をお伝えいただき誠にありがとうございます』

壊れたbotという言葉を飲み込み『佐倉さんはお大事になさってください』と返信。

15時台
別班の子から
『そちらにご連絡が行っているかと思うが観劇に来たお客様が陽性だった』
『この診察代は声劇会が負担してくれるのか?』
と問い合わせが来た
というご報告と一緒に
『返信が出来ないようなら自分が代わりにお客様に個々で返信するため対応を教えてほしい』
という質問あり。ここで遂にお客様側からも陽性が発覚しました。

これに対し主催は

ごめんなさい
見落としてる可能性はありますが、ご連絡は見受けられません
TwitterのリプやDM、問い合わせ先のメールと電話も確認しました
もしどれかでしていたという話があったら教えて頂きたいです』
『声劇会から診察料をお支払いするという対応は、上記に記載されている通り、お支払いすることはできません
どこで感染しているかどうか、保健所ですら確定することはできないことになりますので、申し訳ございませんがご対応お願い致します』

要約「どこに連絡あるの? というかお金は払えない。う〜ん、どれもちょっとわかんない。連絡ならそっちでよろしくお願いしまーす」

主催としての誠意が見られませんよね。
個人的にはいい歳した大人がこの状況で「ごめんなさい」と言ったことに衝撃でした。「申し訳ございません」も言えないんですか。

回答をもらった別班の子は

『ご連絡ありがとうございます
僕から返信します
ありがとうございます』

とだけ言葉を残し、グループを退会。
直後別グループでキレ散らかしていたのは言うまでもありません。

16時台
保健所から来たPCR検査についての連絡共有あり。現在の全体陽性者数などの共有は相変わらず無し。

20時台
全体グループLINEに別班の子から
『私のお客様がTwitterにてこのように呟いてました』
『このように感じているお客様もいるという情報共有を目的としています』
と、お客様のツイートの文面をスクショした画像が数枚、共有事項として送られてきました。
『お客様へ説明はしていますが、どうかさらに丁寧かつ誠実な対応をお願いいたします』と伝えてくださった同時刻、別の役者から怒りの文面が投稿されましたが、どちらにも主催から反応は無し。
この日はここで終わります。

11.5 主催へ劇場に関する質問 -7/2の出来事-

この日、疑問が拭えなかった自分は主催へ個人LINEで
・劇場監査は本当にしっかりしているのか
・あの声明文の説明は不十分なのではないか

をまとめて質問していました。

以下、やりとり原文を引用。


『保健所が監査に入ったと繰り返しグループでご説明がありましたが、
本番の舞台セットと客席の距離
マイクの場所と最前席との距離
全て含めた上でご説明はしているのでしょうか?
グループLINEを見ると、観劇に来てくださったお客様から複数人陽性が発覚したという旨のご連絡があります。
この状況でお客様は濃厚接触者ではないと説明があっても誰も納得出来ないと思いますし、不審に思われるのではないでしょうか。
今一度保健所にどのような説明をしたのか全体グループにて詳細を教えていただきたく存じます。』

『また、
・稽古期間中に陽性が発覚し2週間休んでいた役者がいたこと
・その話を受けてグリーティングの中止・変更を進言したが一切聞き入れてくれなかったこと
についてはご連絡無しですか?
合わせてご回答ください。』

『コロナ対策について様々なことを考えて多方面から情報を集め対応を変化していた(※公式声明文から引用)のならこのような事態にはなっていません。これは人災であることを重く受け止めていただいた上で改めて北区保健所にご確認取っていただきたいです。』
主催
『セットの状態もお伝えしましたし、仕込みの際にメジャーで計りながらさってしております
○○区(主催の居住区)の保健所に総合判断してもらう際にもお伝えさせていただきました
保健所からの判断であり、お伝えできる内容は全てお伝えしております
どちらも保健所にお伝えしております
グリーティングの件は特にお金のこともあったので二回以上お伝えもしております
保健所からも劇場からではなく、別の要因での感染も強く考えられると言われています
どこで感染したか、決定的に分かるものではないと保健所も申しております
このような対応をしていても、コロナウイルスは感染する可能性があるものであると、逆に認識をお互いにし直すべきではないかと思います』

『ご連絡ありがとうございます。かしこまりました。
私は元より杜撰な声劇会側の対応に不信感を覚えていたのでこのように再三の確認を取っているのであり、危機感を持っているからこそ質問をしております。お互いにという言葉で一緒にしないでいただきたいです。
今回かかった自分の医療費(診察代)に関しては後日お支払いしていただきます。よろしくお願い致します。』
主催
『コロナウイルス感染防止対策に関しては色んな情報で溢れいるかと思います。何を信じて何を実践するか、人それぞれだと思います。声劇会は保健所の指示を受けて行動しています。
そのため、媛上さんの認識とずれがあったため、お互いがお互いに見直さなければいけないのではと思い、書かせていただきました。
気に障ってしまい申し訳御座いません。
また、支払いに関しては再三お知らせでお伝えしておりますがお支払いは出来ません。ご理解の程、よろしくお願い致します。』

この主催とのやりとりで喧嘩にならない人がいらっしゃいましたら、血の気が多くなってしまう自分の代わりにやりとりをしていただきたいと強く感じました。


12. 陽性者の本番期間中発症・主催の虚偽申告の疑惑浮上  -7/3〜7/4の出来事-

●7/3

15時台
主催から「各班の対応策を保健所にまとめてもらっているが、土日を挟むから連絡が月曜日以降になる」「症状がある方は病院に行ってほしい」と連絡あり。
「出来うる限り、誠実な対応を続けていきますので、ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします」という文章で締め括られていたものの、人の質問・指摘に対して「コロナに対する認識についてずれがあるからお互い見直さなければいけないよね」などと見当違いの発言を返してくる人間がどこで誠実な対応をしているのか全く分かりません。


18時台
猫組の方から「昨日7/2に陽性の検査結果が出た」「25日(本番2日目)終演後から咳症状があった」「保健所からの連絡を待っていた結果全ての対応が遅くなった」と、謝罪と共に注意喚起の報告が来ました。
この報告により、本番期間中ではトランプ組よりも前に別班から罹患者が出ていたことが発覚。

以降、この日は全体グループLINEが動くこともなく終わりますが、相変わらず全体の陽性者数の共有など現状を顧みた主催個人からの連絡は何もありませんでした。
主催の連絡は全て保健所から聞いたことを伝えるのみ、自らすすんで発言は何もせず、お客様への説明もまともにせず、公式Twitterの固定ツイートも陽性者発覚のご連絡ではなく10月公演予定の役者募集ツイートにしたままです。


●7/4

翌日、別班の共演者のTwitterを拝見して、体調が心配でならなかったため電話。
なんとその電話で

「7/2に保健所へ連絡した時に保健所と話が噛み合わず、聞くと主催は
トランプ組以外(猫組、紅茶組)の本番時に僕はその場にいませんでした
など虚偽申告をしていたらしい」

と聞き驚愕。電話で聞いたことを又聞きしているので100%そうとは言い切れない話ですが、今までの対応を見ると主催が事実と異なることを保健所に伝えてしまっていた可能性は十二分にあるわけです。

補足ですが、主催は脚本と演出を兼ねていたため、猫組・紅茶組・トランプ組 全3班の稽古・本番に昼から夜まで出席しています。
そもそも受付を担当したのは主催なので、全班と接触しています。その場にいないわけがありません。
「この対応の遅さから見ると絶対保健所にどこかしらで嘘の情報伝えてるんだろうな」とは思っていましたが、予想の上を行くとは思いませんでした。

しかし、これなら全班の本番・稽古に出席していた主催が陽性になっているにも関わらず、トランプ組だけが濃厚接触者になり他の班は濃厚接触者には当たらないという判断に最初からなっていたのも納得がいきます。
猫組・紅茶組の本番期間中、主催が劇場にいたことを保健所に話していなければ、話は変わってくるからです。

以下、共演者からの話です。
共演者個人と保健所のやりとりで覚えているところについて書き出していただきました。


共演者Q.
現在の時点で3人以上陽性者が出ていますが、代表がTwitterに記載した内容やこっちに教えてくれている内容ですと全班、全員が濃厚接触者の疑いがあるので検査も公費で落ちると聞きましたが、本当に全員が濃厚接触者として保健所に連絡が入ってるのでしょうか?

保健所A.
いえ、菊川(=主催)はご自身が出ていた組はマウスシールドをしていたのでトランプ組は濃厚接触者だと思いますと聞いています。
他の班はまた別の保健所でまとめていると仰っていたとのことです。

共演者Q.
会場の感染予防について何か聞き及んでいますか?

保健所A.
保健所から指示があったことを守っていたにも関わらず発生してしまったと仰っていたとのことです。

共演者Q.
他の人達の検査なのですが、菊川本人は本番中ずっと会場に居ましたし、なんならご飯食べたりもしていたのでマスクを外して話している時もありました。
菊川本人が他の人を濃厚接触者だと言わない場合は全て自腹になるのでしょうか?

保健所A.
現状菊川さん本人からは出ていた班の人のみと伺っているので保健所としてはなんとも……。ただ○○(この電話をしていた共演者)さんの班でも陽性者が出ているとお伺いしましたが、その方の濃厚接触者だということになれば同じ班の方々も問題なく受けることが出来ると思われます。


共演者「他にも嘘ついてたりとか隠してることが多いのでバラせばバラすほどびっくりされてました」
私「ありがとうございます……(絶句)」

この連絡で保健所側が主催から聞いている情報が最初から間違っている可能性があること、それによっては保健所による劇場監査の結果も変わる可能性があることを確信。
翌日以降保健所へ電話でその確認を取ることで「濃厚接触者には当たらない」とされているお客様への対応を変えることができないか動き出すことになります。

13. 主催による説明義務・責任放棄、保健所へ全任せ -7/5の出来事-

翌日7/5、以下は10時半頃に全体グループLINEに届いた主催からのメッセージです。(一部個人情報のため伏せ字)

おはようございます

先程、いくつかの保健所にお電話させていただきました

ですので、これ以降は

トランプ組は、○○の保健所へ(既に皆様にご連絡済みだと思いますが、今後何かあればこちらへ)
紅茶組は、○○の保健所へ(本日の朝、即文章とお電話で各保健所に連絡が入っております、検査をまだ受けられていない方は、それぞれの保健所からご連絡が来ると思いますので、もしご連絡が来ないなどありましたら情報を伝えてあるので、こちらへご連絡ください)
猫組は、○○の保健所へ(○○さんという方が対応してくれますので、○○○○○○にお電話ください)

そこ以外の保健所から連絡があり、対応してもらってる方はその保健所で大丈夫です

何か、食い違いがあったり菊川のことについて知りたい人は○○(主催の居住区)の保健所へ連絡ください
○○(主催の居住区)と話した結果として、個人で出来る責任として対応できたと言っていただきました

・話した内容が違う
・お金のこと

など連日連絡が来て、僕は必死に答えておりますが、保健所を跨いでのこともあり、連絡が遅くなったり、今回のことで信頼がないこともわかります

ですので、そちらの質問は全て保健所へお願い致します

僕が答えられるのは全て保健所からの話を答えてることになりますので、そちらでお願い致します

個人でできる責任として、様々なことを皆さんと話してきて、保健所と連携しました

これからは国が僕の代わりに対応をしてくれます

そちらへよろしくお願い致します


保健所がなんとかしてくれるから、何かあったら僕じゃなくて保健所に言ってね。
自分は保健所と沢山連絡取ってたでしょ?
すごい頑張ったんだよね。もういいでしょ?
体調が悪いことも、
説明が違うことも、
お金のことも、
ぜーんぶ保健所に聞いてね。
保健所がなんとかしてくれるから。


見事なまでの責任放棄です。
この後、他班の共演者が全体グループLINEに

『データ販売のデータは2週間以内の完成となるのか?』
『保健所と連携して演者と保健所を繋ぐのは主催として当たり前のことであり、責任ではない』
『責任逃れをしているようにしか思えない』
『保健所はあくまで一般論を言っているだけで、保健所は声劇会さんに対して何も責任は持っていない』
『検査代もしくはそれに相当する金額くらいは負担すべきでは。それがせめてもの「責任」ではないのか」』
『「必死に答えている」は主催として当たり前のことであり、責任を持っているという評価に含まれない』
『最初から事実を隠蔽するつもりだったとしか思えなくなり、信用していた手前非常に悲しい』

と、主催の身体を気遣う言葉を添えながら、誰しも思っていたであろうことを主催よりも遥かに丁寧な美しい言葉選びで綴っていたものの、これに対しても主催は反応無し。
呆れと怒りを抱きながら、10章で話していた病院の待合室にいる時に連絡をくれた猫組の子と連絡を取ることにします。

11時台
保健所に聞きたいことについての相談を共演者複数人とLINEでやり取りをする最中、自班(トランプ組)の公演後第一陽性者から公演2日目の日に「声が出ない」と喉の痛みを主催に相談していたことが発覚。

これを相談していた子に情報の一つとして共有し、保健所への確認事項をまとめたところで「ここの電話番号にかけたらいいのかな」と連絡がありましたが、「熱は出てないが昨日の夜から寒気が止まらず毛布と羽毛布団をかぶって寝た」という話を聞いたので、先に本人に体調確認の電話をかけることに。
結果、非常にしんどそうな状態が電話口からも伝わってきたため、電話をかける役目を代わりに私がすることにしました。

保健所への確認事項は全8個※ で、

①共用部分の小まめな消毒をみたことがない(ドアノブや客席、楽屋など)

②楽屋のトイレの洗剤が猫組千秋楽までなかったため、清掃されていなかった可能性が高い

③マイクと客席の位置・客席同士が近かったが、数字ではなく実際の写真資料などで把握はしているのか

④朗読劇でこれだけの人数陽性者が出たのに「クラスターではない」はどういった判断なのか

⑤受付は陽性者となった主催が担当していたため、全班の公演本番時に主催は舞台上に立つ・立たない関係無く劇場内にいたが、保健所は聞いているのか

⑥本番期間中、または稽古中に喉の痛みや発熱があった場合どのように対応するのが正しいか・主催の対応は間違っていなかったのか

⑦「お金の話も僕は保健所と話した上での返答をしております」とのことだが、それを聞いているのか

⑧チェキ撮影のためマスクを取った人がいる状況も話した上で「お客様は濃厚接触者じゃない」という判断になっているのか

という内容になっています。
なお、①の消毒については関連話題で、6/27にご来場いただいたお客様から

「入り口で消毒するつもりだったが、上手くアルコールが出なかった。
主催はそのまま通そうとしたので、一歩引き返してお客様自ら消毒をした」

と証言があったことから、消毒しなくても中に入れる状況であった・劇場内に菌を持ち込めた可能性が高く、その中で劇場内の消毒を怠っていたとしたら明らかアウトです。

※7/19 劇場管理人様から追記
②楽屋のトイレの洗剤が猫組千秋楽までなかったため、清掃されていなかった可能性が高い
→「1箇所のトイレ用洗剤が切れても、別の個室のものを使用すれば清掃は可能。印象としては、清掃することを知らない感じです。汚れが目立つ時は自分(管理人様)が掃除していました。」とのことです。

まずは主催が全体グループLINEに「保健所に聞いて」と書いていたものの、その話を聞くべき保健所の正式名称と電話番号はおろか担当者名すら記載されていなかったため、正式名称を調べて電話番号を確認するところからのスタートとなりました。


14. 保健所との電話 -7/5の出来事-

●最初の電話 12:37

最初に主催を担当した方とは別の方が出ました。要約すると

「こちらの保健所はあくまでも菊川さん(=主催・佐倉さん)とお客様担当なので、他の朗読劇参加者については把握しきれていない」

との回答でしたが、担当の方ではないので「折り返し担当からかけ直していただけませんか」とお願いをしました。

演者だけでなくお客様からも問い合わせが多いため、ここで先に医療費などお金の話を聞くと、
「検査代は無料です。初診料はかかりますが受けていただきます。という【一般論】のお伝えになります。」
とのこと。この点については以降担当の方に再度質問をします。


●折り返し電話14:30頃

担当の方から電話が来ました。要約すると

「本件の劇場とお客様の距離感などの情報収集は以前からご連絡がある通り、劇場へ監査に入った北区保健所がメインで動いている。
北区保健所から菊川さんに連絡が入っていたはず(だが、どんな風に伝えていたのかは未だ不明)。
こちらもどれだけの陽性者がいたのかは把握しづらい。

と回答。
ここでグリーティングの話を持ち出して、13章の ⑧チェキ撮影のためマスクを取った人がいる状況も話した上で「お客様は濃厚接触者じゃない」という判断になっているのか について質問し、そもそもグリーティングが行われていた話は聞いているのかを確認。
すると、そこに関しては「共有されています」と即答。あくまでも濃厚接触者になるのは「マスク無しで15分以上話している」場合のみなので、今のところはお客様は該当しないとのこと。
ただ心配なので、注意喚起をして体調不良があればPCR検査を受けるよう伝えてほしい旨は主催に言ってあるとのことでした。(※公式Twitterのアナウンスにここは記載されていました)


●再度折り返し電話 14:45頃

お客様の対応について、要約すると

「お客様対応については、陽性になったお客様がお住まいの管轄の保健所が動くため、どの程度まで進んでいるのかこちらでも不明」

繰り返し「こちらだけではわからない」といった回答でした。(※次項目で説明します。)

ただ、主催がお金について相談をしたのはこの方だと思ったので
「お金について保健所に聞いてくれと言われているのですがその話聞いていますか?」
と質問。すると、「お金を請求されているのですがそういうものなんですか?」という主催の質問に対して「お金に関しては保健所は関与するのが難しいので法的なところに相談してください」と回答したことを教えていただきました。
保健所は主催の親でも上司でもなく国の機関なので、一個人の問題に関与することは不可能ですし当然の回答です。
これに対し主催は「あ、じゃあ法的なところに相談するから大丈夫です」と回答していたそうですが、我々はそれを知りません。法的なところで話し合いしようね、なんて内容は主催から一言も聞いていません。

「医療費を請求するのは基本的に弁護関係になります」
とご回答がありましたので、以降医療費等の請求を行う場合は専門の方へ相談になりますが、まずは保健所からのご連絡次第になるので今は一先ず連絡を待っている状況です。

この時「主催は保健所に虚偽申告している可能性がありますが、この情報を保健所は知っていますか?」と、13章で記載した確認事項の①から⑥を続けて羅列し、その中で7/3時点で判明していた陽性者数を伝えたところ

「我々も初めて聞く情報があったので北区保健所に確認を取ります」

と言われました。
以降、北区保健所から詳しい話を聞きたい場合 私に直接電話がかかってくる予定でしたが、7/11時点で折り返しの連絡がなかったため、翌日7/12に再度こちらから電話をかけました。

この日、保健所の方から
「今も個人の問い合わせが何件もありますが、今後3つの班の意見を取りまとめるのは媛上(本名)さんですか?」
と聞かれ、向こうの保健所の方も一人一人にご連絡するには限界があるといった焦燥が見て取れたため「それは他の人に」などと頼める雰囲気ではなく、「はい」と回答。
これ以降、本件に関する質疑について保健所から頂いた結果のご連絡は私からすることになりました。
ということで連絡の結果を全体グループLINEで共有。

『主催である佐倉さんは依然このような事態を引き起こした責任があります。全ての説明の義務を保健所と私が背負うことは端からおかしいので、もし私ではなく佐倉さん側に保健所から連絡が来た場合については、その内容を佐倉さん自らがここでご連絡・ご説明していただきますようお願い致します。』

と書いたものの、これも反応無し。
よく今まで主催が務まっていたなと思います。


14.5 保健所が後手後手になっている一因として考えられる状況の予想

章題の話について、例を挙げてご説明します。

⚠️注意:
以下は例であり、劇場の管轄である北区保健所以外は実際の情報と異なります。


主催 東京都新宿区在住
役者A 東京都千代田区在住
役者B 東京都墨田区在住
役者C 神奈川県横浜市在住

最初の電話問い合わせから現在まで、主催は在住場所の新宿区保健所にお世話になっているとします。しかし、

「今回の朗読劇は主催の判断のもと行われたものだから、体調不良がみられた場合 主催のことを知っている新宿区保健所に電話問い合わせして対応してもらう!」

ということは出来ません。
仮に役者ABCに体調不良がみられPCR検査を行う場合【主催の対応をしていた新宿区保健所】ではなく【それぞれ住んでいる場所の保健所】に連絡・対応してもらう必要があるため、

役者Aは 千代田区の保健所
役者Bは 墨田区の保健所
役者Cは 横浜市の保健所

に電話で指示を仰ぎ、対応してもらわなければなりません。

仮に役者ABCが陽性の診断をもらった場合、この陽性の結果は【それぞれ住んでいる場所の保健所】が【新宿区の保健所】へ連絡をすることで新宿区の保健所に陽性者の情報が集まっていくのですが、今作アリクロのキャストは30人超えです。
役者全員が異なる地域に住んでいたと仮定すると、今は【30箇所の保健所】が【新宿区の保健所】に一つ一つ連絡をしている状況になるので連絡が追いついていない可能性が高いのです。

さらに【新宿区の保健所】は、劇場があった【北区保健所】の監査結果をもとに「お客様は濃厚接触者ではありません」という判断を下しているため、【北区保健所】ともやりとりをしています。

【それぞれ住んでいる場所の保健所】
↓↑
【新宿区の保健所】
↓↑
【北区保健所】

という構図になっているので、当然【それぞれ住んでいる場所の保健所】の情報を【北区保健所】が知るには時間がかかってしまいます。
そもそも最初の段階で劇場監査に入った時は
「感染リスクが低いから大丈夫」
という判断になったということで、以降各保健所の情報を受け取っていないかもしれません(ここに関しては保健所から話を聞く機会がなかったため憶測でしかありません)。

以上のことから、すべての連絡が遅くなっています。これに関しては悪いのは保健所ではなくもっと上の問題ですので、一日も早く新型コロナウイルスが消えてほしいと願うばかりです。


15. 余談 別企画関係者から聞いた、主催による「資金集め」の話

現在、声劇会でトラブルが発生しているのは「アリス・モノクローム」だけではありません。主催がシリーズもので企画している殺陣+朗読劇「陰陽物語」の方でもトラブルがある旨を7/11に関係者から聞きました。

詳細は陰陽物語の制作内部事情になるため省きますが、どうやらそちらの話し合いの中で
「今回の作品「アリス・モノクローム」を含め、今年2021年に声劇会主催で公演する陰陽物語以外の朗読劇は陰陽物語の制作費用の資金繰りのため企画した」
という発言があったとのことです。

つまり、

私が前回出演した3月公演「The angels laugh behind the muzzle」も、
6月はじめに私の友人が出演した公演「夜空に刻む「イマ」の色彩」も、
今作品「アリス・モノクローム」も、
私が出演辞退した9月公演予定の「ブラッディメアリー」も、
いま声劇会公式Twitterアカウントが新型コロナウイルス陽性者発覚の声明文を差し置いて固定ツイートにして出演者を募集している10月公演予定「ハロウィン・ローズ」も、
すべて陰陽物語のためのオマケ公演という扱いのようです。

これらの作品に携わる方々を、主催は金ヅルとしか思っていないのでしょう。

金儲けのために舞台を企画する人も勿論この業界には沢山いるでしょう。しかし、商業芝居がやりたいのならば、演者との信頼関係は普通の劇団よりも一層重んじるべきではないか。と、私は考えます。
何故なら、その舞台を作るためだけに集めた「初めまして」の人たちだからです。

たとえばアルバイト先で人手が足りない時、他のお店からわざわざ駆けつけてくれた人をぞんざいに扱っていたら、そのお店で働く人はどう思うでしょう。
わざわざお店に足を運んで来てくださったお客様のことを二の次にして、自分たちがやりたい作業だけずっと続けていたら、お客様はどう思うでしょう。
私が働く人なら「こんな従業員を大事にしてくれないところなんてさっさと辞めて転職しよう」と思いますし、お客様なら「ここまで客に気を配れない店だと思わなかった。もう来なくていいや」と思います。

演劇の世界でもそれは一緒のはずです。

こんな役者を大事にしてくれない集団とはさっさと縁を切って、別のところで活動しよう。
ここまで客のことを考えられない集団だと思わなかった。もう二度と観に行かなくていいや。

そうなるのは至極当然のことではないでしょうか。
それを分からないまま主催の立場で活動をしているのが不思議でなりません。

今は主催に対して「この業界での活動を一日も早く辞めてほしい。そしてもう二度と戻ってこないでほしい」としか考えられません。
改めて、心の底から演者・お客様に謝罪して、主催自らが現状を説明して、責任を取って演者全員・体調不良者の一人一人に医療費を支払い、「声劇会」という団体の活動だけでなく、佐倉健修・菊川健修という名前での活動も辞めていただきたいです。

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以上が稽古期間中である5/31から、公演終了後2週間が経過した7/11までの話です。
先週7/9にアリクロの公演データのURLが出来上がったと主催から全体グループLINEにご連絡がありましたが、7/15現在も主催は演者の質疑に対してフルシカトの状況が続いています。
きっと逃げて終わりにしたいのでしょう。そんなことは絶対に許さないので私はこれを書いています。

最後に、先に私がTwitterで報告していた
・7/12に劇場側へ電話で問い合わせたこと
・その後の結果ご報告について
の詳細を記載していきます。


16. 保健所へ再連絡、劇場側に問合せ -7/12の出来事-

7/5に保健所へ電話してからというものの、保健所から一向に折り返し連絡がなかったため、週明けの7/12にこちらから電話をしました。

●13:55頃 主催の居住区保健所へ電話

「先週7/5にご連絡したがその後どうなっているのか」という話をする。

担当様の電話要約
「北区保健所へ調査依頼中です。未だ連絡待ちの状況ですが、北区保健所には「6月27日の朗読劇で集団感染が起きているので調査お願いします」と伝えてあります」
とのこと。
話が進展しないので大元の北区保健所に電話することにしました。


●14時頃 北区保健所へ電話

電話したものの長い保留が続いたので、一度電話を切ります。
改めて電話をすると、保留の後に担当の方がお出になりました。

担当様の電話要約
「○○区(主催の居住区)から観客からも陽性が出ていると聞いています」と共有があった旨をお話しいただきました。
北区保健所は会場の方と連絡していたとのことで、なんと先週の時点で調査が終了していると言われました。
主催の居住区の保健所から電話は来ず、当然主催からも何も連絡が来ていませんが、先週7/9に主催の居住区宛にメールで調査報告書類を送信済とのことです。

この内容について、以降は調査書の送信先である主催の居住区保健所に聞いてくださいとのことでした。私はあくまで一役者であり、朗読劇を企画した声劇会代表(主催)ではなかったため、内容を直接 北区保健所から聞くことができませんでした。
主催なら聞けたであろう内容ですが、そもそも調査書の確認自体を担当の方でされていないのならば、主催も聞いていない可能性が高いです。


●14:25頃 主催の居住区保健所へ電話

担当の方とは別の方が出たので、
「北区保健所からの調査報告書はそちらの保健所へ7/9にメールで送信済みとのこと。内容を確認して折り返し電話がほしい」
という内容を担当の方へ伝えてもらうようお願いして電話を切りました。
折り返し電話待ちです。


●15:20頃 主催の居住区保健所

電話に出られなかったため15:25頃に電話
調査の結果「お客様は濃厚接触者なし」と判断されているそうです。
北区保健所は劇場の消毒、換気などの状況を見て判断されたとのこと。

また、この時保健所から「昨日11日で6月27日から2週間経ったことで潜伏期間は過ぎたため、どちらにせよこれ以降は実費でPCR検査を受けていただくことになる」と説明あり。それはそうなのですが、納得がいかなかったので北区保健所に電話しました。

●15:30頃 北区保健所

調査について詳しく聞きたく思い電話しました。
結論から述べますと、北区保健所は“劇場の監査のみ”に関わっている場所であり、話を伺っていたのは会場を経営されている方=バビロンの“管理人さんのみ”でした。なんと劇場監査の調査先は一人だけでした。

会場内の感染症対策の状況について、バビロンの管理人さんは劇場貸出時に渡す感染症対策ガイドラインに沿って北区保健所にお話をしており、「それを守っていただいているのであれば感染症対策は悪くなかった」という回答をしていたようです。また、それについて「主催の方にも指導していました」と話していたそうです。
貸し出す方は借りる方がルールを守ってくれることを信じる他ありません、ということらしいです。
「なぜ北区保健所はバビロンの管理人さん以外に、主催や演者に話を聞かなかったのか」ということを質問すると

バビロンの管理人さんからは劇場以外の話(声劇会という団体、主催個人のこと、お客様リストについてなど)を聞いていない。保健所側に劇場以外の情報が無く、他の場所の情報を追うことができなかった。
・そのため、菊川さんとも確認の連絡が取れなかった。
北区保健所は劇場に限った監査の担当であり、声劇会という団体に関する話(演者とお客様に関わること)だと菊川さんの話になるので主催の居住区保健所の担当になる。そちらは北区保健所の管轄外になる。

という回答がなされました。北区保健所は劇場の人に話を聞いて、言われた通りに劇場の調査をしただけなので、これ以上は出来ないそうです。
また、先週月曜日に主催の居住区保健所が「我々も初めて聞く情報があったので北区保健所に確認を取ります」と言っていたことについて、北区保健所はどこまで聞いていたのか確認すると

「お客様から(陽性者が)出ているということだけ北区保健所は受け取っておりました。「お客様から出ているから調査お願いします」と言われました」

とのこと。
劇場の経営者であるバビロンの管理人さん、劇場だけを担当する北区保健所、団体に関わる主催の居住区保健所、それぞれ出来ることが限られているからすべて後手後手に回った印象を受けました。
もし最初の段階でバビロンの管理人さんが声劇会と連絡を取っていたとしたら、主催の居住区保健所からの連絡も少し違うものになっていたかもしれません。

北区保健所とのやりとりで、バビロンの管理人さんに話を聞いたとしても劇場のガイドラインについての話しか聞けないかもしれない……と思ったのですが、ダメ元で問い合わせてみました。

劇場側に電話して本当によかったです。

●16:10頃 バビロンの管理人 坂本さん

まず、坂本さん側に情報が少なく、困惑していらっしゃることが電話からも伝わってきました。
声劇会公式Twitterのアナウンスは見ているが、そのほかの状況が把握できていない・佐倉さんからの説明が少ないということを始めにお話しされていました。

また、この時 北区保健所からの視察について、保健所が直接劇場に来たことはないと伺いました。
保健所による視察は電話での状況確認のみで終わってしまったこと、そのことは主催である佐倉さんも知らないのではないかとのことでした。

時系列順に話をすると、

公演終了から3日後 6/30
夕方過ぎに佐倉さんから「陽性者が出た」と電話で連絡あり。(以降佐倉さんとはメールでやりとり)
この時点で翌日7/1に劇場入りだった別の団体がいたため、次の団体が劇場を使えるかどうかを坂本さん自らが保健所に連絡。保健所からは
「こちらからは貸出を禁止する権利がない。今まで通り消毒を徹底してくださればと思います。営業の判断は劇場でお願いします」
と、「使用の可否について保健所で判断するのは厳しい」という旨をお伝えされたため、次の団体に「入りを13時に遅らせてほしい」と連絡をしてから劇場消毒し、その団体は公演を行ったとのこと。

先週金曜日 7/9
劇場から保健所に問い合わせすると、「職場内(坂本さん)は体調を崩してないか」と確認あり。体調不良は無いということをお伝え。
この日、当時の状況(客席席の並びについて・カウンター側に雛壇を組み客席ありなど)も伝えたそうです。

なお、客席について

・間隔をもっと開ける様に指示したが、
全部の席に座ることはない
集客状況によって席を間引いている
最前列はフェイスシールドを貸出している
間隔が狭くなることを観客に確認し了承を得ている
と、虚偽の申告で誤魔化された ※

・劇場の利用規約の最後のページに「席と席は離してください」と書いてあるので、そもそも劇場のガイドライン違反になっている(「読んでないんだなという感じですね」と呆れていました)

という話を聞きました。

※7/19 劇場管理人様から追記
客席の距離が近いことについては、声劇会ウェブサイトで公開している【現状考えているコロナ対策案】に、座席と座席は1m〜2mを考慮し座席を離して設置する予定、と書かれているので観客が不安になるだろうと主催へ伝えていたそうです。


実際の劇場のガイドラインと規約について、坂本さんにPDFファイルをメールで送っていただき、確認させていただきました。
以下、『新型コロナウイルス及び感染症対策について』より一部抜粋します。

・舞台と客席について
飛沫防止のため、最前列は舞台から 2 メートル、またはある程度の距離をとる。

・客席について
客席の間隔を開けてください。間隔は利用者の判断にお任せしますが、目安としては 1 席分空けてイスを並べ、約半分の席 数にします。制作は来場者全員の連絡先と観劇日時を記録し 2 週間程度保管します。

最前列は舞台マイクから2m以内でしたし、席の間隔はぎゅうぎゅうでした。(私は劇場側から席を詰める許可が出ていたものと思っていました)

席数については電話の後にメールで「アリス・モノクローム公演時の最大キャパ数(席数)があったとしたら、その数を教えていただくことは可能でしょうか?」と質問した際、

・劇場の定員は48名で、都の要請に従い定員の50%とすると24名である
・都の要請については根拠がないので、60%になったところで危険というわけではないと思う


ということを教えていただけました。
今回の朗読劇では最初の時点で満席時30席、増席をした最終的な席数は満席時40席になっていました。
都の要請を守ると、バビロンさんの席数は48席-定員50%で本来の満席は24席になるはずです。
仮に、都の要請が根拠のないものであるとしても、最初の時点で客席数50%以下が守られていなかったことは国の方針を重んじた場合問題になるのではないかと感じます。

他にも、

・終演後の面会(グリーティング)はおすすめしていなかった

・「劇場を貸し出ししていた2ヶ月間発熱者は一人も出ない状況だったのか」という質問に主催は「個々に検温を任せていました」と伝えていたので、何もしていなかったんだろうと思った
 +稽古期間中にトランプ組から発熱者がいたことを劇場側の坂本さんも知らなかった

・袖を作っていたことで空気の滞留が起こっていたのではないか、換気扇の循環がフルで稼働できず換気が甘かったのではないかという懸念あり

・9日時点でのメールで佐倉さんは坂本さんに「関係者陽性14人 お客様2人」と伝えており、実際の把握数が異なっていた(情報伝達不足)
→実際7/9時点で私個人が他班の子と連絡を取り合って把握していた数は役者陽性19人 お客様体調不良者11人でした。きちんと役者に連絡を取っていれば、一役者が把握している全体数は主催が把握している数を下回ることはあっても上回ることは無いと思います。
→お客様体調不良者11人のうち、6人は陽性であったことが共演者からの連絡で確認できておりました。しかし、その他5人については陰性・診断結果不明が混ざっているため、詳しい内容についてはこちらでは分かりかねます。申し訳ございません。

・つい最近「事実を発表しないと隠蔽していると思われますよ」と佐倉さんにメール連絡しているが、考え中なのか分からないが連絡がない

・過去にも声劇会は演者と揉めていたらしい(※詳しくは「ゾディアック・レコード 降板」で調べてみてください)が、主催から詳細の伝達がなかったため、分からないまま貸すことになっていた

・劇場も声劇会に対して信用に問題があると感じている 具体策も曖昧であるため不安

上記内容を教えていただきました。

これ以上は北区保健所に管理人さんから言ってもらうしかないため、
・席が密着していた
・フェイスシールド貸し出しがなかった
・最前位置のマイクが客席から2m以内だった

という旨を改めて坂本さんから北区保健所にあす7/13に問い合わせていただけることになりました……が、結果は私がTwitterで記載した通り、保健所からの返答は『劇場の今後の利用については問題ない』とのことで、ここで調査は終了してしまいました。

それでも、保健所による判断と劇場側のガイドラインを総合的にまとめると
「劇場側のガイドラインを遵守していれば、役者・お客様どちらも感染を防ぐことができた可能性が高い」
「感染症対策を行っていた劇場側と役者には何の非もなく、劇場の使い方を誤っていた声劇会に全面的に非がある」
「劇場の使い方を誤っていたがために感染経路を作ってしまっていた可能性が非常に高い」

という、主催に問題があった事実が出てくるわけです。


16.5 別企画「ブラッディ・メアリー(以下ブラメア)」にて追加されたコロナ対策案

7.5章で前述しました 私が出演を辞退したブラメアですが、共通の友人が出演する予定です。
ということで、情報交換も含め「向こうは今どうなってるの?」ということを定期的にやりとりさせていただいております。

先日、7/14のことです。
「対策案に責任をとらないって追加されたんだけどヤバくない?上にたつ人の言うことじゃないよね」
とコメント付きで、向こうのキャストに向けて追記されたらしいコロナ対策案項目のスクリーンショットが送られてきました。信じられない内容だったので一部原文を掲載させていただきます。

【現状考えているコロナ対策案】(状況により細かい変更の可能性あり)2021年7月12日現在記入
1、お客様と演者さんに、100%感染しないとは言い切れないことを必ず伝える
コロナ対策をどれだけ行っても、100%感染しない状況は作れません。また、逆に言えば公演を行う事、ご来場されることは感染率を高める事になります。それを必ず承知の上で、ご観劇、ご参加して頂きたいと思います
・ご参加される演者さんと、ご観劇されるお客様には、感染率が上がること、感染し陽性が出た場合、保健所のご対応になることなどをまとめたものを紙面にてお渡しします。演者さんは顔合わせの際に、お客様にはご予約の確認メールに記載し、ご来場のお客様には、直接紙面にてお渡しします

2、陽性者が出た場合
声劇会では、陽性が出た際の責任を取ることはできません。療養期間中に稼げたであろう給金や交通費などを始め、陽性になったために出た損失を補填することはできません。
陽性が出た際のご対応に関しては、全て保健所に任せる事になっております。
・検査結果が出て、陽性と判断された場合、まず演者さん関係者、濃厚接触者に当たる人へご連絡させて頂きます
公演を行うかどうか、陽性者が療養後復帰できるかなどは、第一に保健所の判断を優先させて頂きます。
・保健所の判断が出た後、公演する劇場に陽性者が出た事を伝え、公演が行えるかを確認させて頂きます
・保健所と劇場が公演する事が出来ると判断していただいた上で、公演をする場合は必ず、SNSにてお客様に情報を拡散し、ご来場されたお客様にも、事実がわかるような文章を紙面にてお配りします

つまり主催は

「ぼく、陽性が出ても責任取らない!!
 ぼく、わかんないもん!!
 保健所の言うことだけきく!!
 陽性者出ても、ぼく、悪くないよ〜〜!!」


と言っているのです。

責任ある主催の対応としてありえません。
こんな主催のいる団体には役者だけでなく、劇場関係者や企画運営、お客様も関わってはいけないと強く伝えていきたいです。


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冒頭にも記載しましたが、これを読んで私を含め役者を強い言葉で責めること、役者にご意見を送ることはおやめください。
お客様同様に、このような主催に関わることとなった役者も被害者です。
本件についてご意見を送る先は朗読劇に出演していた役者ではなく、朗読劇の企画団体「声劇会」または主催の佐倉健修(菊川健修)へお願い致します。

最後に、ご迷惑をおかけしましたすべての方々には頭を下げることしかできません。このような事態に巻き込んでしまったこと本当に心苦しく思います。誠に申し訳ございません。
話の通じない相手と話をしようと試みるのは本当に疲弊します。自分と自分の大事な人を守るためにも、声劇会佐倉健修(菊川健修)の名前を見かけたらそこには極力関わらないようにしてください。私はもう二度と関わりたくありません。

ここに至るまでの長文を読んでいただき、誠にありがとうございました。

2021年 7月19日 記事作成者 媛上らんの
2021年 7月20日 16章 一部誤字修正
2021年 7月30日 冒頭 絵師様について追記

記事を作るにあたりご協力いただいた・記事公開に賛同していただけた方(敬称略)
ふなばしともこ
澤村光香
墓護千
星川莉杏
伊藤初音
愛華さち
詩羽
柿山万城
苑田倫願
坂本康郎(東京バビロン 管理人)

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