小倉百人一首イラスト(1~10)(残3)

画像1 小倉百人一首 第一番 天智天皇 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ (秋の田んぼを見張るためにある仮小屋の屋根をふいてある苫の編み方が荒いので、 私の袖は、苫屋根の隙間から漏れ落ちる夜露に濡れるばかりである。) この歌は、天智天皇が実際に詠んだ歌ではなく、詠み人知らずの農民の歌を仮託したものらしいです。
画像2 小倉百人一首 第二番 持統天皇 春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 『万葉集・一巻・28』『新古今集・夏・175』 【通釈】春が過ぎて夏が来たらしい。(夏になれば衣替えのために)真っ白な衣を干すという天の香具山に。
画像3 小倉百人一首 第三番 柿本人麻呂 あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の  長々し夜を ひとりかも寝む (山鳥のたれ下がった尾の様に長い長いこの秋の夜を、 私は妻も横にいなくて一人で寝なければならないだろうかなぁ。)
画像4 小倉百人一首 第六番 中納言家持(大伴家持) 006_大伴家持 かささぎの_w (クリックすると拡大します) かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ 更けにける (天の川をながめると、鵲が翼を並べて渡すという橋に、 あたかも霜が置いているかの様に、星々が輝いている。 その冴え冴えと白い光を見れば、夜もすっかり更けてしまったのだった。)
画像5 小倉百人一首 第八番 喜撰法師 わが庵(いほ)は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり  『古今集・雑下・983』 【通釈】私の庵は、都の巽(東南)にあって、このように(心のどかに)暮らしている。鹿も住んでいるよ!なのに、私がこの世を辛いと思って遁世している宇治山だと、人は言っているようだよ。
画像6 小倉百人一首 九番 小野小町 花の色はうつりにけりな いたづらに わが身 世にふるながめせしまに(古今集・春下) 【通釈】桜の花は、色あせてしまったわ。その桜と同じ様に、私の容色も衰えてしまった。長雨が降り続けていた間、それを眺めながら物思いにふけって、我が身をいたずらに朽ち果てさせていた間に。
画像7 小倉百人一首第十番 蝉丸 「逢坂の関に庵室をつくりて住み侍りけるに、ゆきかふ人を見て」 これやこの 行くも帰るも別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 『後撰集・雑一・1089』 【解釈】 「逢坂の関に庵室をつくって住みましたところ、行きかう人を見て」 これがまさにあの、(畿内から東国へ出て)行く人も、(東国から畿内へ)帰る人もここで別れたかと思うとまた、知っている人同士も知らない人同士も会うという逢坂の関なのだなぁ。

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