冬の京都、フィルムカメラと
去年の12月に一泊二日で京都を観光してきました。旅のお供はローライ35とローライコード、2台のフィルムカメラです。ようやくフィルムを現像に出したので、紹介したいと思います。
京都駅
新幹線で京都駅について、まずは京都駅でスナップしました。
久しぶりの京都。しかも天気は快晴でテンションが上がってきます。
清水寺
最初にどこへ行くか決めていなかったのですが、ベタな観光スポットに行きたい気分になり、バスで清水寺に向かいました。清水寺の参道は観光客でいっぱいで、歩くのに苦労しました。しかも半分以上が外国人観光客でした。
三年坂、八坂神社
清水寺を出ると、三年坂やねねの道を歩き、八坂神社へ向かいました。この辺りは街全体が観光地です。
ヤマトヤ
八坂神社の後は、平安神宮の近くにあるジャズ喫茶「ヤマトヤ」に向かいました。私はレコードで音楽を聴くのが好きで、このジャズ喫茶は前から気になっていたのです。店に入るとスピーカー前の席に案内され、ピザトーストとコーヒーを注文しました。大きなスピーカーで聴くレコードのジャズは最高です。食事も美味しく、内装も素敵で期待以上の体験となりました。
店主にどこから来たのか尋ねられ、「広島です」というと、「広島にはジャズ喫茶が無いらしいですね」と返されました。そう、広島にはジャズ喫茶が一軒も残っていないのです…
京都市京セラ美術館
京セラ美術館は重厚な雰囲気の建物で、公立美術館として日本で現存する最も古い建築らしいです。近年改装され、内部はモダンで洗練された空間となっています。私は内部の写真を撮る目的で、ここを訪れました。
京セラ美術館近くの岡崎公園で出会った柴犬。
南禅寺
南禅寺の奥にある水道橋は定番のフォトスポットとなっています。この日も多くの観光客やカメラマンで溢れていました。
鴨川デルタ
南禅寺からタクシーで下鴨神社に向かい、お参りした後、糺の森を抜けて鴨川デルタに出ました。
私が初めて京都に興味を持ったのは、中学生の頃に森見登美彦さんの「四畳半神話大系」という小説を読んだときでした。この小説は、京都の大学に通う理屈っぽい主人公が、クセが強い友人たちに囲まれながらサークル活動や恋愛に奔走する物語で、衝撃的な面白さでした。今でも好きな作品です。
下鴨神社や鴨川デルタは、四畳半神話大系の舞台となった場所で、必ず訪れようと思っていました。
近くの「出町ふたば」で大福を買いました。つきたてのお餅で美味しかったです。
京都で感じたこと
これまでも、高校の修学旅行などで京都には行ったことがあったのですが、今回少しは大人になり、また写真を目的として京都を訪れたことで、なんと魅力的な街なんだろうと改めて感じました。
京都の街が戦争で空襲を受けず、多くの神社仏閣が残っていることは奇跡だと思います。私は広島に住んでいるので、どうしても比べてしまうのですが、広島は街全体が焼かれ、歴史的なものはほとんど残っていません。街に根付いた文化という面でも大きな差があるように思いました。
また、京都と東京を比べてみると、さすがに東京の方が都会ですが、京都の強みは、街の真ん中を鴨川が流れていることだと思います。鴨川ってなんとも言えぬ魅力があるように思いませんか。川岸を歩いているだけで、心が浄化されていくような…
高いビルが立っていないことや、川岸が綺麗に整備されていることが大きいのかもしれません。でも鴨川には、なにか特別な魅力を感じてしまいます。
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