優しさとは
ある日のお昼すぎ、社長とコンビニでお昼ごはんを購入してコンビニの駐車場で食べていました。私達の車の後ろには白い軽トラックがありました。
突然、「あっ」っと声が聞こえました。私達の車内のバックミラーに映っていた軽トラックが少し動いたように感じました。後ろを振り返ると、70代くらいの男性の足が車の下敷きになっていました。ブレーキをしていなかったのでしょうか、少し斜面になっていた為、車は後ろに下っていっていました。
私達より先に気がついた男性が車が下がるのを止めに行き、私もすぐに駆けつけてました。すぐ後ろはよく、車が行き交う車道です。他の車を巻き込まないように二人でなんとか車道に出る寸前で止めました。
その間に社長(女性)は男性のもとへ駆けつけていました。その男性は足の爪は剥がれ、出血していました。そして転倒により腰の周囲も打ったようで、苦痛な表情でした。
社長は、状態を伺った後、救急車、警察を呼んでいました。私は、コンビニに入り、店員に止血できるような布がないか聞きに行きました。すると、店員は「そんなものは無いですね。そこのタオルでも買ってください。」との返答。私はタオルを購入した男性のところへ駆けつけました。
私の心はイライラしていました。タオルを購入させられたからではありません。自分のお店の駐車場で事故が起こっているのに、なんの関心ももっていないことに腹が立ったのです。
複数の店員がいて、お客さんも少なく業務に追われている様子もないのに全く関心がない様子でした。「どうしました?大丈夫ですか?」の声掛けもない。駐車場で起こったことにはなんの責任もないのでしょうが、人が倒れている、ケガをしているのは明らかにわかる状態なのにどの店員も全くの無関心とはどういう精神状態なんだろうか?と不思議でなりませんでした。
そのうち救急車、警察がこられて、状況を説明し無事に救急車で搬送されました。たぶん大したケガではないのでしょうが、何だか、悲しくなる日でした。