ご苦労さまです。
昼間、家にいるとかなりの確率で配達が来るものだ。
テレビみてゴロゴロしていると家のチャイムが鳴った。
インターホンで応答して、玄関を開けると、冬の制服を着て荷物を持ったお兄さんが「○○様でお間違い無いでしょうか?こちらにサインお願いします。」と定型文を述べる。
こんな寒い中大変だなぁと思いながら、長袖の中に引っ込めていた指先を出し、汚い字でサインする。
荷物を受け取り、「ありがとうございます、ご苦労さまです」と、いつもより多めに二言添えて玄関を閉める。するとドアの隙間から大きな「ありがとうございます!」が聴こえた。思わずドアを途中で止めた。
郵便配達員のお兄さんは私にご苦労さまですと言われなくても、他のところでも言われてるかもしれないし、言われていないかもしれない。けれども、それとは関係なしに小さな感謝を述べ、そのキャッチボールが上手くいくことは心が暖かくなる魔法だと思った。
些細なことでも、感謝を伝えたり、会話のキャッチボールをすることは大切にしないとなと改めて気付かされた一コマ出会った。
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