ドコモの5Gを契約、1年前のソウルを思い出す

◆◆◆山根博士の「スマホ取材の裏側」Vol.106◆◆◆

【1】北の大地で5Gを試す

今月も月末1本。日本にずっといるのになかなか時間が取れません。香港に戻れず韓国に渡航できずでストレスがたまる毎日ですが、今は非常事態なので仕方ないところですね。世間の動きを見ていると4月いっぱいもまだ動けそうにありません。すっきりしない日が続いていることもあって、仕事のまとめのBlogも全く手つかず、4月から再開予定です。

さて各種発表会がオンラインになり、日本のキャリアの5Gスタートの情報もすべてライブで視聴、3社を比較するとさすがドコモだな、という感想でした。エリアは狭いけれどB2B関連の話を準備しているのはさすが。このまま日本の5Gの紹介としてMWCで話をしても十分な内容だったと思います。5Gは社会インフラとしての意味合いがより深いものになることもあり、これまでの技術開発力の差がキャリアのサービスに出てくるものになるでしょう。

ということで加入するならドコモと決め、まずは不要だったMVNO回線数回線を解約。一応ドコモは定額なので、もうサブ回線を持つ必要はなくなります。これで手持ちの回線はドコモ、au、UQルーターと3つに絞られました。また立て続けに高価な端末を買っているのでサイフが辛く、5G端末はお返しプログラムで分割で買うことに。その分がMVNOキャンセルした分でカバーできるので、毎月の総支払額はあまり変わらないことになります。今年はおそらく日本にいる時間も長くなりそうですし。

とはいえ、ドコモの5G発表直後に予約はしなかったので、3月25日に確実に端末も入手できるお店を探さねばなりません。一部の店は予約一杯との話もすでにでてきており、そもそもサービス開始の初日にお店に行ってもその場で契約できるかどうかもわかりません。そこでいろいろ考えた結果、北海道へ行くことへ。

今の時期は移動は自制するべきところもありますが、故郷の釧路に用事があり延び延びのしていたこと、帯広のドコモショップで予約がとれたこと、あとは北海道知事の緊急事態宣言が3月19日に解除されたこともあり確定。念のため移動中はマスク2重にし、人の集まるところも極力避けるようにしました（なお機内は良好に換気されてます。飛行機内で感染するなら、今頃すべての飛行機が運航停止になっています）。

なお結局釧路の用事はまた今度ということになり（そろそろタイムリミットが迫っていますが）、帯広だけに行くことに。

札幌方面から帯広はJRの石勝線ができてから飛躍的に時間が短縮されましたが、いまや高速道路が開通してバスでも十分日帰りできる距離になっています。また千歳空港から帯広のバスもあるので、東京から今なら片道1万円以下で帯広まで行くこともできるのです。3月24日に現地入りしましたが、朝7:30のフライトにのって、千歳空港で乗り継ぎ約2時間、15時には帯広に到着しました。ちなみにホテルも3000円台。ここは少しでもお金を落として協力したいところです。

夕飯は駅前の豚丼「ばんちょう」へ。有名店とは知らずでしたが、時期のせいか並ばず入れました。お客さんが入れ替わるたびに椅子とテーブルを消毒していたのはしっかりしています。店内も座席に余裕があるため大丈夫かなと。お客さんも黙々と食べている方が多かったです。

翌日は予約時間にお店を訪問して1時間ほどで契約完了。本来ならそのまま東京に戻れる時間なのですが、せっかくなら札幌で5Gの電波状況を確認しようと、午後のバスで千歳空港ではなく札幌に出て札幌泊とすることにしました。実は帰りの飛行機も札幌のホテルも前日まで予約していなかったのですが、今の時期は余裕があるので問題ありません（飛行機はさすがに少しずつ値段があがっていましたから）。札幌の宿はアパホテルにしましたが、今度は3000円以下です。

3月25日は5Gの体験ができるドコモの札幌店を訪問してさっそく1Gbps以上を計測。調子に乗ってエリアである札幌駅南口広場へ行ってみたところ、5Gの電波が安定しません。しかも画面表示が海外とは異なり「5G」という文字なのでNR+eLTE接続なのか、eLTEだけなのかもわからず。このあたりは記事を書いているのでそちらを読んでください。

ドコモ5Gをさっそく使ってわかった5Gの現実とこれから：山根博士のスマホよもやま話

なおドコモショップにあったGalaxy S20、AQUOS R5Gはどちらも5Gの電波を拾っているものの、アプリ追加はできず。海外だとちゃんとスピードテストアプリを入れておいてくれるんですけどね。

結局札幌駅周辺の屋外は200Mbps程度しか出ずで、NRへの接続が不安定ながら上りが100Mbps程度でていたときはおそらくNR+eLTEになっていたと思われます。上りが数Mbpsしか出ず5G表記の時は確実にeLTEのみでしょう。