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COMPUTEX TAIPEI 2023取材終了、通信関連も意外と見どころアリ

5月30日から6月2日まで開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2023の取材が終わりました。通信関連を見に行ったのですが、例年はあまりめぼしいものは無し。しかし今年は5G関連で見るものが結構あり、意外と多くの情報を得ることができました。

今年は4年ぶりとなる本格的な開催(去年はかなり小規模でやったんだったかな。コロナ中で隔離制限あって行けませんでしたが)。例年は台北101そばの世界貿易センターと、南港の南港展覧館の2会場での開催。無料シャトルバスで20分くらいで行き来できるとは言え2か所を行ったり来たりするのはちょっと面倒でした。

今年は南港展覧館だけの開催になったのでかなり楽に。とはいえ2か所でやっていたのを1か所にしたので出展企業数は少なくなっているはず。4日間毎日回ったのも、意外と見るものが多くてしっかり回ったら疲れちゃって、連日寝坊して昼前から会場入りしていたからでした。

プレスルームも例年より人の数は少なかったように思います。そのおかげかどうか、毎日出るランチボックスもすぐには無くならずで連日無料の食事にありつくことができました。初日ですら夕方には残っていたくらいですから。中身はパンの詰め合わせなので炭水化物というか小麦粉の山。無料ですからありがたいので美味しくいただきましたよ。

3日目からはランチボックスの中身のパンを出してご自由にどうぞってなrべ手いました。それで夕飯も済ませたりしたので今回は食費が全然かからなかった。せっかく台湾に来ているのだからおいしいものを食べたいところですが、会食したのは2日目と3日目だけ。会期前後も夕飯ぬいちゃったりお弁当もらったりとかなりの節約。台湾メディアの知り合いたちと火鍋でTWD600(約3000円)使ったのが一番の贅沢でした。

さてCOMPUTEXのほうですが、通信系は5Gに絡んでエッジサーバー関連の展示が多くありました。台湾といえばPCが主力産業ですし、5Gの動きに合わせてサーバー製品を強化するのは自然な流れ。プライベート5Gの展示もありましたがやはりサーバー関連が主で、あとはプライベート5G環境下でのスマート工場向けのファクトリーPCなど。ネットワークの中枢外の、周辺コンピューティング製品で5Gのエコシステムに入り込もうということなのでしょう。

5Gモデムを組み込んだモジュールも台湾、中国メーカーの展示が多くありました。それを利用した5GのCPEも目立っており、これは4年前のCOMPUTEXとの大きな違い。4年前はWi-Fi 6E製品が出だしたころだったかで、5G CPEはわずかにみられるくらいでした。今回は5G+Wi-Fi 7のCPEも普通にみかけました。そんな5G CPEを出展していたCompalはコントローラー部分に5Gモデムを内蔵したMRグラスを展示。日本でも売っているようで、完全ワイヤレスなMR環境を提供。これも工場などでの利用が先になるのでしょう。

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