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Galaxy Unpacked 2019取材-フォルダブルスマホも登場: 山根博士の「スマホ取材の裏側」Vol.79

【携帯電話研究家・山根康宏の業界ネタと取材記録】
公式サイト:山根康宏のモバイルネタ
2019年2月27日更新

[1]サンフランシスコでサムスンが発表会

[1]サンフランシスコでサムスンが発表会

1月は1度しか更新できず、2月も気が付けば下旬。3月から平常に戻りますのでしばしお待ちください。展示会が続くとなかなか時間の余裕がありません。CES2019、NAIAS2019(北米モーターショー)のあと、現在MWC19の取材中です。

さて2月20日にサンフランシスコで行われたサムスンの発表会「Galaxy Unpacked 2019」を取材しました。例年2月の発表会はGalaxy Sシリーズが登場し、下旬のMWCの前日にバルセロナで発表会を行っていました。他社も含めMWC前日は発表会ラッシュでくたくたになる、それが常でした。

しかし今年はGalaxy Sシリーズ10周年ということでMWCとは切り離しての単独開催。おそらくMWCでファーウェイなどもフォルダブル端末を出すことから、あえて早めに発表会を行ったのでしょう。しかしMWC直前の開催のため、アジアから両方へ行くのは大変。日本から参加したほかの方々は発表会の夜に日本に戻り、そこからMWCへともっと大変のようでした。

私は毎年のことですが直前までチケットを取っていなかったので、片道ずつ、香港→サンフランシスコ、サンフランシスコ→バルセロナ、バルセロナ→香港という世界一周ルートを取ることにしました。なおこんな旅程を組もうとすると「世界一周チケットがいい」ってアドバイスをよくもらうのですが、世界一周、安くありません。片道ずつ普通に買ったほうが普通に安いです。

てなことでUnpacked。Galaxy S10シリーズが出ることは当然わかっていましたが、発表会ではいきなり最初に折りたたみ端末のGalaxy Foldを発表。これで会場は一気に盛り上がります。Galaxy S10→折りたたみ、という流れで発表されると思っていただけに誰もがびっくりしたことでしょう。個人的にはGalaxy Foldで気分が高潮した状態でGalaxy S10へとつなげたのはいいプレゼンだったと思います。

Galaxy S10も細かい機能説明より、大きく変わった「画面」「カメラ」「性能」を、それぞれのポイントを絞って説明。他社との比較や数値の羅列は避け「どこがどう変わったのか」を大きくアピールしました。てなことでCPUがどうしたとか、カメラの画素数がいくらだ、ってところにはフォーカスが当てられなかったのです。「ユーザー満足度を上げるのはスペックだけではない」そんなメッセージを感じました。

S10シリーズの後はウェアラブル。ウオッチはマイナーチェンジでそれほど興味はわきませんでしたが、ケースが無線充電対応のGalaxy Budsはちょっとほしくなりました。Bluetoothヘッドセットって充電が面倒なんですよね。しかも外出先で電池が切れたら使い物になりませんし。S10のワイヤレスパワーシェア機能があれば、もう充電切れの心配は一切なくなります。

そして最後にGalaxy S10 5G。もうお腹いっぱいですね。結局Galaxy S10シリーズは4モデルが登場し、そして5G対応も2機種。上半期のモデルとしては十分で、これにMシリーズなどが加われば再び販売数を伸ばすこともできそう。ということでサムスンの反撃というか、2019年の気合いの入れようがよくわかる発表会でした。

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