Xperia PRO-IにはPanasonic CM1を初めて見た時と同じ感動があった◆Vol.192
自分がソニーのスマートフォンを見て「うぉぉ」と感動したのは2013年のXperia Z Ultra以来、ってくらい、Xperia PRO-Iは久々に心が躍る端末でした。香港でも説明会があり実機を触ることができたのですが、「まあ日本でたくさん記事が出るよね」と思い、説明会ではあまり実機の写真を撮らず。質感や使い勝手などを中心にまさしく「タッチ&トライ」に専念したのですが、日本でも実機に触れることができたのはグローバル発表会の後だったようで、だったらもっとちゃんと写真なども撮っておくべきでした。
どんな時でも取材はきっちりやらないとだめですね。かろうじて動画を撮っていたのでクイック動画はアップすることができました。
背面からは「ぜったい1インチだよね」って思わせる大きいレンズが見え、さらに左右対称の上下に配置されたカメラデザインもいい感じ。最近のスマートフォンの左上にこれでもか!って存在感を高めているカメラのデザインって、見慣れているだけであれは美しくはないw ここ数年私が好きなのはファーウェイのMateシリーズですね。背面の円形台座がカッコいい。
またXperia PRO-Iは側面のスリットがグリップ感を高めるとともに「精密機械感」てなイメージを与えてくれます。Xperia 1 IIIがいかにもコンシューマー向けのすっきりデザインであるのに比べると、Xperia PRO-Iはプロ向けって思わせてくれます。
ところがそんなXperia PRO-Iも3インチの外付けモニターとグリップをつけるとVlogカメラ風に変身するんだから侮れない。いきなりコンシューマー向け製品っぽくなるわけです。この2面性を持つ製品ってあたり、長年カメラをやってきて最近のカメラ市場の実情をしっかりわかっている「スマートフォンメーカー」だなと感じました。キャノンやニコンなどにはこの製品作れないし、スマートフォンメーカーもこれは無理。スマートフォンとデジタルカメラがこんごどの方向で融合していくのか、なんて姿をXperia PRO-Iに見ることができるのです。
触ってすぐの所感はEngadgetに記事を書いたのでそちらをどうぞ。
さてXperia PRO-Iをはじめて触ったときの興奮は、2014年にケルンで開催されたPhotokinaのパナソニックブースでDCM-CM1を触らせてもらった時とほぼ同じ感覚でした。
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山根博士のスマホ取材の裏側
香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソード、香港生活のお話などを綴っていきます。基本更新は毎週2回(火・金)で…
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