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マニラでeSIM買えず、空港プリペイドが高くて10Mpbsの低速データで過ごした

8月8日から10日までフィリピン・マニラへ行ってきました。巨大な中古スマホ市場「Greenhills」については次回書く予定です。

今回の話は現地でのデータ回線。マニラのニノイ・アキノ国際空港で販売されるプリペイドSIMカードは高くて購入できず、そして記事用に街中でeSIMを買うはずがうまくいかず、さらに持っていった回線が普段予備として使っているものだけ。なんとかやりくりしてきました。

今回のフライトは行きがセブパシフィック航空、帰りはキャセイでした。本当は行きはJALのマイルでキャセイの特典航空券を取る予定だったのです。しかし香港ーマニラ往復必要マイルが16000マイルに対し、片道だと12000マイル。なんだかもったいないよなあとぎりぎりまで考えていたら、発券終了前日に空きが無くなってしまいました。行きは特典航空券の予定で帰りだけキャセイで約2万円のチケットを取っていたのですが、仕方なく行きはLCCのセブパシフィックにすることに。その結果往復で約4万2000円。まあキャセイで往復買うよりは安かったし、セブパシフィックで往復も3万6000円だったのでよしとします。

今回は2泊3日で片道LCCってことで、荷物はぎりぎりに抑えました。バックパック1つだけにして、そこに3泊分の服や下着も詰め込みました。しかし出発の朝に寝坊してあわてて荷造りしたので持っていくべきスマートフォンを2台忘れてしまい、さらにGlocalMeのNumen Air 5Gルーターも忘れてしまいました。そしてタクシーを使ったのでLCC取った意味が無いという(うちから空港までは4000円弱)。

まあそれでも荷物は8kgにまとめました。機内持ち込み制限の7kgをちょいオーバーですが、チェックインの時にモバイルバッテリーなどを出せば大丈夫でしょう。ところが香港国際空港のチェックインカウンターでは荷物の重量検査は無し。バックパック一つだったことで極端に超過してないな、って思われたんでしょうね。また座席指定していなかったのに、なぜか搭乗したら非常口席でした。おかげでマニラまでの2時間はぐっすり熟睡できました。

さて11年ぶりのマニラですが、当時とは空港の様子は変わっています。今回到着したのはターミナル3。10年前はまだ使われていなかったと思います。10年前のニノイ・アキノ国際空港の思い出は建屋が古く「いかにも東南アジア」って感じのターミナルでした。しかし到着してみるとその面影は全くありません。

入国審査は特に特別なことも無く、カウンターはフィリピン人のほうが大行列。前のエントリに書いたように香港線は香港への出稼ぎメイドの帰省客が大半なので、フィリピン人率9割とかなのです。外国人レーンはガラガラでした(日本便とかは逆に外国人レーンが混むんでしょう)。

そして到着ロビーに出ると、小さなSIM販売カウンターを発見。SmartとGlobeのカウンターが並んでいます。ではここでSIMを買おうかと思って値段を聞いたらぶっとんだ。高い、高いぞ!

ここで10年前に自分が書いた記事を読むと、空港でSIMを買っているけど2011年はUSBモデムとのセットを購入していました。価格は1245ペソ(約2300円)。

それから2年後の2013年の記事ではSIMカードだけで1150ペソ、当時の価格で2500円。なおここには900ペソの残高入り。しかし街中ではミニマム350ペソ(同760円)で買えるので、空港では売価を上げて売っていたわけです。

シンガポールのように売価そのものをぼったくっているのではなく、残高を追加して売る方法はバルセロナにちょっと近いかも。とはいえ2013年に行った時「空港は高い」って認知していたのに、それをすっかり忘れていました。

ということで「空港で安くnano SIMカードを買って、あとは街中でeSIMを買おう」という作戦はいきなり躓くことに。とりあえず予備のデータ回線はあるので空港でのSIMカード購入はあきらめました。

なお今回のニノイ・アキノ国際空港でのプリペイドSIMの価格はこちら。PHP=フィリピンペソ。

Smart:30日有効、データ定額
PHP2000(JPY5100)音声125分
PHP2500(JPY6400)音声187分
PHP3000(JPY7700)音声250分
PHP3500(JPY9000)音声313分

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