見出し画像

CES2022は出展企業減も情報多く、行く価値は大だった&テーマ別雑感まとめ

1月もあっという間に終わってしまいましたが、日本帰国後大変でして(これは次のネタに)、居候先に戻ったのは1月24日(月)でした。今は海外に行くとほぼ1か月何もできないというのが実情ですね。

さてCES 2022の取材は一言でいえば有意義でした。LGやパナソニック、IntelにQualcomm、そして自動車大手、さらに中国企業の出展取りやめが相次ぎましたが、逆にSamsung、Hisense、TCLは平常通り。全体的にぱっとしない会場の中でこれらのブースは大いに盛り上がっていました。Samsungはさすがというか、入場時に端末で登録が必要。ブース内の人数制限を行っていましたが、制限しなければかなり混雑したかもしれません。展示をゆっくりみることができたのはよかったなと思います。

画像1

CESは通常、LVCC(ラスベガスコンベンションセンター)の南ホール、中央ホール、北ホール、West Gateと、Sands Expoを使っています。今年からSands ExpoがVenetian Expoに名前を変え、LVCCのほうは南ホールの使用を中止。その代わりLVCCには新たに西ホールが登場しました。ここ数年は北ホールを自動車メーカーの展示に使っていましたが手狭になってきており、巨大な西ホールを作ってそちらに自動車を、としたわけです。

画像2

ところが自動車メーカーは大手がほぼ出展取りやめ。Hyndai程度とやや寂しいモノでした。一方ベトナムVinFastが唯一、自動車メーカーとして平常展示しそれなりに注目を集めていたと、このあたりは現地に行かないと空気感がわからないところ。なお自動車メーカーはプレスカンファレンス(主にオンライン)である程度の発表はしていましたが、ブース出展がなかったのでそれらを実際に見ることはできませんでした。ということでCES 2022の記事がいろいろ出ていますが、プレスカンファレンス主体の記事なので臨場感にやや欠けるように見えるかも。

画像3

さて会期中に、YouTubeのストリーミング配信で会場を回ってきました。石川温氏、中山智氏と普段からスマートフォン発表会の裏配信などをやっていますが、その流れで私がCES 2022会場を回るというもの。実際の会場の様子がわかるのでぜひご覧ください。

それでは今回のCES 2022で感じたことなどを項目別にまとめます。すみませんがこのnoteは本来月額500円の有料でして、一部無料で読めるネタも書いています。今回は取材レポということで、以下からは有料となります。

【1】全体の雑感
【2】自動車
【3】家電・AV
【4】スマートフォン
【5】5G
【6】メタバース・NFT
【7】スタートアップ

【1】全体の雑感

大手企業の出展取りやめが相次いだことで、全体としては規模は大きいものの寂しさを感じてしまう内容でした。会場は広いまま、ところどころに空き地があり(それもかなり大きい)そこが休憩スペースになっているなどゆったりとした気分で会場を回れたものの、「右も左も最新の製品や技術」といった今までのCESとは明らかに雰囲気が異なりました。

画像5

ここから先は

4,775字 / 19画像

山根博士のスマホ取材の裏側

¥500 / 月 初月無料

香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソード、香港生活のお話などを綴っていきます。基本更新は毎週2回(火・金)で…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?