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ドバイの物価の高さはつらかった。GITEX2022取材を終えて

2022年10月7日から17日までドバイに行ってきました。前回は2019年10月だったので3年ぶり。前回同様、GITEXという中東最大のIT展示会の取材です。かれこれ10年ちかくドバイには行っていますが、欧米でも中国でもアジアでもない場所でのイベントはいろいろ刺激を受けて楽しいものです。どんな展示会だったかは以下の記事をご覧下さい。

ドバイというと世界唯一の七つ星ホテル「ブルジュ アル アラブ ジュメイラ」や、世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」、世界最大のショッピングモール「ドバイモール」があるなど、なんとなくお金持ちの国のイメージ。なので滞在費用もかなりかかると思われるでしょう。でも実際は出稼ぎやら周辺国から仕事しに来ている人も多いですし。普通の街中へ行けば昔ながらの商店があったりと意外と庶民的。実はホテルも中級クラスのところはいくらでもあります。

2019年はHyatt Place Dubai Al Riggaに泊まりましたが(ハイアットのビジネスホテルか)2泊で550ディルハム、当時のレートは30円以下だったので1万5000円くらい。1泊7500円程度ですね。食費も現地のピラフ目いっぱい買っも1000円しないなど、かなり安い印象でした。

しかし2022年秋の急激な円安でドバイの滞在費も厳しいものに。実はUAEのディルハムは香港ドル同様、米ドルとペッグ(固定レート)なんですよ。なので円安になればディルハムも当時に高くなるわけです。

2012年にドバイでプリペイドSIMを買った記事を書いたのですが、当時のレートは1ディルハム=20円。ところが2022年10月は40円。10年で体感物価2倍になったというわけです。

たとえば今回、空港でデータ定額のプリペイドSIMを買いました。価格は319ディルハム。10年前なら約6000円、3年前なら9000円、そして今回だと1万2000円。プリペイドSIMに1万円以上も出すだなんて滅多にないことですが仕方ありません。なお記事はこちらをどうぞ。

まあプリペイドSIMやらスマートフォンを買うときに「どうしよう」とは悩まず即決しちゃうんですけど、食費となると別。街中でケバブが20ディルハムと聞いて、800円。以前の安いイメージ、だと500円とかそれくらいだよね、って感覚だっただけに、改めて計算するときついなあ。滞在中は香港のクレジットカード(デポジット数万円入っている)と、9月頭のIFAのヨーロッパで余ったユーロを両替、日本円はほぼ使いませんでした。

食費とかは3年前とは変わっていない印象で、単純に円が弱くなったので体感的に「高いなあ」と思うことが多かった感じ。なにせ9月のIFAでお金をつかいすぎてしまったので(60万円)、9月末のMWC Las Vegasと10月のこのGITEXは節約モード。ドバイ滞在中の食事は日本から持ち込んだオートミール、そしてカルフールでチキンの丸焼き15ディルハム、約600円などで過ごしました。このチキン結構うまい。なおカルフールに行っても日本円換算であれこれ見て「高いなあ」と思うことばかり。いや円安本当につらい。

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