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北京で両画面スマホとスライドスマホを見た! : 山根博士の「スマホ取材の裏側」Vol.73

【年間235日を海外取材に費やす山根博士の1週間の記録】
2018年11月8日更新

[1]Nubiaからカラー両画面スマホ「Nubia X」登場
[2]ファーウェイのhonorの「Magic 2」はスライド式
[3]はじめて万里の長城へ行くも、滞在15分。夜はやばいぞ

仕事情報などは公式サイトからどうぞ:山根康宏のモバイルネタ

[1]Nubiaからカラー両画面スマホ「Nubia X」登場

怒涛の取材ラッシュでくたくた、、、それでも新製品を真っ先に見て試せるのですから、発表会は気力で追いかけています。てなことで10月最終週は北京出張。メインの取材はZTEの関連会社、Nubiaが放つ両画面カラースマートフォン「Nubia X」の発表会です。10月31日に北京のCrown Plaza Hotelで行われました。

両画面、つまり表も裏もスマートフォンという変態端末なのですが、過去には表がカラー、裏がモノクロという端末がいくつも出ています(自分も何度も記事を書いています)。しかしNubia Xは裏もカラー。つまり裏返しても違和感なくスマートフォンとして使えるわけです。

とはいえ裏面がディスプレイでも、使わないときは無駄になってしまうのでは?と思います。ところがNubia Xの裏面は有機ELディスプレイ。つまり常時点灯も可能なわけ。つまりAlways on display(AOD)に対応するわけですよ。これサムスンのGalaxyシリーズが最初に採用しましたが、画面OFF時でも時計表示などを行えるというもの。

液晶はバックライト全体が光り、カラーフィルターでそれを遮って色を表現します。有機ELは画面のドット1つ1つが点灯または指定の色で光ります。そのため有機ELであれば画面OFF状態で、指定のドットだけを光らせることが容易なわけ。Nubia Xは表が液晶、裏が有機EL。そして裏面はベゼル部分とディスプレイ部分の色仕上げを同じにすることで、裏面全体を一体感ある仕上げにしています。指紋跡が目立つのがちょっと残念。まあこれは他の端末にも言えるでしょう。

最近の光沢感ある背面仕上げデザインに通じる仕上げで、ケースをつけたくなるほど美しいと感じるかも。なお有機ELディスプレイはフレキシブルなので多少(わずかですが)の曲げにも強く、落としても割れる心配はないとのこと。ということでケースなしで運用もできそうですが、本体周囲を覆うバンパーがあったほうがいいかも。でもスリムな本体だけに、何もつけないのがよいのですが、、、

Nubiaの発表会そのものは初めての参加でした。今回は中国メディア向けの発表会で、日本からはなぜか2名が呼んでもらえましたが(笑)、スマートフォンの説明だけに中国語でもなんとかわかるものでした。蛇足ながら普段は深センから北京に飛びますが、今回は香港-北京往復のほうが安かったのでそちらで。ただし戻った日に深セン入りしたので国内線にしたほうがよかった、(発表会は旅費がいつも悩ましいところ。旅費>原稿代ですもん)。

果たして両画面のスマートフォンがどこまで受け入れられるのかはわかりませんが、価格は3000元台と中国の売れ筋スマートフォンの値段レベルですから、ほかの機種と比べてこのNubia Xを選ぶ、という選択肢は十分にあります。背面のAODもいずれSNSの通知対応でもされるようになればより便利になるでしょう。個人的には今年一番欲しい端末です。

[2]ファーウェイのhonorの「Magic 2」はスライド式

Nubia Xの発表会と同じ10月31日、同じ北京で夜からhonorの発表会がありました。まさか同じ日に2つも発表会があるとは、、、これ、確実に体力をすべて消耗します(笑)。だってNubia Xで興奮したその直後に、今度はスライド式端末、しかも中国でシェア最強のhonorの発表会ですから。

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