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駆け足の北京取材で北京ダックを堪能

山根博士の「スマホ取材の裏側」Vol.69(2018年9月30日)
9月の更新が伸びてしまったので本日はもう1本アップ。
日本から北京経由で香港に戻る間に取材とご飯してきました。

[1]北京の展示会を2年ぶりに取材---中国も5Gが熱い
[2]北京ダック最高、帰りはフラフラ---久々の国内線遅延
[3]横浜のiPhoneケース展出展---お買い上げありがとうございます

仕事情報などは公式サイトからどうぞ:山根康宏のモバイルネタ

[1]北京の展示会を2年ぶりに取材---中国も5Gが熱い

MWCA2018(ロサンゼルス)の取材を終え、ロンドン経由で香港に戻ってきたのが9月17日早朝。そこから香港に2日間いたのですが、すぐさま日本出張でした。そして日本に1週間滞在した後にようやく香港に戻り。タイミングが合うので北京で開催されたPT Expo2018を取材してきました。

PT Expoは中国最大の通信関連の展示会で、10年近く取材しています。しかしここ2年は忙しくて取材しておらずで、今回は久しぶりの訪問となりました。当初は北京市内の国際展示場で開催されていたのですが、一時は空港そば(といっても空港からのアクセス無し)の郊外にある新展示場で開催されていたこともあります。

地下鉄もなく(いまは開通)、最寄りの地下鉄駅からシャトルバスで1時間という、とんでもない場所で行われていたことがあったのです。それでも出展企業が多く取材ネタは数多くありました。中国の3G開始当初はかなり熱い盛り上がりを見せていたのです。

しかし年々出展企業が減ったのか、市内の会場に戻ってからは全ホールを使わなくなるなど、だんだんと寂しい内容になっていたのは事実。でも行けば中国の通信の今を体感できるので毎年訪問していたというわけです。

今回はやはり5Gの展示が目立っていました。端末はまだありませんから、5Gでの具体的なサービスのデモを3キャリアが展示していました。とはいえ高速通信は消費者にはまだピンとこないところもあります。ということで低遅延の特性を生かしたスマートファクトリーや、自動運転のデモに力を入れていました。またネットワークススライシングとエッジコンピューティングはここでも熱いトピック。もうどの通信関連の展示会へ行っても、盛り上がっているネタは同じものになっています。

自動運転は実際に中国聯通とファーウェイ、バイドゥの実デモが行われていました。4G回線では遠隔操作は難しいので、コース内を走る無人の車がそろそろと動きながら障害物の前で止まる、といったライブ映像を見ることができました。中国の自動運転は深センですでにバスが運行中。バイトンが来年には自動運転可能な車を販売しますから、ちょっと注目してみていきたいところです。

さて新しい会場は、上のホールと地下ホールという、取材もしやすい構造になっています。旧会場は敷地内に建物が複数あり、それほど広くないとはいえ移動が面倒でした。横に広い会場をざっくり回るだけなら1日でもすべて回れそうです。私は疲れで出遅れ、帰りの飛行機の時間の関係で4時間程度しか見ることができませんでしたが、まあ最低限の取材はできたかなと。

その一方で、小さい企業の出展は激減。会場が立派になったってこともありますが、大企業ブースが9割以上となっていました。地下に行くと小さいメーカーブースなどもあったのですが、数はわずか。なぜか地階にも出店している中国移動、聯通、電信、ノキアなどのオープンブースもあったのですが、おそらく出展数が足りなかったんじゃないかなあと。スタートアップ関連は別の展示会に出ちゃうでしょうから、ならば端末メーカーでも呼んでほしいところ。来年は5Gがもう少し具体化しているでしょうから、来年のイベントに期待したいものです。

[2]北京ダック最高、帰りはフラフラ---久々の国内線遅延

北京へは行きが羽田からJAL、帰りはちょっと変則ですが天津から深センというルートでした。JALはなぜかビジネスに。フルフラット最高!ご飯もさすがはビジネスで、ビーフステーキおいしかった。実は乗り込んでから爆睡していたのですが、到着1時間前に食事を持ってきてもらいました。これ他のお客さんも同じだったので、出す時間をなるべく遅くしているのかも(早いと朝食時間だし)。

さて2年ぶりのPT Expoは会場が国家国際会議センターへ移転しました。これが旧オリンピック会場でこれまた遠い。まあ市内の北部なら30分かからないでしょうが、付近にコスパのいいホテルがないためどこに泊まるかも悩ましい。市内会場の時は三元橋そばのIbisに泊まっていましたが、5000円台で空港も会場もアクセスがいい上に、1階にファミリーマートもでき便利なホテルでした。

今回はそこが使えず(予約もできないので休館中?)、いろいろな場所を探したのですが、どこも同じだろうってことで一時期定宿にしていた北京駅裏の北京中安賓館に。昔からデポジットをクレジットカードで受け付けていたし、外国人客も多め。公安がそばにあるので安全(笑)。354人民元だったので約6000円です。

窓からすぐ線路が見えるので、鉄な人にもおすすめです。ただし宿のネットはかなり遅くてVPN通すとGmailも厳しい。今回中国移動香港のSIMを忘れたのですが、中国聯通香港のSIMでも速度は厳しかったです。あとシャンプーがありません(ドライヤーあり)。仕事でこもるのはちょっと考えどころ。

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