欧米企業とアリババが不在なMWC上海2023雑感
今月も忙しく、6月末にMWC上海2023に行った後、あっという間に時間が経ってしまいました。MWC上海2023そのものも収穫が多く、結構記事を書いています。業界メディアのBusiness Networkにも初記事が掲載されました(全文を読むには無料会員登録が必要です)。
コンシューマー向けの記事はeSIM.loveとASCIIに書いています。てなことで今回のnoteの記事は、取材の雑感など。
展示会場はホール4つ+上海ホール1つの合計5ホールが使われました。例年に比べると2ホール分くらい少なかったと思います。今回はスマートフォンメーカーの出展が無く、スマートフォンで目立っていたのはレノボブースのモトローラ(razr 40シリーズ)とMeizuブース。でもMeizuブースは自動車メーカーとしての出展だったので、スマートフォンはついでに、といった感じでした。
コロナの間にMeizuは自動車メーカーに買収されており、Meizuブースも同社スマートフォンのOSを使った自動車向けインフォテイメントシステム「Flyme Auto」の展示を大きく行っていました。展示してあるEVの車内でも実際に大型画面でスマートフォン連携を試すことが可能で、多くの来客がデモを試していました。通信業界と自動車業界は融合が進んでいるものの、2月のMWCバルセロナ2023では思ったほど自動車メーカーの出展は無く、通信技術の進化に自動車メーカー側のIT化が追いついていないようにも思います。MWC上海2023も自動車関連の展示はトラックの自動運転が2例あった程度で、インフォテイメント関連は他には見かけませんでした。
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山根博士のスマホ取材の裏側
香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソード、香港生活のお話などを綴っていきます。基本更新は毎週2回(火・金)で…
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