スマホの明日を知るならSID(Display Week)に注目
スマートフォンはSoC(統合チップセット)と共に進化します。でもこれからはSoCだけに注目すべきではありません。スマートフォンの使い方、アプリケーションの進化と共にディスプレイの形状も進化が進んでいるからです。そもそも「1枚のディスプレイに1つのアプリ」これが何年も続ていることが本来は不思議なのですが、今のディスプレイサイズではPCのようなマルチウィンドウ環境は難しいのも事実。とはいえ折りたたみスマートフォンの登場で2つのアプリの同時利用は着々と進んでいます。
ということで今回はディスプレイの動きのお話。
「折りたたみ(フォルダブル)」、「巻取り式(ローラブル)あるいはスライド式(スライダブル)」、さらにカラー電子ペーパーなどディスプレイの次世代技術が集まるイベントが毎年5月に開催される「Display Week」です。主催はSID(Society for Information Display)。自分は2020年に初取材するはずが、コロナの影響で行けず。ちょうど折りたたみディスプレイの進化が始まったころだっただけに行けなかったのは無念でした。そして2022年はリアル開催ということもあり行こうと思えば行けたのですが、以前のように気軽に飛べる気持ちになれないこと(自分の問題ですけどね)、そして5月末からヨーロッパ出張があるため断念しました。
しかしSID 2022が開催されニュースなどを見ると、各ディスプレイメーカーがかなり興味深い展示を行っており、無理をしてでも行くべきだったと反省しています。たとえばサムスンディスプレイのこのサマリー動画を見ると、折りたたみに加えスライド式も複数のデモを展示していたことがわかります。この動画、スマートフォン好きな人は必見です。
サムスンディスプレイの動きはマイナビニュースに記事を書きましたが、こんなディスプレイや、、、
こんなものが実際に展示されていたのです。これらを実際にその場で見られたのに行かなかったことが悔やまれます。
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山根博士のスマホ取材の裏側
香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソード、香港生活のお話などを綴っていきます。基本更新は毎週2回(火・金)で…
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