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山根博士の「スマホ取材の裏側」2017/06/16(vol.11)

《目次》
[1]CES ASIA 2017取材
---昨年より充実した展示内容
[2]OPPO R11発表会へ
---順当なアップグレードで勢い止まらず
[3]OPPO工場見学
---写真撮影可能、歴代モデルも
[4]今月もアモイ訪問
---Meituの取材を続行中
[5]最近の中国のデータ通信回線
---香港契約+予備プリペイド
[6]増えてきたバーチャルSIMルーター
---eSIMまでのつなぎどころか本命になるか
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[1]CES ASIA 2017取材
---昨年より充実した展示内容

今年は6月7日-9日開催となったCES ASIA2017。昨年は5月中旬開催で、毎年開催期間がころころと変わります。CES側としてもこのイベントの立ち位置をいまだに決めかねているのかもしれません。昨年はやや内容が低調で、中途半端完も否めないものでしたし。しかし今年はIoT関連が充実しておりなかなかいい取材ができました。

たとえばホール3は自動車メーカーが集まり、本家CESのNorth Hallのような状態に。ホンダがパーソナルモビリティーの「UNI-CUB β」のデモを大々的にやっていたのはややエンタメ色が強かったものの、各社自動運転がらみの技術を展示。CESほどではないものの、一通り回れば各メーカーの考えが伝わってきます。自動運転はBMWだけではなく、Baidu(百度)も車載カメラを使ったデモを行っていました。

現代自動車は燃料電池自動車のコンセプトを展示しハイブリッドの先も見ていることをアピールするなど、CESとはまた違う動きが見られたのも面白いものでした。Nevs(元はSaabですね)やBYDなど中国企業の展示や、Continental、Neusoft、Valeoなどセンサー系の展示などもあり、自動車関係の今をざっくり知るにもCES ASIA 2017訪問は有意義だったところ。

スタートアップ系ではここでもフランス勢の力が強かったのですが、CESで見た合体スマートフォン「GraalPhone」のブースは2日目は不在。商談だったのかは不明。ノートPCに重ねるドッキングステーション的なモバイルバッテリー「LINEDOCK」はバッテリーの小型化ではなく薄型化&サイズを合わせるという点で面白いもの。そして中国系のスタートアップがいい製品を出しており、それらの一部は記事にまとめる予定です。

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