見出し画像

香港から日本到着後、PCR検査や自主隔離までのプロセス《20年7月19日》◆Vol.128

仕事のまとめなどはBlogへ >> 山根康宏のモバイルネタ

当マガジンは月500円の有料マガジンですが、香港生活など一般ネタは全文無料で公開しています(スマートフォン関連のネタは有料)。
今回は一般ネタ、最後まで無料です。

7月19日にJAL26便で香港から成田空港へ到着。その後の流れを記録しておきます。

まずは所感。香港での対応と比べると思うところはいろいろとありますが、空港到着後からの対応はできる限りのことはしっかりやられていると感じました。「あれこれがだめだ」などの声も聞かれますが、自分はそうは思いません。今の状況の中でできることを最大限やられていると感じられました。まあそのあたりはまた後日書きましょう。

成田空港に着陸後、PCR検査を受け2泊する待機ホテルの部屋に入るまでにかかった時間は3時間35分。6時間くらいを予想していたのでかなり短かいと感じました。途中で待たされることもありましたが(段ボールハウスでの待機が約1時間)、こんな状況なので「待つ」しかできません。今は「人類滅亡の緊急事態」であって、平常ではありませんから。

とはいえ一番大変だったのは「公式な情報が少ない」こと。事前に日本に帰国された方々の情報をネットで探すくらいしか具体的な情報がありませんでしたから。今回も事前情報と異なる部分がありました。大きく違ったのは以下の3点(いい悪い、ではなく、「あれ、そうじゃないんだ」という点)。

・飛行機からの降機は全員同時
→「自家用車帰宅」「成田空港ホテル」「政府隔離場所2泊」の順に降りるという情報がありましたが、乗客が少なかったためか全員一斉に降機

・検査判明までの待機ホテルへの待機場所にはお弁当のみ
→待機場所(段ボールハウス)にはおにぎりやお弁当、水も豊富という情報をみつけたのですが、夜遅かったためかおにぎり無し。お弁当(パン類の詰め合わせ)のみで、お腹減っている人には足りないかも。水は1人1本まで。

・待機ホテルからシャトルバスは品川方面行きは廃止
→品川と天王洲アイル(東横イン)付近のホテルに自主隔離で泊まっている人の話をよく見ていました。みなさんシャトルバスで向かったと。そこで自分も品川エリアのホテルを予約(ホテルには海外からの自主隔離利用を確認)。ところが品川行きのシャトルバスは廃止になっていました(代わりに羽田空港行きバスが、品川付近の人がいればが最後に立ち寄ることに)。

以下は自分の体験談なので、今回書いている内容すべてが今後も同じ状況であるかどうかはわかりません。言えることは公式な情報がほぼ出ていないので、帰国者の方々の経験情報に頼るしかないというのが現状、なのでこれから帰国される方は引き続きネットでの最新情報の収集は必須です。

7月19日 12:00
自宅からタクシーで香港国際空港へ。30分で到着。チェックインカウンターが開くまで空港内のセブンイレブンで軽食を買ってベンチで食事。空港内はガラガラ。

画像1

7月19日 13:10
JALカウンターでチェックイン。体調が悪いかを聞かれる。空港内でやることもないので、すぐに出国してゲートへ。

画像2

7月19日 15:40
 JAL26便出発。乗客は10数名。機内で書類一式を渡される。帰国後の自主隔離中の滞在先(自宅、ホテルなど)、そこまでの移動方法(公共交通機関)などを記載。機内食は至って普通のもの。

画像3

画像4

7月19日 20:20
着陸。

7月19日 20:35 
ゲート到着。しばらく機内で待機するようにとアナウンス。

7月19日 20:40
前の便までの乗客のPCR検査が約70名残っているので、あと30分くらい待機とアナウンス。

7月19日 21:00
「前の方から順にお降りください」とアナウンス。順番はなく、全員一度に外へ出ていく。

降機後、ベンチの並ぶ待機エリアへ。2列のベンチが並ぶが前後左右の距離は1メートル程度。椅子に座る順番は決まっておらず、降りた順に各自座る。

画像5

7月19日 21:10
待機エリアを1つ前のブロックに移動。

7月19日 21:20
待機エリアを1つ前のブロックに移動。

7月19日 21:30
座っている順番に呼ばれてPCR検査へ。まず最初のテーブルで係員に機内で記載した用紙を渡す。滞在先の確認などを口頭で行われる。移動について「品川エリアのホテルまでシャトルバスで移動します」と伝えたものの「そういったバスがあるかは待機ホテルで聞いてください」と言われる。また自主隔離中「食事を買うなど必要最小限の外出はOK、マスクをして外出してください」と言われる。なお係員の対応はどこも非常に丁寧(苦労が偲ばれます)。

またLINEによる健康情報確認登録の有無を確認される。登録するので携帯電話番号を教える。LINEが使えるようにしたことは大したものだと感じる。

オレンジ色の番号が書かれた紙を渡される。右上に個別の番号あり。これが今後の本人証明にもなるよう。

画像13

続けて次のカウンターでPCR検査の検査キットを受け取る。あらかじめ乗客の名前はすべて把握されており、係員がキットに名前の書かれたシールを貼り付けて渡してくれる(名前を確認される)。

PCR検査待ちの行列に並ぶ。床には1.5メートルおきにラインが引かれている。

7月19日 21:40
PCR検査。敷居のあるところに係員がおり、綿棒で鼻の奥の粘膜を採取。痛いと思ったがそれほどでもなく、抜くときにやや痛みを感じた程度。検査そのものは1分もかからず、あっという間。

検査後は「出迎えやハイヤーがある人」「無い人(このまま指定隔離ホテル2泊)」、に分かれ、検査場所のすぐ横のベンチで待機。日本人7名。

7月19日 21:50
係員につれられて7名まとまってイミグレへ。雑談を聞いていると「本日最後の乗客」とのこと。

イミグレは通常のカウンターではなく、端の有人窓口。自動化ゲートは使用停止中。1人ずつ。オレンジの紙を見せ、パスポートを手渡ししてスタンプをもらう。

7月19日 22:05
荷物受け取り。すでにターンテーブルから降ろされており受領。1人ずつ税関検査。荷物の検査は行わない様子。

A出口からロビーに出て、そのままB出口へ向かう。途中自販機でジュース買うのはOK。

画像6

7月19日 22:10
B出口から中に入る。ターンテーブルのある制限エリアなので普段であれば逆流はできない場所。入ると受付があり、オレンジの紙を見せる。段ボールハウスが100くらい設置されており、指定場所を指示される。

画像7

7月19日 23:15
係員が来て2泊の隔離ホテルの部屋番号がかかれた紙を渡される。あと30分くらいで出発と伝えられる。

7月19日 23:20
5分もせずに「まもなくバスに案内」と係員が伝えに来る。

7月19日 23:25
バス乗車の案内で呼ばれる。整列して外に出て、バスに乗車。荷物は係員がバスに詰め込む。乗客は一緒に移動した日本人に加え、外国人が10名程度。

7月19日 23:35
バス出発。バス車内はビニールで覆われている。窓もビニールが貼られており、外から見えないようにプライバシー対策がしっかりとされている。

画像15

7月19日 23:45
東横イン成田空港着。1人ずつ降りるよう指示。降りると、荷物はロビーに置いてある。

7月19日 23:50
荷物を取って、ロビーにあるデスクで部屋番号を伝え、受付完了。エレベーターの手前でお弁当(夕飯)を受け取る。

部屋のフロアへエレベーターで上昇。エレベーターに乗るのは1人のみ。フロアにつくと係員が指示をしてくれる。部屋のドアは開いている。

7月19日 23:55
部屋に入る。

画像9

アンケート用紙がある。この待機ホテルで2泊したあとの、滞在先ホテルと移動手段を記載。翌日の12時までに部屋のドアの外側にマグネットで貼り付けておくように指示。

ここで品川方面行バスが無いことを知る(用紙の選択項目が1から6までしかない。事前情報では「7」として品川・天王洲アイルホテルがあった)。

部屋からホットラインに電話すると「品川行きはなくなった」「移動手段を用意してください」と言われて絶望するも、すぐに(たぶんまわりのスタッフに話を聞いたのかな)「羽田空港行きが帰りに品川に寄りますよ」と言われて少し安心する。とはいえこのあと「本当かな」と心配になり、2泊の間はあまり落ち着かず。

画像10

お弁当は量は十分(香港では足りなくてつらかった)。

画像8

7月20日 8:00
「お弁当の準備をしています」「準備完了のアナウンスがあるまでドアを開けないように」と館内アナウンス(日本語と英語)。10分程度で「お弁当がドアの前にかかっています」とアナウンス。お弁当は十分な量。

7月20日 12:00
昼食のアナウンス。内容は朝と同じ。

7月20日 16:00
夕食のアナウンス。内容は同様。

7月21日 8:00
朝食のアナウンス。内容は同様。

7月21日 9:30
ドアがノックされる。係員が「電話したけどでられないようなので」とのこと。部屋の電話が故障していた?(7月19日到着後に使ったのだが)。口頭でPCR検査結果が「陰性」と報告を受ける。バスは10:30くらいとのこと。

なお朝にはメールでも陰性結果が届いていた。

画像14

7月21日 10:50
羽田空港行きバスの準備ができたとアナウンス。荷物を持ってロビーへ。チェックアウトなどの作業はなく、係員が部屋番号を確認してバスへ。荷物は係員が積み込み。乗客は6-7名。係員が「品川1名」と運転手に再確認。

画像12

7月21日 11:00
バス出発。

7月21日 12:10
羽田空港T2到着。

7月21日 12:15
羽田空港T1到着。

7月21日 12:30
東横イン羽田空港到着。なお自主隔離が必要な人向けに政府が案内しているホテルは、以前は東横イン天王洲アイルだったが、現在は東横イン羽田空港になっている(そのため、品川・天王洲アイル行きバスは廃止されたよう)。

画像11

7月21日 13:00
泉岳寺到着。ホテルにチェックイン。「朝食会場利用の自粛」「大浴場の利用の自粛」「外出時はフロントに申告不要」と伝えられる。部屋に入りすぐにコンビニで約4日分の食料を買い込む。

以降、8月2日いっぱいまでが自主隔離機関でホテルで過ごします。ホテルでの生活の様子はまた次回に。

今回は以上です。この下に文章はありません。よろしければ定期購読していただけますと幸いです。

ここから先は

1字

山根博士のスマホ取材の裏側

¥500 / 月 初月無料

香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソード、香港生活のお話などを綴っていきます。基本更新は毎週2回(火・金)で…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?