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2023年、円安で香港の生活はどれくらい厳しかったか

香港で生活していますが収入の99%が日本円のため、2023年は円安に苦しめられた1年でした。香港ドルと米ドルはペッグ(固定レート)なので、日本円と米ドルレートが動けば、香港ドルも全く同じ動きをします。

2023年のHKD / JPYレートはこんな具合でした。1月ころはまだ17以下だったのですが、徐々に上昇。

こちらは2022年。実は2022年も11月直前から超円安になったものの長くは続かずで、年末そして年明けに向けてまた円が強くなっていくと信じていたのでした。なお2021年の為替レートはだいたい14.5。今でも香港ドルのレートの感覚はこの14.5です。

自分の家計でもHKD / JPYレートを15でずっと組んでいました。2022年はそれを17に補正した月もあったのですが「まあまたすぐに戻るだろう」ってことで、大体15-16くらいで普段から計算していたのです。

しかし2023年は6月に18を超えてから戻ることはなく、最大19.5近くまで上昇。これはもう終わったな、っと本気で感じたものです。だって財布(銀行口座)に残るはずのお金が全然残らない、どんどん消えていくわけです。ようやく年末になって18近くまで戻ってきましたが、2021年や2022年を考えるとこれでもまだ全然円安です。

単純にHKD / JPYが15から19になってどうなるかと言えば、円の価値が約3割弱くなるわけで、自分の手取りの収入もそこまで下がるわけです。10万円もらっていたものが7万円くらいになる、そんなイメージですね。そりゃ家計がメタメタになるわけだ。

香港での毎月の生活費は、家賃や保険代などの固定費月額が約1万5000香港ドル。他に毎月使うお金がもろもろで約5000香港ドル。合計毎月2万香港ドルを使っています。これを日本円に換算すると

HKD / JPY = 15:約30万円
HKD / JPY = 19:約38万円

つまり単純に毎月の生活費が8万円アップ。そりゃ苦しくなるわけです。

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