隔離ホテルが満室で香港にしばらく帰れなくなった
香港は「ゼロコロナ施策」を続けていましたが、感染力の強いオミクロン株の流行で完全にメタメタな状況になっていますね。自分はCESでかかっているので、今から香港に戻っても「感染したらどうしよう」という心配はありません(まあしばらくは抗体あるでしょう)。ということで当初は4月9日から香港に戻り、14日間の指定ホテル隔離(自費)を終えて5月は香港で自由に活動しよう、と考えていました。
香港の隔離ホテルは3か月ごとにいくつかのホテルが入れ替わります。ちょうど3月1日にホテルが一部入れ替わり、3月2日あたりに新しく追加されたホテルを見てみると1泊1万円程度でそこそこいいところがあったりと、14日間の隔離生活もあまり辛くなく過ごせそう、と思っていました。
しかし余裕をかませてホテルの予約をしばらくしていなかったら、一週間もすると4月のホテルがあっという間に埋まってしまい取れないことに。当初は14日で15万円くらい、高くても18万円程度のホテルを見つけたのですが、25万円くらい出さないと見つからない...困った困ったと翌日見ると、今度は同じホテルでも30万円オーバー。さらに4月9日からの週はすぐに埋まってしまい、翌週も無し、4月下旬でようやく見つかったと思ったら約35万円。もう無理です。
4月は香港は連休が多いのですが、隔離ホテルは隔離者専用のため香港の一般人が予約するとは思えません。欧米に留学していた学生たちが4月に一気に戻ってきているのか、またロシアとウクライナの戦争によりヨーロッパ在住の香港人が一気に引き上げてきている可能性もあります。まあ理由はどうであれ、気が付くと今度は5月の中旬まで空いているホテルが無くなってしまいました。
4月中に香港に戻りたかったのは、11月から香港を離れており、部屋を閉め切った状態で長期間離れたくないこと。また4月末、5月末にスマートフォンの契約が切れるので、更新時にスマートフォンを格安で買いたいこと、などがありました。しかしホテルが空いていなければ帰ろうにも帰れない、これが香港の状況なのです。
日本ですら隔離ゼロになったのですが、香港は中国と歩調を合わせているので、他の諸外国が緩和の方向に行こうが、中国が変わらない限り香港も変わりません。今の施策は4月20日まで。ということでそれ以降に緩和される可能性に期待しつつもあきらめていました。
ところが3月21日に、香港政府から「4月1日から隔離は7日間」とアナウンス。さらには「隔離ホテルを5月から増やす」と。4月の帰国は難しいのですが、これなら5月に戻れます。
とはいえ5月末からハノーバー、そしてミラノへ取材に行く予定があります。5月頭に香港に戻り、7日隔離を終えてヨーロッパへ、そして戻ってまた7日隔離、というのも(ホテルの予約が)面倒です。
ならば、このまま日本にいて、日本からヨーロッパに飛び、ミラノのあとに(日本経由かもですが)香港に戻る、と決めることにしました。スマホの契約はもう仕方ないです。家の中の(たぶん)カビが進行するのも仕方ない。
ということで、4月21日の深夜に急いで隔離ホテルを探すと、政府の発表と同時に追加ホテルがリストに加わっています。ミラノから戻るのは6月20日くらいなのでそのころで空きを探しつつ、料金はもちろんですが「変更、キャンセル可能」のところを調べると、Dorsettグループのホテルが3つ見つかりました。その3つの中では一番高いのですが、旺角のホテルが7日でHK$9100、約15万円。3月1日はホテルの空きがあったにもかかわらず油断していたら空きがなくなってしまったので、今回はその場で即決、予約を入れました。変更キャンセル可能ですし、支払いは宿泊当日なので仮抑えのようなものです。
なお翌日ホテルから電話がかかってきました(香港の電話番号で登録していたからかな)。日本から行くこと、フライトはまだ未定と伝え、念のための確認OK。てなことで6月末に香港に戻ることがようやく確定しましたが、7カ月も家を空けていて、さて大丈夫だろうか、、、(まあ戻れないんだからもうどうしようもない)。
あとは5月中に「6月から隔離無し」とかになるといいのですけどね。ホテルは5月26日までキャンセルできます。
さて夏以降ですが、8月にサムスンがニューヨークで発表会をやりそうなので、アメリカへ。9月はIFAでベルリン。この2つはどうしても行きたいところ。秋はドバイのGITEXなどほかにも展示会がありますが、隔離やPCR検査が緩和されないとなかなか行けそうにありませんね。あとはロシア情勢もあるし。
ま、まずは日本滞在があと2カ月延びたので、その間何するかを決めないと。日本にいるとネタが少ないので仕事の量をどうやって保つかが大変なのですよ。
今回はここまで。今回は全文無料です。
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山根博士のスマホ取材の裏側
香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソード、香港生活のお話などを綴っていきます。基本更新は毎週2回(火・金)で…
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